身バレ。
あの兄妹は何を言い合ってるんでしょぉか?
やっぱり皆んなも久田の態度が引っかかってるみたいだね…さて、どぉ説明するかな?
僕がそんな事を思っていたら、久田が口を開いた。
「簡単な事よ。私が本来の自分に戻っただけよ。」
「本来の自分?どぉ云う事だ?」
鈴木君が更に問いを投げかけた。
「…私は催眠術にかかってたの…そして、鏡を見る度に自己催眠をかけて、御堂様に敵対する様に仕向けられていたのよ。」
と、有り得そぉな事を言い出した。
「催眠術って誰にされたんだ?吉田か?」
と、佐藤君が聞いた。
「いいえ、私に催眠をかけた相手は、坂下当太よ。」
「坂下当太?誰だソレ?」
久田の答えに高木君が解らないって反応をしていた。
「憶えて無いのも仕方無いわね。トコトン影の薄いヤツだったから…中学一年、二年と同じクラスだったのよ?名簿でも有れば確認出来るけど、無いものね…確認しよぉが無いわ。ま、有ってもアナタ達はほとんど学校に来て無かったから憶えて無いでしょぉけどね…」
って…久田って、僕や翔子さん以外には毒舌なんだな…
高木君達、戸次君達も僕の方を見て、久田の言葉が本当か目で問いかけて来ていた。
「久田の言葉は本当だよ。但し、僕も憶えて無いくらいに目立た無いヤツだったから、街で見かけても、その辺を歩いている内の一人って位にしか思わないと思うよ。」
僕はしっかり久田の言葉を肯定し、更に付け加えた。
「目立た無いヤツかぁ…厄介だな…」
「あぁ…目立た無いのか特徴とか…」
「ぜってぇ見付かんねぇだろなぁ…」
高木君達は完全な諦めモードになっていた。僕はそこまで悲観はしていない。坂下当太に関しては、今は後回しでも良いんだから…ソレに、[鑑定]を使えば、誰が坂下当太かを看破するのは簡単なんだよね。
コレからはずっと[鑑定]を使う様にするかな…[鑑定]は意外と情報量が多いから、名前だけに絞れば良いんだしね。
「ま、そんなに悲観する事も無いわ。当面は坂下なんかより、この下衆達をどぉとっちめるか…そっちの方が問題だもの。」
諦めかけていた高木君達に、久田が僕の考えていた事を口に出した。
「まぁ、確かにその通りなんだが…何か良い策は有るのかよ?」
高木君の問いに久田は大きな胸を張って答えた。
「三人寄れば文殊の知恵って云うでしょ?コレだけの人数が居るんだもの。何か良い案が出るわよ。」
そんな丸投げな答えを堂々と言ってんなよ…
丁度その時、僕の携帯電話に父さんから電話がかかった。
「もしもし?父さんどぉしたの?」
『どぉしたぢゃ無いだろ?相談が有るって、どぉしたんだ?』
あぁ…メールを見てくれたのか。ソレなら…
「うん、かなり長話になるけど時間は大丈夫?」
『…長話か?ソレなら、帰ってから聞くって事で良いか?』
「えっ?今日は帰れるの?」
『あぁ、十二時前には帰れると思うぞ。』
「うん、解った。ぢゃぁ、お風呂も用意しとくね。ご飯は?」
『風呂だけで良いぞ。』
と、父さんとの電話は終わる。
「お義父さん帰って来るの?」
いつの間にか僕の隣に来ていた翔子さんが聞いて来た。
「うん、夜中になるけど、父さんには明日の朝までには話が出来ると思うよ。」
「そっか…だったら、その相手も見せなきゃならないんぢゃ無いの?わたし達に対する誘拐未遂も有るし…」
「そぉだね。幽霊ホテルに置いてるヤツを父さんにも見せないとだね。」
と、二人で話してたら、
「ほぉ…仲良いんだな…なぁ、し・ず・や・くん?」
がしっと侑さんに肩を組まれ、トイレの横に引き摺られて行った…
翔子さん!!涼香ねぇ!!…あっ…二人で話し込んでる!?高木君や戸次君達は!?久田と宮乃杜と何やら話し込んで…あれ?絶体絶命!?
「なぁ…お前、翔子が中学時代に何をされたか知ってるか?」
ん?もしかして…
「いぢめにあってた事ですか?」
「あぁ、内容も知ってるのか?」
「詳しくは知りませんが、女の子にとってはかなり苦しい事だったって事は想像に難くありませんが…」
「そっか…お前は翔子をどぉしたい?」
来た!!ココで間違ったら何をされるか解ったもんぢゃ無いぞ…
「仲良く出来ればと…最初は警戒されまくってた記憶は有りますが、翔子さんは既にいぢめの事は乗り越えているみたいですので、いたずらに過去を掘り返さず、今のままで良いと思っています。」
「今のままか…そぉだな…高校に入ってから笑顔が見られる様になって、弟も喜んでたし、親父達も新しく出来た友人が良いヤツで良かったと話してたんだ…ソレってお前の事だったのか…」
「あっ…多分…先日我が家にお越しになられましたから…」
「親父の上司のお宅にお呼ばれしたとか…」
「はい。ウチの母がそぉですね。」
「なに!?女が上司なのか!?」
「はい。まぁ、会長の娘ですから…」
「…会長の?…なにぃ〜!?ってぇ事は、お・お前…一条の関係者になるのか!?」
侑さんは大声を上げて驚いていた。
「しー!!あんまり知られたく無い事ですから!!」
僕は人差し指を口元に当てて声を抑える様にお願いした。
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