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尾行!?

移動手段は有るのかな?

高木君達と分かれ、僕は駅に向かった。電車は一本遅れるけど、遅刻はしないかな?

電車で学校の最寄り駅まで来て、違和感を感じた。

誰かに見られてる?そんな感じがする。

粘り付く様な…ソレでいて、ある程度の距離が有る…なんかモヤモヤするなぁ…


「おっ?御堂、お〜す!!」

「ん?あぁ、相田かぁ…スッゴい腫れてるね…」

「あぁ…師範にシコタマヤられたよ…ま、生きてるから、手加減はして貰えてたと思うけどさ…」


そっか、相田も芦田の道場に行ってるんだっけ?


「ソレは仕方無いんぢゃない?空手とか、有段者は素手で人を殺せるって認められた人って事だから、相田が僕を殴れば、その時点で殺人未遂罪が適用される可能性があるし、芦田のお父さんにも迷惑がかかるんぢゃないかな?」

「そぉなんだよな…強くなりたいって思うのと、暴力って表裏一体だからなぁ…ま、オレは打ち所が悪くて骨折とかしちゃってるしな…鍛え方が足りなかったんだろな。」

「…何の罪も無い人を殴るからバチが当たったんぢゃない?」


[頑丈ジュース]の能力で痛みも怪我も無くなってるけど、意識的に切れるけど、コレは秘密にしておかなきゃね。

と、話しながら歩いていても、見られてる感覚は拭えない。誰か解らないけど、朝のヤツ等が僕に仕返しとか?まさかね…そこまで粘着は無いか?気にし過ぎだよね。でも、気を付けておくに越した事は無いか…


「うぐっ…コレからはちゃんと調べてから…」

「ダメだよ。最終的に暴力に訴えるのは、相手が暴力を使って来たり、自分や誰かを守る為なら、やり過ぎない程度までは許容範囲内だけど…やり過ぎたら処罰の対象になるよ?」

「マヂか!?」

「ま、コレは誰にでも当てはまる事だからね。」

「そっか…コレからは気を付けて生活するよ…」

「ソレが良いと思うよ。」


と、話しながら学校に着いた。

学校に着いても、イヤな視線は変わらず着いて来ている。コレはアレだな…たまたまってヤツだよね?

その日はずっと視線を感じて放課後、いつもの様に翔子さんと帰るんだけど…なんか当然の様に久田美久が着いて来てるんだが…それに朝から感じてた視線もずっと着いて来てるんたが…お昼も感じてたよな?ま、屋上の手前で消えたんだけど…この視線の主はクラスメイトと推察出来る。授業中も感じてたし、確認はしたけど、知らない女子生徒だった…ま、知ってるのって、翔子さんと久田だけなんだけどね。

そのまま翔子さんとついでに久田と普通に家の最寄り駅まで来る。ベンチで喋っている間もずっと視線が絡み付く…一体彼女は何者なんだ?


「…それより…あれは何なんだろね?今日、ずっと着いて来てたんだけど…」


僕は右斜め後ろから僕達を見てる女子生徒をこっそり指差して、翔子さんに尋ねた。


「あの眼鏡の娘?同じクラスの宮乃杜みやのもり境子きょうこさんだね。」

「宮乃杜境子さんねぇ…朝からずっと見られてるんだけど…」

「う〜ん…いつも無口で本ばっか読んでるから良く解らないなぁ…」


と、翔子さんも解ってないみたいだけど、


「彼女は、中学の時にも同級生でしたよ。クラス中が静也様を敵視していた時も我関せずで本を読んでおりました。」


久田って、僕には丁寧な口調なんだよなぁ…


「へぇ…知らなかったなぁ…」

「あの頃の静也様には、周りを気にする余裕が御座いませんでしたでしょぉから…仕方無いのかと…」


うん?中学の同級生か…憶えが無いぞ?いや…仲良し以外は極力憶えない様にしてたっけ?


「…それに、先日私は彼女に罵られましたから。」

「「罵られた?」」


僕と翔子さんの声が重なった。


「はい。私が急に性格が変わり、静也様に近付いているのが気に入らないと…水野さんに関しては仕方無いにしても、私が静也様のお側にはべるのは気に入らないらしいです。」


なんだそりゃ?良く解らないな…


「ん?もしかして…あの娘、静也くんの事好きだったりするのかな?」


はぁ!?なんでそぉなるの?話した事も無い相手だよ!?コレは是非とも話を聞かなければ…


「それは無いでしょ?まぁ、ずっと見られてるのも良い気分ぢゃ無いから、翔子さんと久田が聞いて来てよ。」

「…そぉだね。うん。任せて!!」

「畏まりました。」


うん、翔子さんは良いとして、久田はなんでそんなに畏まるのか…


「ねぇ、宮乃杜さん、ちょっと良い?」


翔子さんが宮乃杜境子に声をかける。

普通の女の子同士なら有り得ない、見上げる形だ。頭一つ身長が違うから仕方無いか…


「…あっ!?えっ!?あ、はい…」


宮乃杜境子は透き通る声で少し焦って答えていた。


「今日、ずっと静也くんを見てた様に見えるんだけど…?」

「あ…えと…はい…」

「何が目的なの?」

「えっ?あ…その意識はして無かったです…気が付いたらずっと目で追っていた様な…」


なんだそれ?今日になっていきなりってのが変だ…


「無意識の内に…なの?御堂君の事が気になるとか…そんな事は?」


今度は久田が聞いている。


「えと…素敵な方だとは思うけど…特別そこまでって事は無いかな…」


ん?良く解らんな…[鑑定]してみるか?誰かに操られている可能性もあるしね。

ストーカーなのか!?

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