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スプラッタ…見たくないなぁ…

そのまますぐに行動に移すのは愚策以外の何物でも無い。ほぼほぼ無策の状態で、行き当たりばったりなのは策とは云わない。そこで、作戦会議と称して、なぜか僕の家に移動していた…いや、良いんだよ?どこで作戦会議してもさ…でもね…


「ちょっ!?三人とも、正気なのか!?」

「静也くん。男の子なら覚悟を決めよぉね?」

「大丈夫!!御堂君になら似合うと思うから!!」

「すみません、静也様。私は気が進まないのですが、多数決ですので…」


ジリジリとリビングや角に追い詰められる僕…三方向から大・中・小のにじり寄る女の子達…

そして、


「『動くな!!』」


宮乃杜境子がそぉ言葉を発した瞬間、僕の身体は一瞬硬直し、その隙を逃すまいと、大と小の女の子、久田美久と翔子さんが僕に飛びかかって、僕の制服を脱がせ出した!?

き、キミ達はアレか!?痴女なのか!?男を強姦するつもりなのか!?

僕は、あっと云う間に制服をキャストオフさせられ、そのまま制服を着せられた?なんだ…全脱ぎさせられるかと思ったぢゃないか…

ほっと胸を撫で下ろしたくなる所だけど、この制服ってのがクセモノだった…

いや、なんの変哲も無い普通の制服だよ?その…女の子用ってのを除外すればだけどね…

そして、ウィッグも着けられ、久田にメイクをされる…うっすらと、不自然にならない様に…

まぁ!!なんと云う事でしょぉ!?男としては小柄な方だった僕は、いつの間にか、高身長な美少女に変身させられていました!!

いや、なんで女の子用の制服があるのかって云うと、久田が脱いだヤツだからなんだよね…

なんか、女の子同士での話し合いの結果らしいけど、って事で、久田は僕のスウェットを着てるんだよなぁ…


「…なんか悔しいんだけど?」

「…確かに…ココまで似合うと、もはや反則ですわ…」

「…そっちのお店に売り飛ばせば、かなりの高額で買って貰えそぉよね…」


翔子さんも久田も宮乃杜も、さっきまでの悪ノリがウソの様にドン引きしている。


「ちょ…三人ともヒドくないですか?」


僕が抗議の声を上げたら、


「…男の子としては少し声が高いとは思ってだけど…」

「…この格好ですと、違和感が無くなりますわね…」

「…産まれて来る性別間違った!?」


うんうん、翔子さんにも、久田にも、宮乃杜にも中々に大好評…イヤイヤダメでしょ!?

三人の反応を見て、リビングの片隅にある姿見で確認をする…


「……………!?」


僕は鏡に映った自分を指差し、口をパクパクさせてしまった…

そこに写っていたのは、母さんが少女になった…そんな姿がそこには有った。


「流石にコレは反則よね?」

「はい、少々胸が寂しい感じは否めませんが…」

「逆に、マニアにはウケるかもよ?」


翔子さんと久田と宮乃杜が何やらヒソヒソし出したけど、聞かなかった事にしたい…


「こぉなると、仕草とかちゃんとしたら女の子で通るかも…」


宮乃杜がなんか恐ろしい事を言い出したぞ!?


「あっ!!それ解るぅ!!」


えっ!?解るの!?解らないでくれ翔子さん!!


「でしたら、徹底指導をしませんとね…」


をい…久田は悪ノリすんな!?何様だこらぁ!!

と、心の中で悪態を吐いても何の意味も無く、そして悪い事は重なるモノで…


「うぅ…なんか可愛い過ぎる!!」

「我慢しろって方が無理が有りますね…」

「なるほど…なんか解りたく無い所で共感するのはどぉかとは思うけど、コレから仲間になるんだから、信頼関係は築くべきよね。」


何をこの三人は共感したんだよ!?


「どわっ!?」


僕はソファーに押し倒されて、トップアイドルクラスの小柄な美少女、ミスコンに出て優勝しそぉな中背の美少女、クラス一の美少女然とした僕と変わらない身長の三人に抱き付かれ、触られ、イーコイーコされまくる…そして、僕のスカートもはだけるけど、他の三人の柔らかく、暖かい、良い匂いの身体が僕に襲いかかる…

そして、ソレは男の悲しい性で、


「わぁ…あのクソオヤジのよりおっきい…」

「コレは鎮めないとダメかしら?」

「ふ、二人とも見ちゃダメ!!コレはわたしのなんだから!!」


三人でそんな所を凝視して、掴んだり揉んだり、つついたりしないで下さい。

そして、最後には翔子さんが他の二人を押し退け、独り占めしてツンツンしながら凝視して来た。


「わっ!?ピクピクしてる…」


実況しないで!!恥ずかしいから!!


「ちょっ!?待って!!三人とも悪ノリし過ぎだよ!!僕はまだした事無いんだから!!」


童貞暴露しちゃったぢゃないか!!恥ずかしいなぁ…あっ、口でならされた事あったっけ…


「あっ…ごめんなさい…」

「そぉよ水野さん、ちゃんとお口で気持ち良くなって貰わないと!!」

「えっ!?お口で!?まだキスもした事無いのにいきなり!?」


って、翔子さんは宮乃杜の言葉を真に受けて、そんなアホな反応しかしない。

ギリギリ処女だけど、キスもまだだったんだね。

良い事聞いたよ。


「…そぉぢゃ無いでしよ?取り敢えず、僕は着替えるから。」


そぉ宣言した僕を宮乃杜が制した。


「ダメよ?『大人しく座りなさい。』」


気が付けば、僕は宮乃杜の言葉通りに動いていた…これは…まさか…


「なるほど…今のは言霊ってヤツかな?」


僕は逆らえない命令に対し、一つの可能性を口にした。


「あら?御明察。良く解ったわね?」


宮乃杜はそぉ言い、あっさりと認めた。

言霊…口は災いの元と同じ様な意味に見えるのは作者だけでしょぉか?

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