表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/172

水野さんの父親。

両家のオトンとオカン勢揃い!?ソコにいちゃ付き寸前の息子と娘…コレはどぉ云う事になるのか!?

作者!!答えなさい!!


作者「えっ?何も考えて無いよ?オレの作品でそんなに考えてるヤツ有るかい?行き当たりばったりさ。」

「…では、二人はたまたま同じ高校で、同じクラスでご近所さんで仲良くなって今に至ると?」


水野さんのお父さんが僕と水野さんの関係を聞いて来た。


「はい…」

「うん、御堂くんのご両親はほとんど家に帰らないって聞いてたし、ぱぱもままも今夜は遅いって聞いてて、家で一人で居るよりは安心かなって…」


僕は普通に返事をし、水野さんはお父さんに説明していた。

向こうでは母さんと水野さんのお母さんが笑い合って、何やら話している。父さんは我関せずって態度を取ってやがるし…


「ソレにしても、男一人の家に上がり込むのはどぉ云う事だ?襲われたりしたら…したら責任を取ってくれるのか?」


なんて僕に聞いて来た。さて、どぉ答えるのがベストだ?待てよ…いきなり軟化した態度…ココから導き出させる答えは…一つしかない!!…と、思いたい。


「翔子さんと、ご両親が許可を出して頂けるなら、責任を取らせて欲しい相手かと思います。」


僕は、告白、お付き合い、求婚をすっ飛ばし、そんな事を言ってみた。コレには水野さんも父さんも母さんも面喰らった様で多少慌てているけど、水野さんのお父さんは考えている。

そりゃそぉだ。父さんは弁護士として、ある程度以上の評価を得てる人で、母さんは日本で一・二を争う大企業のお嬢様。そんな二人の間に産まれた子供と、娘が仲良しこよし。ソレを咎めるのは愚の骨頂。とか思ってくれればこの場は丸く収まるんだけど…


「翔子はどぉだ?」


水野さんのお父さんは、考えた結果、娘に聞くと云う行為に出た。


「わたしは…彼なら…」


水野さんは俯き、顔を真っ赤にしてそぉ呟いた。

あれ?こんなイベント、もっと先のハズぢゃね?ボク達、知り合って一週間も経って無いんだけど!?


「そぉか…確か…静也君と云ったか?」

「はい。あれ?僕は名乗って無いと思いますけど…」

「キミのお母さんから、自慢話を良く聞いていたからね。御堂さん、次長、息子さんと二人で話したいのですが、よろしいですか?」

「オレは構わないよ。」

「えぇ、煮るなり焼くなり好きにして良いですわ。」


おい!!母親!!何だその不穏な言い方は!!


「ぢゃぁ、静也君。ちょっと表で話があるんだが、付き合ってくれるか?」

「はい…」


ココは従うしか無さそぉだね。

どぉなる事やら…


「話と云うのは…なんだ…その…翔子の昔話になるんだが…自殺寸前まで追い詰められる程のいぢめを受けていてね…その事を話しておかなければと思ってね…」


玄関から出て、水野さんのお父さんはそんな事を話し出した。


「はい。僕と同じ様な境遇ですよね。」

「…えっ?」

「僕も自殺しよぉとしてた一人ですよ。」

「そぉだったのか?」

「はい。でも、みず…翔子さんがどんないぢめを受けていたかまでは聞き及んではいませんし、詳しく聞こぉとも思いません。塞がった傷をこじ開ける趣味は有りませんから。」

「そぉか…そぉ云ってくれると助かる…ソレで、娘にはもぉ、手を出してるのかな?」

「まだですよ。女の子です。いぢめで、性的な嫌がらせも受けていたでしょぉから、ソレを想起させる様な事は出来るだけしたく無いので…」

「そ…そぉかい?キミくらいの歳なら、興味が有ると思ったのだけれど…」

「興味は…めっちゃ有りますし、卒業もしたいと云う欲求もかなり強く持ってますよ。でも、ソレと彼女の気持ちとを秤にかければ、彼女の気持ちの方が遥かに重いんです。」

「そぉか…なんか、キミと話してると、オレの方がガキみたいだな…」

「そんな事有りませんよ。僕はただ背伸びをしてるに過ぎませんから。」

「その辺が大人だと云ってるんだけどな…」


そぉ言い、水野さんのお父さんはタバコに火を点けた。


「キミは吸わないのか?」

「多分、生涯吸わないと思いますよ。」

「そぉか、うん、その方が良いな。周りに煙たがられるぞ。」


水野さんのお父さんは初めて笑顔を見せてくれた。


「あの…僕からも聞きたい事が有るのですが、良いでしょぉか?」

「ん?オレに答えられる事なら…」


と、優しげな目を向けてくれた。


「僕の知らない母の姿を知りたいのです。家に居る時は、家事をする姿と、父といちゃいちゃしてる姿しか知りませんので…」

「なるほど、ソレはオレが知らない次長の姿だな。いちゃいちゃってどのくらいだい?」

「えっ?えと…青少年の教育に悪い程度でしょぉか…」

「ぶはははははは!!あの次長がそんなになのか!?あの人は周りの人間、全員を見透かした様に動き、話す。取り引き相手すら手玉に取り、気が付けば、自分に有利な契約内容を相手が喜んでサインしている…そんなタイプだね。アレは天性のモノで、誰も真似出来ないと思うよ。」

「そぉなんですね。出来るキャリアウーマンって聞いてたので、少し疑問に感じていたんですよ。」

「そぉだったのか…仕事の時とさっきの表情かおは全く別物だからね。会長が縁故登用をしない人だと知ってても、一部からは風当たりはやはり強いみたいだから、家に居る時は寛がせてやって欲しいかな?」

「解りました。今度、母さんに何か孝行してみます。」

「あぁ、そぉだな。オレも、自分より歳下の女性を尊敬する対象として見るとは思わなかったよ。」

「そんなになんですね。ありがとぉ御座います。」

「あぁ、それはそぉと、翔子はアレでいてかなり腹黒いから気を付けるんだよ?」

「はい。」


と、殴られる事も無く、話は、タバコを消すのと同時に終わった。

すっごく緊張したけど、水野さんのお父さんが気さくな人で良かったよ…

こんな平和的には行かないのが現実なんですよねぇ…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ