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新婚さんごっこ。

デートかぁ…コロナ前からして無いぞ!?

なんでだ!?

テーマパークからずっと、歩き難いです。あぁ…まぁ、右腕に、翔子さんがぎゅって、腕を組んで来てるからかな?いや、ちゃんと幸せな柔らかさも感じてるよ…小さくてもふにふにしてるのが解るって事は、やっぱり女の子なんだなぁ…興奮より、緊張が先立って、大きくなるモノも自重してくれてるっぽいな。

そんな状態で、二人で電車でいつもの駅まで行き、そこから歩いて帰る。


「いやぁ…久々に行ったけど、楽しかったぁ!!」


うんうん、翔子さんの無邪気な笑顔が見れただけでも、デートした甲斐があるね。


「僕は初めてだったから、新鮮だったよ。」

「えっ?初めて?」

「うん、小学校の頃から勉強が楽しくて、遊びなんて殆してなかったんだよね…一緒に居たのが翔子さんだったから余計に楽しかったのかもね。」

「ソレで、あんなに勉強出来るんだ…って、何恥ずかしい事言ってんのよ!?そ、そりゃわたしも楽し過ぎたくらいだけど…」


途中から聞こえなかったけど…ま、聞かない方が良いことかもね。


「うん、両親にも連れて来て貰った事無かったなぁ…ってか、出かけるくらいなら勉強してたもんなぁ…でも、こんなに楽しいんなら、もっと色んな遊びをしても良かったのかも…また今度、色々一緒に行けたら嬉しいな。」


僕の言葉に翔子さんは、嬉しそぉに、


「し…仕方無いなぁ…どぉしてもって云うなら…」


アレ?イヤなのかな?


「あ…イヤなら…」

「い、イヤぢゃ無いから!!また今度から一緒にお出掛けしたいなぁ!!二人で色々行こぉよ!!」

「えっ?あ、うん…」


イヤぢゃ無いのか…なら良いんだけど…

そんな感じで、家までの道のりを歩いていたら、お腹空いて来ちゃったよ…


「ねぇ、何か食べて帰らない?」

「えっ?あ…そっか結構遅くなってるもんね…」


と、翔子さんはキョロキョロして、


「…だったら、お弁当屋さんで色々買って帰ろ!!どぉせ静也くんは明日もお勉強するんでしょ!?」

「えっ?うん…そのつもりだけど…」

「だったら、おかずだけ買って、お米は炊いとけば、簡単に食べられるよ。」

「おぉ〜!!ソレ良いかも!!ぢゃぁ、お弁当屋さんに行こっか。」

「うん。」


と、近所のお弁当屋さんに、入った。お弁当屋さんはスゴく良い匂いに包まれていた。

なるほど…色んなメニューが有るし、かなり価格も安い。サラダやデザートも格安って感じで置いてあるよ。お弁当屋さんとか初めてだから、メニューで迷うな…


「今日は、どんなの食べたい?」


水野さんに聞かれる。


「そぉだね…うん、この海苔弁って云うのが美味しそぉだね。」

「海苔弁かぁ…うん。良いと思うよ。あっ!!唐揚げもパックであるから、コレも頼も。あと、サラダとお味噌汁も!!」

「あ、良いね。栄養バランスも良さそぉだし。」


と、注文して、出来上がるのを待つ。


「あ、ちょっと、電話して来るね。」

「うん、ぢゃぁ待ってるよ。」


その間、翔子さんはお店の外で電話している。誰に電話してるのかな?少し気になるよ。


「ごめんね。ままに、今夜は要らないって伝えて来たよ。」


なるほど。お母さんに晩御飯の事言ってたのか。ちょっと安心…ん?なんで安心してるんだ?まぁ、ソレは良いか。

その後、注文したお弁当を受け取り、家路に着いた。

翔子さんもウチで食べるつもりらしく、二人で家に入る。


「ただいまぁ…」


返事の無い帰宅の挨拶をする。


「おかえりなさい。あなた。」


右隣からそんな声がした。一緒に家に入った翔子さんだ。


「あ、あなたって…」

「あら?新婚さんごっこなんだから普通ぢゃない?」

「いつからそんな事してたの!?」


翔子さんは顎に人差し指を当てて、


「ん〜…今から?」


と、可愛く答えてくれた。

可愛いのは良いんだけど…


「なんか恥ずかしいんだけど…」

「そんな気を張ってたら朝まで保たないよ?」

「えっ?朝まで?」

「うん。ままにも「頑張って来なさい。」って言われたよ。」


あの人は何を言ってるんだ!?


「いやいや、普通に考えてダメでしょ!?」

「えっ?ダメなの?そっか…静也くんはわたしの事、嫌いなの?」

「えっ?なんでそぉなるのさ!?そぉぢゃ無くて…その…順序ってのがあるから…」

「順序?」

「うん、最低でも、あのクソ女と、ちゃんと決着を着けてからだよ。」

「もぉ着いてるんぢゃ無いの?」

「いいや、あの捻くれたメスブタはこの適度ぢゃ、逆恨みを強めるだけだよ。それに、バカは死んでも治らないんだから。そっちが片付いく、ソレまでは僕も出来るだけ我慢するから、あまり追い詰めないでよ?」

「ふぅ〜ん…わたしよりあの女にご執心なんだね…」

「そぉぢゃ無いよ…」

「わたしの事嫌いなんでしょ!?そぉだよね!!あんな事やこんな事無理矢理された汚れた女なんか!!」


がばっ!!

思わず僕は翔子さんを抱き締めていた。


「汚れてなんて無いよ。本当に汚れてるのはあのメスブタみたいなヤツなんだから…翔子さんはただの被害者だ。この件が片付いたら、いくらでも翔子さんに付き合うし、ずっと楽しく過ごしたい。だから、この件だけは、僕のわがままに付き合って欲しい…」


自分でも、何を言ってるのかよく解らないけど、なんとか、翔子さんを落ち着かせたかった。

あれ?なんか変な方向に進んでるぞ?

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