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逮捕。

朝見た連中…なんか有るな…

ぶおおぉ〜〜〜ん!!

宮乃杜と久田を襲おぉとしていた連中は動かず、一緒に来ていたワンボックスカーはそのまま走り去ってしまった。

ナンバープレートを憶えられなかったのが痛いけど、婦女暴行未遂犯を確保出来たのは大きいな。


「二人共大丈夫か!?」


僕は宮乃杜と久田に駆け寄る。


「しずやくぅ〜ん!!めっちゃ速いよ!!二人は大丈夫?」


僕の後から翔子さんも駆けつけてくれた。

翔子さんも二人を心配しているらしく、二人の顔を覗き込む。


「ありがとぉ、御堂くんが来てくれなかったら危なかったわ。」


呆然としている久田とは対照的に、宮乃杜はしっかりしていた。


「流石、わ・た・し・の!!静也くんね!!出来る男は違うなぁ〜!!」


と、僕の右腕に絡み付いて来た。宮乃杜に見せ付けるかの様に…


「ソレはそぉと、コイツ等はどぉするの?」


宮乃杜は翔子さんの口撃は気にせず、自分達を襲って来た四人を目線で指した。

あっ…忘れてたよ。さて、どぉするかな?

そんな所に、


「おっ?御堂ぉ!!何やってんだ?」


高木君達が現れた。


「あっ!!アイツ等、朝のヤツ等ぢゃ…」


鈴木君が四人の男達に気付いて騒ぎ出した。

ヤバい!!この状況の説明は…


「うりゃ!!」


宮乃杜が可愛い声を上げて、四人を平手打ちし、あっ、四人が倒れた…


「ふん!!口程にも無い。私の一撃で気絶とか。チ○ポ洗って出直しやがれ!!」


あの…宮乃杜さん?女の子がそんな事言うもんぢゃ無いよ?


「うおっ!?えっ!?はぁ!?ウソだろ?女の子が…?」


佐藤君はまじまじと宮乃杜を覗き込んでいる。


「なに?私に惚れた?」

「えっ?あっ…ごめん…コイツ等、結構強かったのに、こんな美少女がシバくとか思えなくて…つい…」

「あら?美少女とか…正直な人は好きよ。」

「そ、そぉ?オレも彼女が居なかったら、一目惚れしてたかもね。」


うん、佐藤君と宮乃杜は放っといて…


「高木君、鈴木君、縛るの手伝って!!」


僕は近くにあったトラロープを拝借して、四人の手首を後ろ手に縛る。二人もソレに倣い、縛ってくれた。


「…で、どぉする?」


高木君が聞いて来た。


「勿論、警察に通報するよ。でも、警察が来る前に、聞き出せる事は聞き出しといた方が良いよね?」

「そりゃそぉだよな。って事で教えてくれよ。お前等はどこであのエロビデオ撮影してんだ?」


未だに四人は、僕の[神眼]の支配下にあるので、高木君の問いには答えない。

何も反応し無い男を高木君が殴ろぉとしたけど、


「ダメだよ!!ココでコイツを殴ったら、殺人未遂を取られるかも知れないよ!!」


と、僕は高木君を止めた。


「『ほら、アンタもちゃんと質問に答えてよ!!』」


まだ僕の[神眼]の支配は続いていて、男はポツリポツリと話し出した。

その内容は、隣の市の幽霊マンションと呼ばれる放置された建物で、その市内では攫っておはず、遠征しての犯行だったらしく、足が付かない様にとの考えだったらしい。

相手を解放する時も更に隣の市で解放するらしい。かなり手の込んだやり口で、悪意の塊みたいな感じだよ…


「場所も完全に解る場所だぞ。でも、あんな所に車が停まってたら解りそぉなモンだけどな…」

「アソコって、地下駐車場があっただろ?」

「あっ…そっか…なら、出入りが気付かれなきゃそぉそぉバレないって事か…良く考えてんな。」

「結構気を遣って犯罪を犯してたんだな…」


鈴木君と高木君が幽霊マンションについて話してるのを僕は黙って聞いていた。

成る程…もし、ビデオに内装とか映ってても特定され難いって事なのか…しかし…警察は特定出来るのかなぁ?良し!!


「ねぇ君達。ちゃんと警察の人にも説明するんだよ?良いね?」

「…わかった…」


男の返事を貰い、僕は警察に電話をかけた。電話してから十分、警察も公園に到着して、男達の身柄をそのまま持って行き、


「君達も事情聴取したいけど、大丈夫かな?」


僕達は互いに顔を見て、不都合な人は誰も居なかったので、


「あぁ、付き合ってやるよ。」


と、何故か佐藤君が威張って答えていた…

そぉして、僕達七人は警察所に連れて来られた。

七人全員で会議室に通された。

あれ?取り調べ室ぢゃ無いんだ…


「やぁ、今回は災難だったね…色々聞かせて貰うけど大丈夫かな?」

「あぁ、知ってる事なら何でも歌ってやるぜ?」

「マイクとお立ち台用意してくれよ。」


警察官の言葉に佐藤君と鈴木君が軽口で返事をして警察官に笑われていた。

ソコからは、あの四人との関係を聞かれ、たまたま偶然襲われた事を説明し、どぉやって私人逮捕に至ったかとか、車のナンバーとか色々聞かれたけど、ワンボックスカーってだけしか解らなかった事等を話した。

そんな事情聴取を受けていたら、他の警察官が会議室に来て、事情聴取をしていた警察官に耳打ちをしていた。何か有ったのかな?


「あー…その何だ…君達はもぉこの件に関わらない様にね。」


事情聴取をしていた警察官はそんな事を言い出した。

ん?何か変だな?


「あの…彼等は…?」

「ソレは君達の気にする様な事ぢゃ無いよ。」


僕の質問に素っ気なく答えたかと思うと、僕達は追い出される様に警察所を後にした。

警察はどこまで調べるのか…

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