体罰反対。
なんか雲行きが怪しくなって来ましたよ?
「御堂はちょっと、職員室に来てくれ。」
ホームルームが終わった時、担任の柴田陽平がそぉ言って来た。
「はい。解りました。」
何の用事が有るんだろぉ?
「何か有ったの?」
水野さんに聞かれる。
「さぁ…?もしかして、謹慎とか、停学とか退学とかになるのかも…」
「えっ!?なんでよ!?ヤだよ!!何か悪い事したの!?」
「心当たりは無いけど、あのクソ女の主張を全面的に汲み取ったなら、逮捕もあり得る案件だからね…」
「何それ!?なんで御堂くんがそんな目に遭わなきゃならないのよ!?」
「さぁ?あのクソ女に聞いて貰わないと、そこは解らないよ…」
「わたし、聞いて来る。[神眼]を使ってでも真実を聞き出して、地獄を見せてやる…」
後半は良く聞き取れなかったけど、聞いて来るか…
「あのクソ女はもぉ、ウソは吐け無い様になってるハズだよ。」
「えっ?もしかして…」
「うん、生涯ウソを言え無い様にしてあげた。優しいでしょ?」
「うわぁ…最悪だね…あの女からしたら、自殺モノだよ…」
「でしょ?って事で僕は職員室に行って来るから。」
「うん…うぅん、やっぱりわたしも一緒に行く!!」
と、水野さんは職員室の前まで一緒に来てくれた。
そして、柴田陽平の所に行くと、数人の教員での話し合いがされていた。
「おっ?来たな。御堂、ちょっと話を聞かせてくれ。」
と柴田先生が言って来た。
「はい…そちらの望む答えを言えるかは解りませんが…」
「それで良いぞ。」
と、了承を得て、そこから質問攻めに遭った…うんざりする程の戯言の羅列に僕は頭が変になりかけた…
「お前は久田美久をいつ強姦したんだ?」
「コレまでも、コレからもそんな事はあり得ませんけど?」
とか…
「いつから売春させてた?」
「僕はさせてませんよ?勝手にやってるんぢゃ無いんですか?」
こんな事や、
「今まで売春させて、幾ら稼いだんだ?」
「そんな事僕に聞かれても…本人と、吉村義隆に聞いて下さいよ…」
とか…
「女を殴った感想は?」
「殴った事無いので解りませんが?」
と、身に憶えの無い内容ばかり質問されていく。多分、久田美久の作り話に沿った質問なんだろぉけど…
「なら、お前は久田美久をどぉ思っている?」
「はぁ?どぉって?」
僕は、柴田先生に聞き返した。
「好きとか嫌いとか…」
あぁ…そぉ云う事か…
「特には何も…強いて云えば、関わり合いになりたく無いって所でしょぉか?」
「ん?性欲のの吐け口ぢゃ無いのか?」
なるほど…僕が強姦したって前提で話してるんだな?
「なんであんな病気持ちを抱いてやらなきゃなら無いんですか?臭そぉだし、ホント勘弁して欲しい考え方ですね。」
「ソコまでコケ下ろす程、今回の事に対する反省は無いのだな?」
「反省?なんで僕が反省しなきゃなら無いんですか?」
「もぉ良い、お前みたいな犯罪者は警察に引き渡す事になるが良いのか?」
「そぉですね…確たる証拠が有るならば…ソレでも良いですよ?お金の流れとか、他にも証言が有るのなら、ソレが一番でしょぉね。」
「ほぉ…さっきも思ったが、思いの外強気なんだな…」
「そぉですか?僕に言わせれば、あの女の戯言に騙されている様では、たかが知れてますからね。」
「貴様ぁ〜!!」
がすっ!!
生徒指導教員に思い切り殴られ、僕は吹っ飛び、頭を教員の机にぶつけて、そのまま気を失ってしまった。
「ん?えと…ココは…?」
僕はベッドに横になっていて、周りはカーテンで仕切られてて…コレは…所謂保健室?
「あっ!!御堂くん!!良かったぁ〜…」
水野さんが側に居て、起きたら抱き着かれた!?
「えっ!?えっ!?えと…水野さん?これ、どぉ云う状況?」
僕は慌てて、そんな事を聞いていた。しかし、水野さんは何も聞いておらず、僕にしがみ着いて、なんか泣いてる様だった…
良く解らないけど、僕は、女の子特有の良い匂いを堪能しながら、水野さんをなだめる様に頭を撫でて、背中をポンポンしてあげる。しばらくそぉしていたら、
「あら?目覚めたのかしら?ふむ…ココはイチャつく所ぢゃ無いんだけど?」
と、この場にそぐわないセクシーな格好の吉高先生が居た。
「あ…いや…イチャつくとはまた少し違うと思うのですが…」
吉高先生は僕達を眺めて、
「ぢゃぁ、なんて言えば良いのかな?イチャついて無いなら、見せ付けてるのかな?ねぇ、水野翔子さん?」
吉高先生の今回の標的は水野さんか…完全に敵視してるっぽいな…ま、僕に被害が及ばないなら良いの…かな?
僕に抱き着いたままの水野さんと、それを見下ろす吉高先生の間で視線が交わり、火花が飛び散ってる様に見えてるのは目の錯覚かな?
「おやおや、何やら殺気立ってますが、怪我をした友人を見舞い、看病し、目醒めを喜んで何が悪いのですか?」
「あら?そぉだったのね?ならもぉ大丈夫だから、早くお帰りなさいな。」
「そぉですね。御堂くんが動ける様になってから付き添って帰りますね。家が近所ですから。」
「あら?御堂君は大丈夫よ?私が送り届けるから。」
「それが一番心配なんですけどねぇ…何か良からぬ事をしそぉで…」
えと…コレはどぉしたら良いんだ!?
暴力教師はダメです。
オレも、小学生の頃、宿題をし無いからとよく暴力を振るわれてましたが、反発して、絶対宿題してやらん!!って思ってしまいました。
お陰で毎日叩かれてましたし、何か有ったら、全てオレのせいにされてました。
懐かしい思い出です。




