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新たな可能性。

宮乃杜境子は何者なのか!?

[宮乃杜境子、十五歳、高校生。

小学生の頃、継父に強姦され、一ヶ月前まで肉体関係は継続していた事を苦に自殺を図るも、[異能ジュース]を飲み、複数の能力を手に入れ、継父との肉体関係を無かった事にする。

高校入学から一週間、御堂静也に起きている事に違和感を感じ、今日の朝から御堂静也とその周りの人間関係を見ていた。

ライトノベルやマンガで現実逃避をしていた。その空想知識からか、自動販売機を見た時に、一つの能力だけよりも複数の能力を…と思い、[異能ジュース]を選択。継父は宮乃杜境子に甘々な性格に変わった。しかし、継父の野獣の様な性交に因り男嫌いになっている。]


…なるほど…同類なワケか…

ソレにしても、僕達に違和感を持って監視とはね…流石に放置はしておけないかな?


「翔子さん、ちょっと良い?」

「ん?どぉしたの?」


僕は、宮乃杜境子の相手を久田に任せ、[鑑定]で見た情報を翔子さんに話した。継父との事までは言ってないよ?


「継父からの虐待に耐えかねて…ソレでジュースを飲んで、静也くんの環境の変化にねぇ…」

「上手くいけば、味方してくれるかも知れないと思うんだけど…彼女はかなり頭がキレると思うよ?あの切羽詰まった状態で冷静にジュースの吟味をして…どれでもスゴく有用なのに、複数の能力を得られる可能性を選んだんだから…」

「…確かに、自販機を見た時、適当にボタンを押したわたしとは違うわね…」

「うん、僕も適当に決めたからね…冷静な人なら間違い無く異能ジュースを選ぶと思うよ…」

「む…確かに静也くんの話だと、色んな能力を使える様にってしたら、他の能力の下位互換なんだっけ?」

「うん、ソレでもジュースを呑んで無い人相手になら余裕なんだけどね…」

「…なるほど…となると…静也くんに同じ様な匂いでも感じたのかもね…」


そぉ言いながら、翔子さんは、宮乃杜さんと久田の方を見る。僕もソレに釣られて見やる。

すらっとした身体に、遠目でも解る胸の膨らみ…かなり度の強い眼鏡で地味に見えるが、磨けば光るって感じの隠れ美少女だな。なるほど、継父が手を出してしまうのも解らなくは無い。久田よりは十センチくらい低いか?

うん、素顔がバレたら絶対モテるな…継父のせいで男嫌いになってるのか…可哀想に…


「むぅ…何をそんなに真剣になって見つめてるのかな?」

「いてっ!!」


翔子さんに足を踏まれちゃったよ…

ほっぺをぷっくり膨らませて、何この可愛い生き物?かなり好きなんだけど!?


「いや、[鑑定]してたからさ…彼女、上手くやれば色々手伝ってくれるかもよ?」


特に、今回の強姦動画とかね。


「手伝い?何か必要なの?」

「最近、この辺の女子中高生を中心に、強姦して、その様子を動画に撮って荒稼ぎしてる連中が居るらしく、高木君達がソレと敵対してるっぽいからね…」

「そっか…確かに彼女がその気になれば…だよね?」

「うん。小綺麗にしたらかなり光るだろぉから、その辺は翔子さんに任せるけど…どぉかな?」

「わたしぢゃ力になれない?」

「…翔子さんは男に触られても平気?」

「…ぢゃ無いよ?」

「僕も、翔子さんにそんな目に遭って欲しく無いから…」

「あの娘なら良いと?」

「良くは無いけど…久田でも良いけど、久田は能力持って無いからなぁ…」

「あら?静也くんって意外と妄想は得意ぢゃ無いのかな?」


ん?翔子さんは何を言ってるんだ?


「幻覚を見せるって事を考えないの?」

「幻覚を見せる?」

「そっ、人間の目や脳みそなんか、精密な様で、意外とバグだらけでしょ?」

「バグだらけ?」

「錯覚や思い違いとかかなり多いでしょ?わたし、子供の頃に錯覚の本観てたから解るんだよね。静也くんは見間違いとか全く無い?」


なるほど…意図的に相手に錯覚させる事が出来れば、被害を受けずに解決させる事も可能か…よし!!


「ありがとぉ!!良い事思い付いたよ!!」

「あら?どんな悪企わるだくみが出来たのかな?」

「えっ?悪企って…人聞きの悪い…せめて策って言って貰えないかな?」

「どっちもどっちも変わらないんぢゃ…?」


そんな不思議そぉに僕を見る翔子さんを残し、宮乃杜境子さんの方に歩いて行く。


「宮乃杜さん、いくつか質問したい事が有るんだけど良いかな?」


いきなり僕に声をかけられて、宮乃杜境子は身体をビクつかせ警戒する。


「な、なんでしゅか?」


ありゃ?緊張し過ぎか?噛んちゃったぞ?


「あ、そんなに身構えないで、僕も情報をいくつか宮乃杜さんに教えるからさ。」

「…それで…知りたいのは何ですか?」


よし、話は聞いて貰えるな。問題は…


「えと…その前に、久田は退がってて。」

「はい。」


と、まずは久田を退がらせる。充分退がったのを確認し、


「先ずは僕の方からね。僕は御堂静也、あのクソ不味いジュース、僕も飲んでるんだよね。」


僕の言葉を聞き、宮乃杜さんは冷や汗を流し、オロオロし、


「な…何の事かしら?わ、私には何の事だか。」

「ん?そぉ?…」


明らかにウソだね。


「キミも自殺しよぉとしてたんぢゃ無いの?そして、[異能ジュース]を飲んで、幾つか能力を身に付けた…違うかな?」


宮乃杜さんは、僕を睨み付けて来た。


「貴方は…貴方はドコまで…知ってるの!?」


釣れた!!さて…ココからが本番だ。彼女の能力と知識と知恵を借りられるかも知れないんだ。待ってろよ坂下当太!!

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