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緊張。

母親って無神経な事言う事多いよね?あれ?ウチだけかな?

「…ふぅ〜ん?静也くんは浮気性なんだぁ…そっかそっか…」


ギヌロって擬音が付きそぉな勢いで翔子さんが僕を睨んで来た。


「えっ!?ちょっ!?浮気って…そんな事しないけど!?」


僕は少し慌てて返答をした。

翔子さんからの疑いの眼差しは一瞬で霧散し、笑顔になる。


「あははは!!良いんだよ。浮気も男の甲斐性って云われてるらしいからさ。」


うん。目は笑って無いね。アレ?浮気って、ドコからが浮気になるんだ?無理矢理食べられたのは数えるのかな?いや、そっちは考えない様にしよぉ…


「えと…うん、ソレより、母さんはいつまで居られるの?」

「ん?明日の朝には本社ね。」

「たまにはどかっと有給とか取ったら?」

「あら?静也が寂しいの?」

「いや…過労死とかしないで欲しいからさ…」

「大丈夫よ?コレでもかなりのワーカーホリックだから、休んだら体調悪くなるわ。」


うわぁ…典型的な仕事人間のセリフだよ…


「たまには父さんとゆっくり温泉とか行けば良いのに…」

「んま!?確かにソレは良いわね!!今度時間を作ってそぉするわ。それより…美久さんは良いとして…あの娘とはどんな関係なの?」


母さんの視線を追うと…


「彼女は宮乃杜境子みやのもりきょうこさん。今抱えてる問題の協力者だよ。今日は父さんにその問題事について相談する予定なんだ。」

「ふぅ〜ん…私ぢゃ力になれないのかな?」


母さんが力になってくれたら…


「えっ!?彩音様が動かれるんですか!?」


と、驚きの声を上げたのは久田だ。


「あら?私もたまには息子の力になりたいぢゃない?ソレがたとえ一条を動かしてでもね。」


母さんはニッコリ微笑むけど、ソレは流石に問題が大きくならないか?


「えっ?お母さんって、一条の関係者なんですか!?」


と、今度の驚きの声は宮乃杜だ。そぉ云えば、その辺は教えて無かったかな?


「関係者かぁ…めちゃくちゃ関係者よ。なんせ、現社長の妹だからね。」


母さんが簡単に説明してやると、


「えぇ〜!?そんなの国家要人レベルぢゃないですか!!」


宮乃杜は再度驚きの声を上げ、僕を指差し、プルプルと震えながら、


「…そぉなると、静也君も創業者一族なんですか!?」

「そぉね…でも、静也は一条にあまり関わりたく無いみたいよ?」

「な、なんでよ!?」


母さんの言葉に、僕に詰め寄り真っ直ぐ質問して来た。


「あや。お家騒動とか面倒なだけだし、御堂性って事で巻き込まれる事は無いかとは思うけど、ソレでも血族なワケで、利用しよぉとする人も居たり…ま、成人したら一条からは距離を置く予定でも有るしね…」

「うがぁ〜!!財産分与とかも!?」

「昔の言葉で田分けって有るでしょ?田んぼを分けて相続するよりも、一人に相続させた方が良いってヤツ。僕もソレに倣って、財産権は放棄する予定だよ。」


僕の言葉を聞いて、宮乃杜は口をパクパクさせて、翔子さんと久田を見回した。

翔子さんと久田はうんうんと頷き、僕の言葉を肯定する。


「困った子でしょ?一条の一員としての義務の放棄とかねぇ?」


母さんは、笑いながら宮乃杜を見ていた。


「二人はその事知ってたの?」


宮乃杜に問われた翔子さんと久田はうんうんとうなずいていた。宮乃杜は空いた口が塞がらない様だね。

ま、普通に考えて、一条と繋がりたいって人がほとんどの中、僕みたいな考え方の人種は少ないからね。


「まぁ、ソレは良いとして、母さんにはどこまで話したの?」


僕は混乱している宮乃杜を放置して、翔子さんに訊ねた。


「そぉだね…拉致強姦事件に首を突っ込んだって事くらいは…」


なるほど…まぁ父さんに相談するからにはいずれ母さんの耳にも入るだろぉし、父さんが帰るまでに母さんの知恵を借りるのも有りかな?


「解ったよ。母さん、実は、その犯人達の一部は既に捕まえてて、幽霊ホテルに置いてあるんだよね…警察にちゃんと仕事して欲しいんだけど、警察は彼等の逮捕には動かないからこんな犯罪じみた事をしなくちゃならなくなったんだ…今しているのは証拠集めかな。」


と、一応の説明はしてみた。


「あらあら、そぉなの?皆んなの認識はどぉ?」


母さんは僕の言葉に更なる信憑性を求めて来た。


「概ね静也くんの言う通りですよ。わたし達も拐われそぉになって、逆に相手を捕まえて警察に行ったんだけど、すぐに出て来たみたいですよ。上からの圧力ってヤツらしいですね。」


翔子さんが後押ししてくれた。


「あらあら、まぁまぁ…そんな大事件を起こす様な人と仲良くしている警察ってどぉなのかしら?」


母さんは穏やかな口調ではあるけど、翔子さんと同様目が笑って無いぞ?


「そこには高木君も関与してるのね?」

「うん。」


母さんが高木君わ、気にかけているのは、幼稚園からの友人だと云う事と、高木君の母さんと仲良しだからだ。

僕達が友人関係なのもその影響が少なからず有るんだよね。


「良いわ。その件は私と隆也りゅうやさんとでキッチリ追い込みをかけとくわ。それから、犯罪者達はウチで預からせて貰おぉかしら。面白い事になるわよぉ〜!!」


うん。父さん以上に怒らせちゃダメなのは一条の血だな…

その証拠に、母さんがヤル気になった瞬間、僕以外の三人に、この上無い緊張が走っていた。

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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