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第5話

「実は、今日この国の王子と結婚されるはずだった隣国の姫が逃走されたのです。名前はルイ・アリウス・ミュラー」

椅子に座ったまま、勝手に語り始めたアレン。

なんだか長くなりそうな予感。

「それで、なんでわたしなの?」

「あなたが姫に非常に似ているからです。中身は姫とはお世辞にも言えませんが」

つくづく失礼な人だ。

もうこんなことに付き合ってられない。

「じゃあ絶対わたしには無理。帰る」

立ち上がって出口へ向おうとする。

よく分からないけど、困ってるみたいだし、謝ってくれるかも。

一歩一歩扉へ近づいていく。

しかし、アレンには焦る様子もない。

そして一言。

「家には、帰れませんよ」

「えっ、どうして?」

驚いて足が止まる。

振り向くとアレンはこちらを見つめて言った。

「ここは清家るいが住んでいた世界ではありません。ルイ・アリウス・ミュラーの代わりにあなたをこの世界へお連れしたのです」

そしてわたしの左手に目をやった。

「万が一あなたが何らかの方法で逃げ出そうとしても、その指輪がある限り不可能です。術をかけておきましたから」

「指輪なんかとっちゃえばいいんでしょ」

指輪を抜いて、アレンに投げつける―――はずだった。

「えっ!? 何これ、とれない……」

わたしの様子を見て、薄く笑みを浮かべるアレン。

「無理ですよ。それは私にしか外すことは出来ません。」

アレンはゆっくり椅子から立ち上がって言った。

「姫が帰ってくるまで絶対に帰しませんから」


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