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呼び出し。

なんて羨ましい青春なんだ!?オレには無かった事だぞ!!

幸せな食後、その気分を台無しにし、立ち上がれる様になる出来事が起きた。


『特進科一年、御堂静也君、至急生徒指導室に来てください。繰り返します…』


と、呼び出しがかけられた。


「あれ?何か有ったっけ?」

「わたしに聞かれても解らないわよ?行ってみるしか無いんぢゃないかなぁ?」

「仕方無いかぁ…」


僕は呼び出された生徒指導室に向かった。僕はドアをノックして、


「御堂静也です。」


と、中に入る…なんだこのアホみたいな悪臭は!?

ん?ああ…お前も居たのか…久田美久…その向かい側には生徒指導教員か…なんで鼻を摘んでんだよ!?まぁ、気持ちは解るげど…


「えと…なんで僕が呼び出されたんでしょぉか?」


僕は気絶しそぉな悪臭に耐えながら聞いてみた。


「あぁ、彼女が言うには、キミに殴られたと云う事なんだが…本当か?」

「…ソレはウソですね。殴られたのは僕の方ですし、彼女が鼻血を流したのは、僕が二回目を殴られずに躱した時に、勢い余って勝手にコケて、廊下にキスしたのが原因ですから…ま、彼女の気が済むまで殴られてやらなかった僕が悪いと言われれば、そぉなるのかも知れませんね。」


と、教員の問いに応えた。


「ほぉ?あくまでお前は被害者だと主張するのだな?」

「まぁ…そぉですね…」

「なら、お前が殴られたと主張すると云う事だな?」

「事実ですから…」

「なら、殴られた理由は?」


おや?そんなの僕に解るワケ無い事だよ?なんでそんな事聞くんだよ?バカなの?


「さて…被害者に加害者のバカな理由が解るワケ無いと思いますけど?通り魔に刺された人になんで刺されたんだ?って聞いてる様なモノですよ?」

「答えられ無いと云う事か?」

「当たり前です。」

「なるほど…だが、久田は殴られた理由はをしっかり答えたぞ?」

「へぇ…その理由とやらを、後学の為、聞かせては貰えませんか?」

「良いのか?言い逃れ出来なくなるぞ?」

「はい、一切身に憶えが無い事ですので、どんな言いがかりが有るか知りたいですね。」

「そぉか…なら言うが、最近、売春の売り上げが少ないと言って殴ったらしいぢゃ無いか?その辺はどぉなんだ?」

「ソレが本当だったら、管理売春になり、逮捕案件ですね?警察に言わ無いと、ソレを知ってて通報し無いのは共犯と見做される恐れが有りますよ?ソレに、隠している事がバレたら売春高校とか云って大ダメージですよ?今なら某高校で済むんですけど、どぉしますか?」


コレは有り得る話だ。そして、報道されると、ネット民達が高校を特定し、下手をしたら女生徒達が強姦被害に遭う可能性すら有る。ソコまで考えてるのかな?


「開き直るのか?良い度胸してるぢゃ無いか…」


ふむ…この教員は久田の言葉を鵜呑みにしてるのかな?


「開き直る?何を言ってるんですか?僕の言葉は全て真実ですよ?あなたは嘘を鵜呑みにして、被害者を追い込む、逮捕された吉村義隆みたいですね。」

「ほぉ…ソレ程の暴言を吐かれるとは思わ無かったぞ?」

「僕も、やって無い事で責められるとは思いませんでしたよ。」

「良い度胸だな…どっちがですか?一方の言葉のみで糾弾するのが教員の仕事ですか?」

「言いたい事はそれだけか?」

「まだまだ有りますが、この辺で勘弁してあげますよ。」


と、僕は言い放ってみた。


「ふん、反省の色も無く、教員に対する暴言…謹慎は確定だからな?明日には結果が出るから覚悟しておけよ?」

「はい。僕の潔白が証明される事を祈っておきますよ。」


と、僕は生徒指導室を後にした。さて、僕がココで取る対策は…うん、[神眼]を使って久田がウソを言え無い様にしとくか?みんなドン引きするだろなぁ…

それはそれでかなり面白い事になりそぉだよ?よし、今度ばったりしたらしてみよっかな?

と思ってたら、すぐにその機会が訪れた。


「おい!!てめぇ!!何考えてんだ!!」


汚い口調の汚い女に呼び止められた。久田美久だ。


「ん?何が?」

「何を本当の事を言ってんだって言ってんだよ!!てめぇは私の、話に合わせろよ!!」


なんて無茶苦茶な事を言い出した。

よし、さっき思った事を実行してやるか…


「何を無茶苦茶な事を…」


よし!![神眼]発動!!


「…キミのウソには辟易するよ。もぉウソは吐かないで貰えるかなぁ?」


久田美久は目の焦点が合って無い様子を見せる。


「…解った?」


僕の問い掛けに、


「…ワカッタ…」


と、生気の無い声で返事をしたので、僕はその場を立ち去り、教室に戻った。丁度五限目が終わった時間だ。

まったく…学生の本分を蔑ろにする時間だったな…ま、五限目の歴史は得意で、内容はほぼ完璧に頭に入れてるから大丈夫だとは思うけど…


「よぉ、御堂、どんな内容の呼び出しだったんだ?」


と、教室に帰った僕に相田が声をかけてきた。隣には腕に包帯を巻いた、僕を殴った…アレ?名前は…ま、いっか…


「ん?あぁ…僕が久田美久を殴ったって言われてね…」

「なんだそりゃ?殴ったのか?」

「まさか!?なんでわざわざそんな事しなきゃなんないのさ?」

「毎日のあの物言いに、嫌気がさして?」

「あのね…バカの相手は面倒なたけなんだけど?」

「…まぁ、確かにそぉだな…とすると、なんでまたそんな事になってんだ?」

「売春の売り上げが少ないって文句を言って…って事らしい…」

「なるほど…あの臭いなら、売り上げが落ちてもしょぉが無いか…」


って、納得されちゃったんだけど…


「売春なんて、僕はさせて無いからね?」

「ん?あぁ…普段のあの態度を見せられてりゃそんな事バカでも解るから…」


と、そこは信じて貰えたみたいで一安心だよね?

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