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under 500 Ⅱ

情けは人の為ならず

可愛い人が好きだ。

可愛い人は気分が上がるから。

見るだけで幸せな気持ちになる。

だから、見るだけでいい。

そう思っていた。


でも、目の前で可愛い人が困っている。

ショッピングモールの廊下スペースで、座っている。

白い廊下に、荷物をぶちまけている。


カバンを、真っ逆さまにして振る姿。

それを初めて見た。

人はちらほらいるが、みんな見ないフリをしてる。


可愛い人と目が合った。

合ってしまった。

「どうしたんですか?」

「スマホを落としたみたいで」

「どういうスマホですか?」

「派手な」

「あっ、あれはどうですか?」


自販機のそばに派手な箱があった。

「これですこれです」

「良かったです」

「ありがとうございました」

「あっはい」

「あの。もしかして、ドタキャンされました?」

「あっはい」

「さっき見かけたときに、スマホ見ながら、険しい顔をしていたので」

「そうです。よく分かりましたね」


「お礼に、私がここの案内をしてあげましょうか?」

「いいんですか?」

「はい」


親切にしたら、可愛い顔を長時間そばで見られるんだ。

嬉しい。

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