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生徒指導室。

良く考えたら、満員電車に強烈なうんこ臭…迷惑でしか無いよね…

翌日、学校に行くと、男子生徒達がうんこ臭の原因を取り囲んでいた…遠巻きに…


「お前、何考えてんだよ!?」

「主食はクソか!?」

「臭過ぎるんだよ!!」


等々、罵詈雑言が浴びせられていた。

良くアレが原因だと解ったな…


「ねぇ、彼女があの臭いの原因なの?」


手近な男子生徒に訊ねてみた。


「ん?あぁ、女子全員にお願いして匂いを確かめたら、アイツからあの臭いが出てたのが解ったんだ。」


なんて原始的な…でも、ソレが一番確実な方法なんだよね…

ソレからも男子生徒達からの罵詈雑言は止まらず、溜まりかねた原因女は、


「良くもまぁそんなに言えたモンだなぁ!!てめぇ等覚悟出来てんのか!!」


と、男子生徒の一人に近付き、


「てめぇ、私を口説いてたろ!?どぉなんだよ!?」


と、一人の男子生徒を指差して、怒鳴り散らしている。


「あぁ…若気の至りだから気にするな。一発やりたかったけど、変な病気になりそぉだから、無かった事にしてくれ。」


と、核爆弾級の爆弾を放り込みやがった!?しかも鼻を摘んで…うん、アレは最高の煽りだよね。

そして、原因女は僕に気付いて近付いて来た!?本気で臭いよ!?

僕は慌てて鼻を摘んだ。


「てめぇのせいでこんな状況なんだぞ!?てめぇ!!どぉするつもりだぁ!!」


臭い、病原菌を含む唾を飛ばしながら、僕に詰め寄って来る。


「ちょっ!?それ以上近付かないでよ!?」


僕は無意識にそんな事を言っていた。


「てめぇ〜!!」


と、殴りかかって来た。

がすっ!!

僕は無抵抗で殴られていた。鼻を摘んだ手ごと殴られて、鼻血も出て来た。

コレだけの面前での暴力だ。しかも、


「おい!!何してる!?」


と、担任が来たモンだから、そこから担任も事態を把握し、全員に教室に入る様に促した。


「…連絡事項は以上だ。久田美久は職員室に来なさい!!」


と、引っ張られて行った。事情を聞かれるんだろなぁ…あの担任がどぉ判断するか、いささか疑問では有るけど…しかし…


「アイツが居なくなった途端空気が変わったよなぁ…」

「ホント、シンクロの鼻のアレ、買いに行こぉかと思ったくらいだぜ。」

「あの臭いは公害レベルだったもんなぁ…」


と、男子生徒達から安堵の声が漏れ出し、女生徒達からは、


「ちょっと、体臭は女の子にとってはデリケートな問題なのよ?」

「そぉだよ!!ソレにそんなに臭くも無く、良いコスメの香りしか無いよ?」

「あ…言われてみればそぉよね…良い匂いしか付けて無かったよね?」


と、久田美久を擁護する声が上がる。まだまだ人気が有ったのかな?


「イヤイヤ、うんこを鼻に着けられた様な強烈な悪臭だったぞ!!」


と、相田が言い出した所、男子生徒達からの援護射撃がコレでもかってくらいに出て来る。

男女での意見は平行線のまま、一眼目が始まる。


「ん?今日は昨日みたいな臭いは無いな?何か違うのか?」


教師が入って来ての第一声がコレだった。


「そぉですよね!!昨日と大違いですよね!?」


またも相田が反応した。


「ん?あぁ、そぉだな。まぁソレはもぉ良いから授業始めるぞ。」


と、授業が始まる。

昼休み、


「特進科一年一組、御堂静也、生徒指導室に来て下さい。繰り返します。…」


と、僕は生徒指導室に呼び出された。


「今日はお昼ご飯はお預けかな?」

「むぅ…待ってるからね?」

「えっ?あ…うん…」


水野さんは何を待つつもりなんだろ?

僕は呼び出された生徒指導室に行く。


「御堂静也です。入って良いですか?」


ノックをして入室の許可を求める。


「入ってくれ。」


中から声がして中に入る。生徒指導室には担任の柴田が一人で居た。

僕は柴田の向かい側に座る。


「ソレで用件は?」


僕は聞いた。


「あぁ、久田美久だが、お前が何かして、男に相手にされない様にした、その仕返しに殴った…そぉ言っているが、どぉだ?」

「僕が何をどぉしたらそんな事が出来るんですか?男に相手にされないとか、皆目見当も付かないんですが…」

「あぁ、俺にも皆目見当も付かん。久田の言い分は証明出来ない事で、言いがかりでしか無いと判断して、職員会議で謹慎が決まってな…」

「はぁ…ソレで、僕に用事があるのでは?」

「あぁ、今回の一件、刑事事件にしないで欲しいとお願いしたいんだが…」


なるほど、校内暴力を外部に持ち出さないで欲しいって事か…


「はぁ…コレであの女からの嫌がらせが終わるなら…」

「その辺は学校側も尽力すると約束しよぉ。」

「でしたら、今回は…」


と、答えると、柴田はため息を吐き、「すまんな…」と言い、僕はモノの数分で解放され、教室に戻る。


「あっ!!どぉだった!?」


水野さんが笑顔で聞いて来た。


「うん、朝の一件についてだったよ。幸い、僕にはお咎め無しで、刑事事件にしないで欲しいって言われてね。」

「しないの?」

「しないよ?裁判とかになったら、かなり時間がかかる事だからね。父さんにそこまで面倒はかけられないよ。」

「そっか…ま、あの女は下手したら転校とかするかもね…」

「そぉなると、転校先の人達に悪いよね?」


と、話してお昼ご飯…なんでまた重箱なのさ!?


「どぉぞ?」

「どぉぞって…いただきます…」


うん、また夕飯抜きで充分だな…

重箱のお弁当…中身は何だろ?

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