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予想よりも確実な情報が欲しい。

坂下当太…どんなヤツなんでしょぉか?

「アイツは…特徴がないあのが特徴なんです…よく、漫画とかで見る通行人…描いても描かなくても変わらないでしょ?ココまで描く必要有るの?って感じ…ソレが特徴です。」


なんだその散々な言われ様な特徴は!?僕よりヒドい特徴なんだけど…


「んな!?見た目静也くん以上のモブって事!?」


ちょっと?翔子さん?ソレはソレでヒドくないですか!?


「あの…僕よりモブって…」

「静也くんは黙ってて!!」

「…はい…」


なんか僕の扱いヒドくないですか?


「他になんか特徴は!?」

「…えと…あっ!!女性を見る目がイヤらしいってくらいかな?こぉ、粘り付く様な…」

「うわぁ…ソレはイヤだね…」

「はい…あの目がどぉしても…今思い出しても身震いが…」


久田もそんなにイヤだったのか…

そんなにイヤがられるヤツを僕は忘れてる…コレも坂下当太能力なのか?でも…


「そぉ云えば、その坂下当太は、何処の高校に通ってるんだろ?」


ぼくの呟きには誰も答えてはくれなかった…

無視されているとか、そんなのぢゃ無くて…


「そぉ云えば…話題にも上がってませんでした!!何処の高校なんでしょぉか?」


久田美久も知らなかったのか…ま、自分に一生消えない傷を無理矢理刻み付けたヤツの事なんて、進んで知りたい情報でも無いだろぉからね…


「あ…ワタシも全く気にして無かったよ…美久も知らないんなら、わたしが知るワケ無いけど…」


多分、今の坂下当太に取って、執着する相手は、久田美久でも翔子さんでも無く、僕だろぉと勝手に思っている。そして、だからこそ今、一番危険なのは翔子さんなんだ。その翔子さんを守る為に情報はいくら有っても足りないんだよね…


「そぉ云えば…」


久田が何か引っかかった感じで口を開いた。


「…昨日集まった時、一人だけ私服のまんまでした。多分、制服から身バレするのを恐れたか、私服の高校か、進学してないか…その三つの可能性が…」


この辺で私服となると…綾椎あやしい高校だけだよな?もし、身バレを気にしていたのなら、中学の制服でも良いハズだ…高校に通って無いとなると、夜間校や通信か…制服から学校がバレる可能性を考えての私服の可能性も捨てられないけど…


「やっぱり何も解らないって事だな?」

「…はい、申し訳御座いません…」


久田美久は沈んだ表情で、頭を下げた。


「謝る必要は無いさ。注意しなきゃならない人物がどんなヤツか解っただけでも充分な情報だ。ありがとぉ。」


ほとんど進展は無いけど、久田に僕はお礼を言った。


「そ、そんな…勿体無い…」


なんか感極まった!!みたいなオーバーアクションで、両手を口元に持っていき、久田は涙ぐんでいる…


「大袈裟だなぁ…」

「そ、そんな事ありません!!静也様はいずれ、一条の幹部になられる御方なのですから!!」

「ならないよ?そのつもりは全く無いけらね。」


あんな大企業の幹部?慣れても患部だよ?成人して、自活出来る様になったら、一条の財産分与とか、全部辞退するつもりでも有るしね。


「えっ!?そ、そぉなのですか?」

「うそ…一生生活には困らない様になるのに?」


って、翔子さんまでどぉしたんだ?あっ!!僕が一条の関係者だから二人は近付いて来てるとか?


「…ま、静也くんがソレで良いなら良いわ。わたしも鯱張るのは苦手だから、ソレで良いんだけど…本気なの?」


翔子さんに詰め寄られた。


「え?うん…母さんはどぉ思うか知らないけど、縁切りまでは考えて無いし、その他は成人してから考えるよ。」

「そっか…静也くん、大人な考え方してるんだね。」

「まぁ、甘えたままで生きて行きたく無いってだけだからね…」

「良いと思うな。」


翔子さんはニッコリ微笑んで、僕の頭を撫でてくれた。


「素晴らしいお覚悟です!!一生尽くさせて下さい!!」


久田は胸の前で手を組み合わせ、神でも見るかの様な感じで、僕を潤んだ瞳で見ている…かなり胸大きくない!?今気付いたよ…


「…ま、まぁ、ソレは良いとして、そろそろ暗くなるよ?門限とかは大丈夫?」


翔子さんは隣だから大丈夫だとして、問題は久田だ。

コイツ、このまま家に居たら、何から何まで僕の世話をしそぉなテンションでちょっと怖いんだよね…

僕の言葉に反応して、久田は僕と翔子さんを交互に見て、


「確かにそぉですね…まだ明るい内にお暇した方が、静也様も安心でしょぉ…名残惜しくは有りますが、私は失礼致します。」


と、久田はソファーから立ち上がってくれた。

僕と翔子さんは二人でお見送りをして、リビングに戻り、既に日課になった宿題をし、先に終わらせた僕が、翔子さんの宿題を手伝い、すぐに翔子さんの宿題も終わり、


「ぢゃぁ、夕飯の準備するから…その…お風呂はどぉする?」

「そぉだね…うん、先に入ってくるよ。」


僕はお風呂に入る。

結論から云うと、今日は翔子さんは背中を流しに来てはくれなかったけど、昨日の事が脳裏を過ぎり捲り、真ん中の脚が一気に成長してしまう…くそ!!収まるまで待たなきゃね…

美味しい晩御飯を頂き、翔子さんを送って行き、その日は六法全書の書き写しを日が変わるまでして、眠りに就いた。

静也の期待した、えっちな展開はお預けみたいですね。

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