仲良し。
このピンチはどぉ切り抜けるんでしょぉか?
「なんかお前ムカつくな?」
「だな…」
「コイツやっちまって、目の前で彼女もやっちまうか?」
「「良い〜ねぇ〜!!」
と、その三人組は、いきなり殴りかかって来た。
僕は後ろに水野さんが居るから避けられない!!完璧な[頑丈]で受けてあげる。
がすっ!!ごすっ!!ばきっ!!
「御堂くん!!」
水野さんが僕を心配してくれて、少し焦った声が聞こえて来た。
「どぉしたの?」
「えっ?」
水野さんは僕が何も心配ないよと言わんばかりの対応に少し驚いていた。
「いってぇ〜!!」
「なんだよコイツ!?」
「ぐぅ…手…手がぁ〜!!」
と、絡んで来ていた三人が右手を押さえて、僕を睨んで来た。
「ごめゆねぇ…僕は、いぢめられてたからか、打たれ強いんだよねぇ…」
と、三人を睨み付けてやる。
「てめぇ…コッチが大人しくしてりゃ、図に乗りやがって…」
とか言われたけど、大人しくしてたのは僕だし、図に乗ってるのはキミ達ぢゃ無いのか?
「てめぇを殺してからその娘はココで犯してやる!!」
と、一人がナイフを出してチラつかせて来た。
「謝るなら今の内だぞ?」
と、完璧に脅迫だよね?
そんな声を聞いた時、後ろから制服を引っ張られた。
「どぉしたの?」
「録音必要?」
「お願い。」
「解ったよ!!」
と、水野さんと小声で話した。
水野さん、ナイス!!
「何をこそこそ話してんだ?」
「てめぇ調子こいてるなら死なすぞ!!」
と、スゴまれたけど、
「あれ?さっき僕を殺すって言って無かった?」
と、挙げ足をを取ってみる。
「あぁ!!殺してやるよ!!」
と、ナイフを出していた一人が僕を刺そぉとした時、その腕が止まった。
「なぁにしてんすかぁ?せんぱぁい…?」
と、確か…戸次君だったっけ?
「戸次君!?」
「おっ?やっぱ御堂だったか。って事は…」
「コイツ等悪者だよな?」
と、ナイフを持って無いヤツを蹴り倒しながら、佐藤君も出て来た。
「えと…うん、水野さんを僕が見てる前で犯してやるとか言ってたけど…」
僕が答えた時には、高木君と鈴木君も出て来て…あ、戸次君の友達二人も出て来て、ナイフを持って無い二人を四人で殴ってるし…
「やぁ〜っとてめぇをボコれるなぁ?」
「なんだぁ?オレには譲ってくんねぇの?」
「流石にダメだぞ?コイツには怨みも有るんだからよぉ。」
「仕方ねぇなぁ…お前で無理だったら手助けしてやんよ。」
「言ってろ!!」
と、戸次君と高木君が話して、ナイフを持った暴漢に戸次君が殴りかかっていた。
決着はすぐに着いた。
高木君とケンカするだけあって、戸次君もバカみたいに強いね…僕達に因縁を付けて来た三人は、ズボンを脱がされ、その場に正座させられいた…なんか可哀想なんだけど…
「今度コイツ等に絡んだら本気で死刑にするからな?解ったか!!」
戸次君が怒気を孕んで声を上げると、
「「「ばびっ!!」」
って、先輩と言われた三人組は泣きながら返事をしていた。なんか憐れなんだけど…
「あ、御堂はケガしてないか?」
と、高木君が心配してくれる。
「あ…うん…軽く叩かれはしたけど…僕は大丈夫だよ。水野さんは?」
「わたしは御堂くんが庇ってくれてたから…」
と、僕達二人の無事を確認して、高木君は正座してる三人に向き直った。
「絡むんならちゃんと相手見て絡んだ方が良いと思うぞ?下手したら三人共、今頃は火力発電所で灰も残さず焼かれてるはずだからよぉ?ソレに、オレのツレに何かしてみろ?生きてる事を後悔させてやるからな?」
と、完全に脅してるよね?友達の僕も怖いんだけど?
アレ?でも…なんで六人で居るんだ?
「ねぇ、高木君も戸次君もなんで一緒に?」
僕は何故か質問していた。
「ん?あぁ…戸次がオレ達に絡んでた理由がお前で、戸次の勘違いだったって解って、戸次が謝ってくれてな…ま、理由が理由だったから和解したんだよ。」
「それって。中学の時の事…だよね?」
「あぁ、で、学校で呼び出されて行ったら、いきなり頭を下げられたんだよ。お前に話を聞いて無かったら、不意打ちを警戒する所だったぞ。」
「おいおい…オレはそんな卑怯な真似しねぇぞ?」
「解ってるよ。お前が実はすんげぇ真面目なヤツって事くらい。」
と、なんだかんだで、高木君と戸次くんが仲良しだと良く解るなぁ…
「…にしても助かったよ。僕だけぢゃ水野さんは守り切れなかったよ…」
と、一番は水野さんだと印象付ける。
「ん?あぁ…そりゃぁ、片腕ぢゃキツイよな…」
戸次君は僕の左手が三角巾で吊るされているのを指して言った。
「まぁ、ソレもあるけど、僕はケンカとか弱いからさ…後で法的に仕返しするしか手段が無いし、もし、水野さんが傷付けられでもしたら、取り返しが付かないもん。」
と、現状を説明する。
「ん?今高木が焼却炉の燃料とか言ってたけど?アレは?」
その質問に答えたのは高木君だった。
「あぁ…それな。御堂の母ちゃんの実家が…そのアレだ。」
アレって…そんな言い方ダメだよ!!
「アレ?えっ!?もしかして…」
と、戸次君は自分の頬を人差し指で縦になぞった。
「ソレならまだ救いは有るんだけどな…」
と、高木君は意味深な事を言う。
「…オレ…敵対しなくて良かったぁ…」
と、戸次君は心底安心した様に見える。なんか失礼な会話してない?
なんとか落ち着いたかな?




