悪い顔。
平和な一日なのに、友人による爆弾投下で自分の気持ちに気付かされる…なんて日だ!!って感じでしたね。今話からはまた学校…さて、どぉなることやら…
その日、僕は家に帰ってから悶々とした時間を過ごしていた。
確かに、水野さんは可愛いし、頭も良いし、好きかと云われれば好きなんだろぉけど…うん、今はまだだよなぁ…
今は、あのクソ女を地獄に叩き落とす算段を整えなきゃだもんね…そっちに集中しなきゃ!!
と、結論を出して、お風呂に入り、食事をし、六法全書の書き写しをして、精神統一をする。なんか写経な感じになってないか!?
切りの良い所で止めて、明日の準備をして、その日は就寝する。
女として一番イヤな事…全男から総スカン!!
コレが上手く行くと、良いんだけどなぁ…
とか思ってたら、一階で物音が!?
恐る恐る見に行くと、
「アレ?父さん、こんな時間にどぉしたの?」
「ん?あぁ、今日の分が早く終わってな…」
「早く終わったって…午前様ぢゃん…」
「あぁ、たまには家でも過ごしたいんだよ。」
「そぉ?僕はもぉ寝るよ?」
「あぁ、おやすみ。風呂は入ったのか?オレも風呂したら寝るからな。」
「うん、もぉ済ませたよ。おやすみ。」
と、その日は眠りに就いた。
翌朝、朝食の準備をしてたら、
「うおぉ〜!?寝過ごしたぁ!!」
けたたましく父さんが起きて来た。
「あ、おはよぉ。ご飯は食べて行くでしょ?」
「いや、その時間が無い!!すぐに出る!!」
「えっ!?父さんの分も用意しちゃったよ!?」
「それはお前の弁当にでもしてくれ!!」
「え〜!?」
父さんは着替えながらそぉ言って、着替えが終わったら、そのまま出て行った…
「これ…どぉしよ…」
僕は父さんの分の朝食を、冷蔵庫に入れるか、弁当にするか少し迷って、弁当にする事にした。そして、朝食を食べて、歯磨きをし、玄関を出ると、目の前に水野さんが居た。
「水野さん、おはよぉ。」
「御堂くん、おはよ。」
挨拶を交わして、自然と二人で駅に向かって歩いて行く。
「ねぇ、それで、あの女はどぉやって孤立させるの?」
って、朝からそんな話題を投げかけて来られた。
前にコッソリ、男から総スカンさせてやるって宣言したからね。
「そぉだなぁ…男性がイヤがる臭いとか音とか…生理的にムリって思う何かを発して貰おぉかなぁ…」
「うわぁ〜…悪い表情してるぅ〜」
水野さんはコロコロ笑いながら僕の右肩を叩いた。
まだ三角巾で左腕を吊ってるから気を遣ってくれたのかな?
駅までの道すがら、高木君、佐藤君、鈴木君に会った。
「よぉ、相変わらず仲良しみたいだな。」
「うん、お陰様で。」
高木君に答えた。
「仲良し…うん、仲良しですよ!!」
水野さんは笑顔で僕の右腕に絡み付いて来る。
「ホント羨ましいな…」
「まったくだ。しかし…御堂がロリだったとはな…」
「一応同級なんだからソレは当てはまらねぇだろ?」
「いやいや、今流行りの合法ロリってヤツだろ。」
「だな…」
って、佐藤君と鈴木君は水野さんに聞かれちゃマズい事を言ってるし…
あ、そぉだ…
「ねぇ、高木君はどんな匂いのする女の子が嫌い?」
「えっ?そりゃぁ臭いのはイヤだけど…」
「臭いのかぁ…そぉだ!!うんこ臭いのは?」
「そんな臭いのする女とかイヤすぎるだろ!?」
「そっかぁ…そんな感じなんだね…うん、参考になったよありがとぉ。」
「ん?あぁ…お前…そんな悪い表情するヤツだったか?」
「ちょっ!?そんな悪い表情してる!?」
「あぁ、悪代官みたいな感じだ。」
と、高木君と話してたら、
「だよね!!だよねだよね!!今日は朝からこんな感じなんだよ!!」
「ん〜…こりゃ重症かもな…なぁ、水野さん、コイツがやらかさない様に見張っててくれないか?」
「うん、勿論だよ!!」
と、なんでか高木君と水野さんはサムズアップし合っていた。
なんだかなぁ…
そして、高校の前で三人と別れ、駅に行く。
「アレ?高木君達と通学時間一緒になるって…遅刻し無い!?」
「ん!?」
水野さんは時計を確認して、
「大丈夫だよ。いつもより早いくらいだから。」
「そぉ?なら、電車に乗ったら少し放置して貰って良いかな?」
「えっ?わたしうざいとか?」
「らあ、違う違う。あのクソ女に、男にしか臭わない強烈な臭いを着ける算段をね。」
「うわぁ…あの女、自業自得とは云え、同情するよ…」
「そぉだなぁ…うん、水野さんで実験しよっか!!僕以外の男が近付かない様に!!」
って、言ってから、僕は言葉の意味に気付いて、水野さんを見る…
「……………………」
頬を染め、俯き、ぶつぶつ言ってる…なんかこわいよ!?
「あ…その…うん、今のは冗談…」
「えっ!?何が!?ううん!!うん!!わたしは平気だよ!!」
何が平気なんだか…顔が真っ赤になってるけど…
と、駅に着き、電車に乗り、
「駅に着いたら教えてね。」
「うん。」
と、自分を中心に十間…約十八メートル…関係者に限られる…あのクソ女も関係者と云えば一番の関係者だよね。
良し!!
[妄想]発動!!飛び切り臭いうんこ臭を対象に付与!!
『対象にうんこ臭付与、可能になりました。汗、息、体臭が全て飛び切り臭いうんこ臭になります。効果範囲は十メートル以内、効果期間は一年間。一年後に再度付与する事をオススメします。』
よし!!アナウンスさんからの返事も来た!!あれ?男性のみぢゃ無く!?
『効果を男性のみ臭う様にすると、五十年間有効になります。変更しますか?』
あ、良かったぁ…はい!!効果を異性にのみに変更!!
『効果範囲の変更受け取りました。』
よし!!コレで一生男からイヤな顔されるぞ!!
ぐふふふふ…教室中臭くなるかもね…
「…くん!!御堂くん!!降りる駅に着いたよ!!」
と、水野さんに揺すられて、現実に引き戻される。
「えっ!?あ、ありがとぉ。」
と、水野さんと電車を降り、学校に向かう。何となく足取りが軽く感じられた。
地獄な感じになるんだろなぁ…
自分の気持ちに気付いた静也はどぉするんだろぉね。




