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今後の作戦。

何故追い出されたのでしょぉか?

会議室から外に出され、駐車場に出ると、さっき逃げたワンボックスカーが停まっていた。


「ねぇ、アレって…」


僕は高木君を見て、ワンボックスカーを目で指す。


「あぁ…ヤツ等の車だな…なんでこんな所に有るんだ?」


ホントに何でだろ?出頭命令でも出たのかな?


「いやぁ…助かったわぁ〜!!」

「ホント、迎えが早くて有難いし、持つべきモノは友だよなぁ!!」

「あと、献上品が良かったんだろなぁ。」


僕達が捕まえた男達がワイワイと出て来た。

そぉか…被害届けが出てないし、確たる証拠も無いしで釈放になったのか…


「なんかムカつくな…」

「またあぁやって犯罪者が野放しになるのか…」


鈴木君と佐藤君が歯噛みをしながらワンボックスカーの方を見遣る。確かに犯罪者の野放しには腹をかく…

彼等が裏DVDを販売している事は明白なんだから、警察ももっと突っ込んで調べれば良いモノを…


「…でも、良く考えてるよなぁ…県警の本部長に、裁判官や検察の弱みも握ってりゃ表側には何も怖いモノ無しだし、県内でのみ活動するなら全部揉み消せるんだもんなぁ。」

「そぉそぉ、あと警戒するのはヤっちゃんだけだもんな。」

「そっちも挨拶して金を積めば見逃して貰えるんだもんな。」

「あとは、そこの関係者さえ外れてりゃ大丈夫なんだもんな。」


って、自らの悪事を語っている。もちろん、あまり周りに聞こえない様な小声でだけどね…

しかし、そぉ云う事か…国家権力と裏の権力に対して、弱みとお金を握らせてるとなると、下手をしたら、訴えたらコッチが有りもしない罪で吊し上げられる事になるのか…

仕方無いなぁ…


「ヤツ等、何を笑顔で話してたんだろな?」


高木君が首を傾げながらそんな事を言っている。

教えても良いんだけど、地獄耳ってだけぢゃ納得してくれないだろぉなぁ…


「様子からして、無罪放免って感じかもね…」

「んな!?何でだよ!?オレ達警察官に教えたよな!?ソレで何で無罪放免なんだよ!?」

「多分証拠が無いとかぢゃ無いかな?」

「証拠なんて、家宅捜索すれば…」

「ソレには裁判所の許可が必要なんだよ。」

「えっ?」

「ある程度以上の証拠や証言が集まって初めて裁判所に許可を貰って、それから捜査令状や家宅捜索許可令状とかが出るから、しばらくの間はどぉしても野放しなんだよね…悔しいけどね。」

「アイツ等がゲロってもか?」

「隣の市に本拠地が有るんだから、コッチの警察署は動けないよ。警察は未だに縦割りだからね。」

「無意味なのか?」

「そこまで無意味ぢゃ無いけど…今後、アイツ等がこっちで活動しない限りは…」

「何だよソレ!?被害者は泣き寝入りしろってのか!?」

「そぉだね…ソレに被害者が訴え出ない限りは警察は動かない…」

「警察の存在意義って…?」

「善良な一般人が犯罪者にならない様にする事…かな?」

「なら犯罪者は!?」

「厳重注意?かな?」

「…意味ねぇ〜…」


高木君は呆れた感じで呟いていた。

仕方無い…ココは父さんの力とコネと一条に借りを作る方向でなんとか…うぅ…あの爺さんに借りを作るのか…何か無理難題ふっかけられそぉだなぁ…母さんにでも…いつ時間が出来るか解ん無いからなぁ…あっ!!柴田先生!!そっちに話を持って行って、手柄を丸投げするか!!


「…って事で、父さんには、被害者の訴訟とかの全部を任せたいんだけど…」


僕達は宮乃杜と久田を送って、高木君達とも分かれ、翔子さんと二人、歩きながらそんな事を話した。


「お義父とぉさん?そっか!!弁護士さんだ!!うん!!わたし達が行っても無視されてるんだから、弁護士さんが行っても同じ態度が出来るならやってみろ!!って事だね?」

「うん…ソレに…この時間はもっと奥が深そぉなんだよね…何人が処分されるんだか…お爺様が動いてくれると嬉しいんだけど、僕から言うのはちょっとアレなんだけど、父さんか、母さんに間接的にってなれば良いかな?」

「ん?おじぃちゃん?あっ…まさか、一条グループの総帥!?」

「そっ。あの爺様が動けば日本が動く…そぉなれば…」

「アイツ等もコレまでみたいに野放しは無い!?」

「ソレどころか、下手したら生涯塀の中って可能性もあるよ。成人してたらだけどね。自殺者も出てるんだしね…」


そぉ、一条の圧力は警察組織だけぢゃ無く、検察にも及ぶんだよね…裁判所にまでは及ばないみたいだけど、そこは父さんの腕の見せ所。結構大物扱いされてるんだよねぇ。

だから、そこまでの道筋は僕達が作ってあげるよ。ま、警察は必死に隠そぉとするかもだけど、この前の分も録音…隠し録りしてたから父さんを動かすのは出来るハズだ。

家に着いて、僕は柴田先生に電話をする。


『どぉした?何か有ったのか?』


柴田先生が電話に出てくれたので、今日有った事を掻い摘んで話した。


『おいおい、ソレは本当の事なのか?』

「はい。他校では自殺者も出ているとか話に聞いてますし、柴田先生がどぉ感じているかは解りませんが、詳しくは明日の放課後、生徒指導室で詳しくお話しします。」

『あぁ、そぉだな…四人で来てくれるか?』

「はい。話しておきます。」


柴田先生にはアポが取れたかな?教頭や校長も巻き込めれば話が大きくなって警察も動かざるを得なくなるかな?

その後、翔子さんと手分けして宮乃杜と久田に連絡をした。

柴田先生…作者も存在を忘れてました。

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