みんなの反応。
初評価が星五つ…期待以上でかなり嬉しいです。
二限目の終わった休み時間、僕は教室を出て、ベランダに居た。他の男子生徒も同様、教室に充満している超強力なうんこ臭…みんなソレから逃げてるんだと思う…
「ねぇ、なんでベランダに出てるの?」
僕の隣が定位置だと言わんばかりに水野さんが隣に立ち聞いて来た。
「他の人にも聞いてみて。」
僕は作戦を水野さんには伝えていた。だから少し聞けば解ってくれるだろぉな…
水野さんは僕越しに隣に居たクラスメイトに聞いた。
「なんでみんな外に居るの?」
「ん?あぁ…教室がその…トイレより臭うんだよ…」
「はぁ?トイレより?」
「その…誰か漏らしたんぢゃないかってくらいに…」
「えっ?わたしには何も臭わないんだけど…あっ!!」
水野さんは僕の作戦を思い出したのか、僕の顔を覗き込んだ。
「ふぅ〜ん、そぉなんだぁ…誰がお漏らししたんだろぉねぇ〜?」
「ホント誰だろねぇ〜」
僕はトボケてみる。ま、水野さんには誰が臭いのか解ってるっぽい。
「水野さんはあの中に居ても平気なの?」
「平気だよ?そんなに臭うの?」
「うん…めっちゃくちゃ臭う…」
と、話してたらチャイムが鳴り、三限目の始まりを教えてくれる。また地獄の時間の始まりなんだけど、今回の教師は男!!ならば!!
がらっ!!
教室のドアが開き、教師が入って来た…その瞬間!!
「くさっ!!なんだこの臭いは!!おい!!窓開けろ!!全開だ!!」
教師の檄が飛ぶ!!そりゃそぉだ。コレだけのうんこ臭…やっぱり男には悪臭過ぎるよね?失敗したなぁ…もっとコッチに害の無い方法を考えるべきだったなぁ…
よし!!他の方法を考えるか…例えば…男には一番萎える顔に見えるとか…鼻毛ボーンに見えるとか…引くわぁ…って感じに見えるとか…ん〜なんか無いかなぁ…
「…!!みどう!!」
「あ、はい?」
「この問題解いてみろ!!ボーっとしてて解りませんは通じんぞ?」
と、黒板に書かれた計算式を見る。なんだ…こんなの小学生の時にやってた問題ぢゃん…
かっかっかっかっかっ!!
「出来ましたよ。」
僕は中学二年で、大学入試問題で満点を取ったんだよ?こんなの簡単簡単。
教師は問題と僕の解答を見比べて、
「う…ウソだろ?なんで解けるんだ!?」
「えっ?先生の授業を真面目に聞いてれば解る問題では?」
「いやいや!!コレ、三年になってやる所だぞ!?」
「あれ?僕達はこの前まで中学生だったんですよ?ソレを高校三年の問題を出して解りませんは通じないって、少々理不尽では無いですか?」
「ん?あぁ…まぁなんだ…解けるんならまぁ良い、席に着け。」
「いえ、ダメですね…」
「なんだと?」
「解けるワケの無い問題を出して、解けないとは言わせないとの事ですが、コレはいぢめと見ても良いですか?教師と云う立場を利用しての嫌がらせですか?ソレはまかり通らないですよ?」
「んな!?ふざけるな!!」
溜まらず教師が殴る様な仕草をして、その拳を途中で止めた。
「そのまま殴るほどバカぢゃ無かったみたいですね。」
そぉ言って、僕は自分の席に戻る。
その際、男子生徒達からは拍手が上がった。
席に着くと隣の男子生徒に、
「なかなかやるなぁ…あの先生面喰らってたぞ。」
と、声をかけられた。
「たまたま勉強してた所だったから解けただけだよ。」
ま、高校の授業範囲は全部頭に入ってるんだけどね。
「かなり優秀なんだな…」
「そぉでも無いよ。」
ま、本当なら首席合格も出来てたんだろぉけど、目立つのはね…
ソレから午前中の授業も終わり、昼食…クラスの男子は全員教室を出て、屋上か学食に行く。
教室のあの臭いの中で弁当ってワケにもいかないよね?
僕は屋上を選んだ。そして、当然の様に水野さんも一緒だ。
「ねぇ、やっぱり相当に臭いの?」
「暫くカレーが喰べらん無い程度には…」
カレーと言った理由が何かを想像させたみたいで、水野さんも顔を顰めた。
「あ、食事時にする話ぢゃ無いよね。ごめん。」
「ううん、変な事聞いてごめんなさい。」
「いや、好奇心は誰しもが持ってて当たり前だからさ。」
「そぉ?そぉ言ってくれると嬉しいんだけど…今、御堂くんの興味…うぅん、好奇心は何処にあるのかな?」
「そぉだなぁ…今は取り敢えず、いぢめの仕返しかな?ちょっと手こずってるけど、なんとかなりそぉで安心してる。」
「むぅ…そぉぢゃ無いんだせど、今はソレで良いかな?」
「あ、そぉ云えば、水野さんはゴールデンウィークって予定とか有る?」
僕は父さんとの会話を思い出していた。
「えっ?どぉしたの急に?」
「うん…」
僕は父さんとの会話の内容を水野さんに話した。
「ふぅ〜ん…わたしが行っても良いの?」
「まぁ、ご両親の許可が出るか解らないし、気乗りしないなら無理にとは言わないけど…」
「うぅん!!絶対行きたい!!一条の本家なんてそぉそぉ行ける所ぢゃ無いもん!!」
と、物見遊山なつもりなんだろぉけど、どぉなる事やら…まだまだひと月近く先の事だもんね。
その日の放課後、何故か駅で、あの臭い女に絡まれた。
「おい!!てめぇ、何かしただろ!!」
いきなりそんな事を言われた。
「ん?なんの事?」
僕は平静を保ち、受け答えをする。
「とぼけんな!!昨日まで、私と普通に話してた男達が全く近寄らなくなってんだよ!!お前が何かしたんだろ!!」
ズベ公らしい決め付けだなぁ…まぁ、正解なんだけど、ソレを証明する手段が無いのが現状なんだよね。
「何を言い掛かり付けてるのさ?キミの性格の悪さが露見しただけぢゃないの?あっ!!売春ばっかしてる病気持ちってのがバレたのかもね?ま、どれを取っても自業自得なんだろぉけど…」
「てめぇ…ぜってぇ地獄見せてやるからな!!」
なんて捨て台詞を残して去って行った。
「なんなんだアレは?絶対関わりたく無い感じに仕上がって来てるなぁ…」
と呟いたら、
「最近は女子の中でも少し浮いてる感じなんだよね…性格の悪さが出てるよ。特に御堂くんに対する性格が悪過ぎるって、嫌われて来てるんだよね…」
「僕に対しての態度だけ?」
「そぉよ。あっ!!他の男子には結構色目使ってるって話もあったかな?ソレに、妙にマウント取りたがるし、自分中心にしよぉとし過ぎるきらいがあるし、どっちにしろ、女子からは嫌われる要素だよね。」
「なんだよ…全部、自分の蒔いた種ぢゃ無いか…」
「ま、そぉなんだよね…逆に御堂くんは株を上げてるんだよ?」
「ん?僕が?」
「うん、今日も先生を挑発してたでしょ?」
「挑発って…」
「あんな、まだ授業でもしてない範囲の問題とかすらすら解けてたし、その後も先生を言い負かした感じだし、人気出るかもね。」
「そんなの要らないよ。逆に、どぉ対応して良いか解らないからそんなの要らないくらいだよ…」
「贅沢なんだなぁ…」
「そぉ?水野さんさえ居ればソレで充分だよ。」
あっ!!つい口から出ちゃったよ!!水野さんは…うわぁ…耳まで真っ赤ににしてなんか可愛いぞ!?
僕は会話の流れを思い出す…
うん、コレ、完全に口説いてるな…ま、水野さんがどぉ受け答えても、覚悟はしとくか…
さて、久田美久はどんな方法で静也を苦しめるんでしょぉか?
一番は隣にいる事なんですけどね…




