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お口直し。

なんでこの話にパンチラが多いんだ!?

その日、教室に入ると…諸刃の剣ここに極まれり!!

他の男子生徒達が居るベランダに逃げ込んだ。


「ふぅ…生きた心地しなかったなぁ…」


僕が呟くと、隣に居た相田が、


「やっぱりあの臭いは強烈だな。」


と、話しかけて来た。


「そぉだね…なんであんな臭いなのか…ソレに、女子達は全く気にして無いみたいだよ。」


と、答えてやると、


「いや、昨日聞いた限りだと、女子達は

あの強烈な臭いを感じて無いみたいだぞ。」

「えっ?臭わないの!?」

「そぉみたいだぞ。全く臭わないんだと。」

「みんな花粉症?鼻炎?」

「あははははは!!違うって、男にしか臭わないらしいぞ。」

「ふぅ〜ん…ソレはソレとして、今日は、絡まれて無いから安心してたんだけど、どぉなるか…」

「ホント、良く考えたらあんなウソに騙されてたオレ達がバカに思えるよ…」

「あ、ソレだよ。少し考えたら解る事だもんね。柴田先生も言ってたもんね。」

「うんうん…そぉなんだよなぁ…なんで騙されてたんだろな…」

「そんなの簡単だよ。人間って、信じたいモノを信じる様に出来てるからね。仕方無いっちゃ仕方無いのかな?」

「信じたいモノを信じるかぁ…詐欺が横行するハズだな…」

「そぉだねぇ…でも、ソレぢゃダメなんだよねぇ…」

「そんなモンか?」

「そんなモンだよ。」

「あ!!そぉ云えば、いぢめ中学で、いぢめの中心人物だったって話が広まって、久田は女子達からハブられだしたみたいだぞ。」

「えっ?中心っぽくして無かった?」

「全部口から出まかせだったんだ、嫌われて当然だし、あの臭いで男達からは総スカンだからな…一人ぢゃ何も出来ないだろ…」

「うん…多勢に無勢ぢゃ出来る事は少ないし、ホントの事を言っても信じて貰えないって事は多々有るからね…一度信用を失うと、取り戻すのは至難の業だから…」

「だよな…そぉだ!!御堂は空手とか興味無いか?」

「えっ?うん…特には…暴力は好きぢゃ無いから…」

「なんだよ?あんなに強いクセに…」


と、話してたらチャイムが鳴り、ホームルームが始まった。当然、窓は開けっ放しだ。

その日のお昼、


「…全部てめぇのせいだからな!!一生恨んでやるからな!!」


と、久田美久に絡まれた。


「何が僕のせいなの?」


僕には匂いを着けたくらいしか憶えが無いんだけど?しかも、誰にも解らない方法なんだが…かなり鋭い?


「何もかもだ!!てめぇが大人しく松本のサンドバッグになって、クラス中からハブられてりゃ良かったんだ!!」


なんて理不尽な…


「えと…うん、ごめんね…キミ達みたいなバカな人に付き合い切れなくて…」

「んだとてめぇ!!」


ばきっ!!

いきなり殴られたよ…[頑丈]を半分展開してたから、全く痛くは無いけど、相手もケガをしないって感じかな。調整難しかったんだよなぁ…


「いきなり何するのさ?」

「うるせぇ!!てめぇさえ居なけりゃ良かったんだぁ!!」


って、また殴りかかって来た。殴られても良かったんだけど、今度は躱してあげる。

久田美久は、べちゃっ!!って廊下に顔から突っ込んで、スカートも捲れ上がってる。うわぁ…見たくないモノを見せられたよ…水野さんにお願いして、記憶の上書き…うん、嫌われるかもだから辞めておこぉ…


「てめぇ…こんな事してタダで済むと思うなよ?」

「えと…僕が何をしたのさ?」

「女の顔を殴ったんだ!!言いふらしてやるから、覚悟してろ!!」


と、教室に駆け込んで行った…その時、水野さんがトイレから出て来た。

僕達は話しながら屋上に向かった。


「ごめんね待たせちゃって。で、また絡まれてたんだ…」

「うん、殴りかかって来たよ。避けたら転んで、鼻血流してたよ。」

「なにそれ?見たかったなぁ…」

「見たくないモノまで見えて不快だったけどね…」

「見たく無いモノ?」


ソレは何だ?って目で水野さんは僕を見遣る。

あ、言わなきゃ良かったよ…興味持たれちゃった…

弁当を食べながら、話の続きをしていた。


「そぉだなぁ…ご飯が不味くなるモノ…かな?水野さんのならソレだけで丼三杯イケるんだけどね。」


と、ナニを見たかはぼやかして伝えた。


「ふぅ〜ん…目が腐ったんぢゃ無いの?」

「ん〜…腐りはして無いけど、良い気分ぢゃ無いね。」

「そっか…可哀想…」


と、昼食も終わり、お茶を飲んで、一息吐いた時、水野さんがおもむろに立ち上がり、僕の前に立った。


「どぉしたの?」


僕が不思議に思って問い掛けると、


「お口直し…いや、記憶の上書き…かな?」


と言って、スカートを捲り上げて…あの…透けてるんだけど!?しかも紫ですか!?


「ちょっ!?どぉしたの!?」

「あれ?違った?あの女のパンツ見て滅入ってたのかと…」

「えっ!?あ…イヤ…その通りなんだけど…」

「ちゃんと記憶の上書きは出来た!?あの女のパンツは削除出来た!?」


水野さんはその場で前かがみになり、そぉ詰め寄って来た。


「いや…削除も何も、あんな汚いモノは初期化して、残り滓すらないよ。あ、今のは記憶専用ハードディスクに絶対消えない様にロックをかけて保存したよ。」

「よろしい。わたし以外の女にそのハードディスクの容量使ったら、わたしの[神眼]でハードディスクを全部消去してやるからね!!」

「了解しました。」


と、僕の一部分は立ち上がれない状態になってしまった。いや…勃ち上がってるから立ち上がれないんだけどね…

水野さん、積極的過ぎない?

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