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男にしか解らない痛み。

抜いて貰える保健室…入り浸りたい…

吉田先生に生気を抜かれた放課後、


「むぅ…あの泥棒ネコの臭いがする…」


思いっきり翔子さんは鼻を摘んでジト目で僕を見てきた。


「そ、そりゃぁ保健室に居たからだよ…」

「ホントにソレだけ?何かされなかった?」


うぐっ!?鋭いなぁ…コレが女の感ってヤツ?第六感的な!?


「…えと…特には…」

「ふぅ〜ん…まぁ、貞操を奪われて無いなら良いんだけど…」


うん、多分貞操は無事かも…半分は…


「あははは…そんな学校でなんてねぇ…しかも保健室でとか…漫画ぢゃ無いんだから…」

「そぉだよね…うん、心配し過ぎてるのかも…でも、吉田先生はなんか怪しいんだよね…」

「まぁ、確かにかなり歳上な所を目を瞑ったら、スタイルも良いし、美人だから、男子生徒からの人気は高いみたいだね。」

「ふぅ〜ん…静也くんも好きな感じなんだ。」

「ん?僕!?僕は背の高い女性は苦手だから…」

「そ、そぉなんだ。まぁ、ソレなら安心かな?」


心無しか翔子さんの声が明るくなったのが救いだな。ココで舐められて吸われて飲まれたとか言ったら怒り出しそぉだから言わないけど…


「はいはい、お熱いお二人さんはその辺で、今日の予定を済ませましょ。」


僕と翔子さんの会話に割って入って来たのは、宮乃杜境子だ。

翔子さんは少し不機嫌そぉにした。


「はいはい。今日は駅向こぉの女子校だよね。アポは取れてるから、ワタシと美久で行ってくるよ。」

「そぉね。私と御堂君は釣り餌ね。」


釣り餌って…まぁ合ってるんだけど…


「行くまで危険は無いかな?」


僕は少し心配になって聞いてみた。


「大丈夫だよ。大通りしか通らないし、いざとなったら大声出すから。」

「なら良いんだけど…」


と、心配してたら、


「はいはい、過保護しないの。彼女も使えるんだから、心配するだけ無駄だよ。それより、私達の方が遥かに危険なんだから気を付けてね。」

「まぁ、そぉなんだけど…」


と、話して駅で別れ、僕達は女子中高生が集まりそぉで、狙われそぉな場所を選んで歩いていた。


「ふふふ、なんかデートみたいぢゃない?」

「うっ…考えてもみなかったよ…」

「翔子にヤキモチ妬かれるかな?」

「どぉだろ?妬いて貰えると嬉しいけどね…」

「あら?意外と朴念仁なんだね。」


いや、そぉぢゃ無いよ。僕が翔子さんしか見えてないからだよ。


「そぉかなぁ?」

「そぉだよ!!あははは!!」


なんか笑われたぞ?なんでだろ?


「何を笑ってるのさ?」

「ん?いや、そぉだね。御堂君は春の訪れを知らずに寝こけるカエルみたいだなぁ…ってね。」

「何それ?」

「そぉ云う所だよ。」


なんか釈然としないまま囮としての二人での散歩は続いた。


「あら?静也ぢゃん?もしかしてデート中?可愛い娘だね。」


横合いから女性に声をかけられた。ふとそっちを見ると…


「涼ねぇ!?えっ?なんでコッチに?」

「なんでって、家に帰ってる途中なんだけど?」


そっか、手に持ってるのは…そっか、今日は…


「それ、涼子ちゃんが好きだった…」

「命日…だからね…」

「そぉだったね…」

「そんな湿っぽい表情かおすんなよ。良臣に聞いたけど、お前が仇取ってくれたらしいぢゃんか!!ぱぱもままもお礼がしたいって言ってたぞ?」

「それは大袈裟だよ。いぢめ脱却しよぉと頑張ったらそぉなっただけだよ。」

「あははは!!相変わらずだな!!」


がしっ!!って肩を組まれた。


「ちょっ!?涼ねぇ!?」

「なんだ?」

「当たってる!!当たってから!!」


柔らかい大きな肉の塊が僕の右腕に当たって気持ち良い…


「ん?あぁ、サービスだ。素直に喜んどけ。」


にししって笑う涼香ねぇは何か吹っ切れている様で、涙の笑顔ってこんなのかな…


「あの…貴女は?」


宮乃杜境子は涼ねぇに恐る恐る訊ねた。


「ん?あぁ、彼氏取ってごめんな。私はまぁ…コイツの姉みたいなもんだ。気にしないでくれよ。」


僕から涼ねぇは離れ、宮乃杜の肩を組み、やっぱり見事な膨らみを押し付けた。所狭しと形を変える塊は…宮乃杜境子…なんて羨ま…しくなんか無いから!!僕には大きく無いけど形と色が綺麗な人が居るから!!…嫌われて無ければ…


「えと…私達は別に恋人同士とかでは…」

「えっ?まだ付き合って無かった?」

「まだってか…その予定は今の所無いですから。」

「あちゃぁ…静也ぁ…脈無いんだと…」


涼ねぇは心底残念そぉに僕を見た。


「いや…まぁそぉだけど…今日は普通に散歩してるだけだから…」

「そぉですよ。あの娘にヤキモチ妬かれるのが怖いけど、コレも付き合いだと割り切ってますから…」


そぉ言うと、宮乃杜は少し俯いた。


「ほほぉ…そぉかそぉか。ま、なんか有ったら頼りなよ。」


涼ねぇは宮乃杜に何か呟いていた。僕には聞こえなかったよ…

そんな風に三人でワイワイしていたら、あのワンボックスが…ソコから、やっぱり見た事の有るヤツ等が降りて来た。

そして一直線に僕に殴りかかって来た!?

[頑丈]!!

どすぅ!!


「ぐぎゃっ!!」


僕に向かって来てたヤツが涼香ねぇに蹴り飛ばされ、変な悲鳴を上げていた!?


「てめぇ、アタイの弟に何か用があんのか?」


普段の涼香ねぇからは想像も出来ない低い声で、蹴り飛ばした男の股間を踏み踏みしながら、そんな事を言っていた…

いや、アレは悶絶するよ?男にしか解らないよ!?

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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