営業後...
営業後、ポチ太郎の足取りは重い...
後日...出社してすぐに社長室に呼ばれた...何を言われるかは分かっていた。ポチ太郎は俯きながら社長室に向かった。
「ポチ太郎、君には本当にがっかりだ。猫山商事の件は、会社の大きな損失につながる。一体、何を考えていたんだね。」
社長室で、ポチ太郎は上司から厳しい言葉を浴びせられた。
「申し訳ありません。猫田社長の心を動かせると信じていたのですが…」
ポチ太郎は、うつむき加減に答える。
「信じるだけではダメだ。結果はすべて数字で示さなければならない。君には、まだ営業としての自覚が足りない。」
上司の言葉は、まるで氷のように冷たかった。
翌日の朝、オフィスに戻ると、同僚たちはポチ太郎を避けるようにしていた。
「やっぱり、ポチ太郎はダメだな。」
「あんなに期待していたのに、がっかりだ。」
同僚たちのささやきが、ポチ太郎の心に突き刺さる。
「みんな、ごめんなさい…」
ポチ太郎は、一人、席で泣きたくなった。
その日の夜、ポチ太郎は、信頼している友人のジョン吉とオンライン飲み会をすることにした。ジョン吉とは幼馴染だ。
「おいポチ太郎、どうしたんだ? 元気がないぞ。」
友人の心配そうな声に、ポチ太郎はこれまでのことをすべて話した。
「そんなことないよ。君だって精一杯やったんだから。結果が出なかったのは、たまたま運が悪かっただけだ。」
友人は、ポチ太郎を励まそうとしてくれる。
「でも、会社のみんなに迷惑をかけてしまった。」
ポチ太郎は、肩を落とした。
「そんなことないよ。失敗から学ぶことはたくさんある。今回の経験を糧にして、次はもっと上手くいくさ。」
友人の言葉に、ポチ太郎は少し気持ちが楽になった。
「ありがとう。君と話せてよかった。」
ポチ太郎は、グラスを傾け、友人に感謝の気持ちを伝えた。
再起を誓う
オンライン飲み会が終わった後、ポチ太郎は、もう一度自分の心を奮い立たせた。
「絶対に、みんなに認めてもらえるような営業マンになる。そして、猫山商事との契約を必ず勝ち取る!」
ポチ太郎は、パソコンを開き、新たな目標に向かって歩き始めた。