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目的。

ストーカーってヤツなんですよね?

「どこまでかぁ…難しい質問だね…」


僕は宮乃杜境子に意味有り気な答えを返してやる。


「そぉ…意外と秘密主義なのね…良いわ…勝手に調べるから…」


ん?まさか!![異能]起動!!作製!![鑑定]妨害!!

『[鑑定妨害]の能力を作成しました。』

よし!!発動!!


「えっ!?あれ!?なんで…名前しか解らない!?」


やっぱり…[異能ジュース]を選ぶくらいだから鑑定とかしてくると思ったよ…油断も隙もない…やっぱりかなり冷静で思考力の有る娘なんだね…


「さて、なんでだろぉね。」


僕は勝ち誇ってそぉ言ってあげた。


「…これは…はぁ…参りました。私の負けです…」


あれ?勝負だったのかな?


「…煮るなり焼くなり孕ますなり好きにして良いですよ。」

「「孕むのはダメ!!」」


僕がツッコむより先に翔子さんと久田が声を揃えて宮乃杜境子にツッコんだ。


「あら?ぢゃぁ、行為だけ?」


口元に人差し指を当て、小首を傾げやがった…あざといな…


「「それもダメ!!」」


なんか知らないけど、翔子さんと久田は肩で息をしながら、目を血張らせて…手玉に取られてないか?


「なんでダメなの?彼は、私の事、良く解ってくれてるみたいだから、望むなら…」


うん。彼女は普通に可愛いし、男ならむしゃぶり付きたくなる見た目だが…


「僕は好きな娘以外とは…」

「あら?残念…って、好きな人居るんだ?」

「…一応はね…」

「相手は?」


あっ…本人にも言って無いんだが…良いかな?いや、でも…そぉだな…久田の件が片付いたら告白はするつもりだったし…


「今は言えない。その人にもまだ言って無いし、拒否られたら恥ずかしいからね。」

「そっか…なら、拒否られたら私が相手したげるからね。拒否られなくても来て良いわよ。」

「「ダメ!!」」


また翔子さんと久田が声を揃えるし…


「なんで貴女達が拒否するのか…あっ…そっか…なるほどなるほど…うんうん。ニブチンはこれだからねぇ…」


なんか知らないけど、女の子三人が解り合ってるみたいなんだけど…ま、いっか…


「えと…それで、キミが僕を監視してたのは解ったけど、コレからどぉするの?」

「えっ?あぁ…そぉだね…もし良かったら、私のしたい事、手伝って貰えないかな?」

「したい事?」


何か遠回しで気持ち悪い言い方だな…


「そぉ…警察なんかに相談したく無い事で、したとしても、犯人逮捕までに時間もかかり過ぎるし、被害者も増え続けるし、被害者も名乗り出難い内容なもんでね…実際、私の友人はその事件が原因で首を括ったわ…」

「…その友人って、女の子?」

「…そぉよ。」


警察に相談したく無い内容の事件で、被害者も名乗り出たく無いし、首を吊る様な内容か…まさかね…


「それって、最近ネットで話題の強姦動画とかぢゃ無いの?」


なんか久田も思い当たったみたいで、そんな事を言った。


「流石に知ってたか。そぉよ。そして、その背後に居るのが、中々の大物みたいよ?」


今朝、高木君達と揉めてたヤツ等が関係しているかも知れないって言ってたヤツかな?


「あぁ…なんか話題になってたヤツだね…この辺で忌わしい事件が起きてるって云う…」

「えぇ、警察には誰か通報してるとは思うけど、何一つ情報も上がって無いし、学校側も何も対策して無いし、信用出来ないわ。」

「確かに…言われてみたらそぉよね…年末辺りから騒がれてたもんね…」


翔子さん、宮乃杜、久田の会話から察するに、更にその前から行われてたと考えるのが妥当だな…


「それだけの期間が有れば被害者はどれだけ居るんだ?」

「そぉね…今観られるのは三十人程…少なくても三十人は被害者が居るって事になるわね。」


宮乃杜の言葉からしたらもっと居てもおかしくないって感じだな…ま、拐って、移動して、撮影して、編集する…早くても二日か三日で一人の犠牲者って所か…となると、もっと被害者が居てもおかしくは無いか…そぉだな…なんで警察も何も動いてないのか…本当に背後にとんでもない大物が居るのか?

問題はいっぱい有るけど、


「もし本当にこの辺りの娘が拐われてるんなら、みんなも危ないって事にならないか?」


僕は目の前の美少女三人にそんな事を言ってみた。


「確かにそぉね。わたしは静也くんとお隣さんだから大丈夫だろぉけど…」


翔子さんは久田と宮乃杜を交互に見遣る。


「私は、狙われるならバッチ来いよ!!その目的で歩いてるって所も有るからね。」


と、宮乃杜は憎しみをその瞳に浮かべた。


「はっ?そんなに見知らぬヤツに犯されたいの!?理解に苦しむわ!!」

「そんなワケ無いでしょ?捕まえる為に決まってるでしょ?」

「えっ!?ソレって逆に危険よ!!逆上とかしたら何をされるか…」

「何をされるにしても、ヤツ等の目的は解ってるわよね?ま、行き過ぎてスプラッタになっても後悔は無いわよ。」


久田と宮乃杜の会話から、宮乃杜の覚悟が伺えた。友人の仇打ちか…


「仕方無いな…僕もソレに付き合うよ。」


僕は出来るだけ優しい笑顔を作ったんだけど…


「うわぁ…何か悪い事考えてる表情かおだよ…」

「流石に信用出来ない笑顔ですよ…」

「もしかして、御堂君が黒幕!?」


うんうん、翔子さんも久田も宮乃杜からも良い評価を貰えて良かったよ…

いや、タダの現実逃避なんだけどね…

笑顔の似合う男はモテるんですよねぇ…

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