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父の提案。

あれ?最近ジュースの能力出て無いぞ?

家に帰り着いたら、


「水野さん、今日は散々な目に遭わせてすまない。遅くなる前に帰った方が良いと思うけど?どぉする?」


と、父さんが聞いていた。


「はい、そぉさせていただきます。」

「そぉか、済まなかったね。」

「いえ、わたしも途中までは楽しかったですから。」

「そぉ言ってくれると助かるよ。良かったら今後も静也と仲良くしてくれると嬉しいんだが?」

「はい、コチラこそよろしくお願いします。ぢゃぁ、御堂くんまた明日ね。」

「うん、また明日…って、えっ!?」


水野さんは、うふふと笑いながら、僕達に背を向け、マンションに帰って行く。


「まったく…あんな娘が居るんなら先に教えておけ。」

「ん?あんな娘?」

「ん?付き合ってるんぢゃ無いのか?」

「付き合っては無いと思うけど…」

「そぉか…あの娘ならオレは賛成だぞ。見た目以上にしっかりしたお嬢さんぢゃ無いか。」

「んな!?何言ってんだよ!!彼女とはまだそんな関係ぢゃ…」

「まだか?そぉかそぉか、その気は有るんだな?」

「んな!?もぁ知らないよ!!」


僕は少し恥ずかしくなって一人で先に家に入った。

晩御飯は母さんが作り置きしてくれていたモノを父さんと食べる。

話題はほとんどが水野さんの事だった。母さんも会ってると知って、


「そぉか…仲良くしてたなら尚の事、あの娘は良い娘なんだな。」

「えっ?どぉ云う事?」

「彩音はアレで居て、人を見る目は確かだ。人事で迷った時、お義父とうさんも彩音に頼っているそぉだ。」

「へぇ〜…だから、海外出張が多いんだね…」

「あぁ、取り引き相手が信用に足るかを見るのも仕事だからな。」

「スゴいなぁ…」

「そぉだな、それより、抜糸までは家に帰って来るつもりだが…」

「無理しなくても大丈夫だよ。自分で傷口とか見えるから、何とかなるよ。」

「そぉか?お前は気遣いばかりでなかなか甘えてくれないのが玉に瑕なんがなぁ…」

「この歳になって親に甘えてられないよ。」

「あのなぁ…ぱぱは甘えられたいんだよ!!」

「何がぱぱなのさ…ほとんど家に居ないのに…」

「だぁかぁらぁ!!家に居る時くらいなぁ…」

「何言ってんのさ…中学の時も、今回も忙しいのに力貸してくれてるぢゃん…」

「そのなの親なら当然の事だからな!!ソレに、お義父さんが腹を立ててて、色んな所に働きかけもしてたからなぁ…」

「お爺様過保護だからなぁ…」


今年のお正月に挨拶に行った時の僕への可愛がり方が、赤ん坊だったのを思い出した。


「あぁ…アレは異常だったなぁ…」

「うん、彩奈ちゃんなんか、「おじぃちゃん取らないで!!」って…」


彩奈ちゃんは母さんのお兄さんの一番下の子供で、まだ五歳…極度のお爺ちゃん子だからアレ以来口も聞いて貰えてないんだよね…前は静也お兄ちゃん、静也お兄ちゃんって、懐いてくれてたんだけどなぁ…


「あははは!!妹に嫌われて落ち込んだか?」

「まぁ…少しね。」


ウチは一条本家から少し遠くに在り、そぉそぉ会いに行くのが難しく、年に二回か三回なんだよね。


「そぉか…ま、お前が一人っ子で寂しくしてるのは知ってたが…」

「仕方無いよ、父さんも母さんも仕事が忙しいって知ってるからさ。」

「お前…なんでそんなに空気読むんだ!?」

「忙しい両親を持つとこぉなるんだよ。」

「…なんか済まん…そぉそぉ、今日逮捕に協力した二人だが、相手の親が傷害罪で告訴するらしいぞ。」


なんだって?そんな情報いつの間に!?


「ソレで…あの人達はどぉなるの?」

「オレが弁護して無罪にしてみせるさ。」

「僕からもお願いします。」


と、僕は頭を下げたけど、


「あぁ、お義父さんからもメールがあったからな。」

「お爺様が?」

「あぁ、あの二人は一条本家の警備担当者だよ。」

「えっ!?」

「なんだ?解らなかったのか?まぁ、年に二回か三回見かける程度だからな…」

「ソレがなんでこんな所に!?」

「そんなの、オレ達を見てたんだよ。何故お前がいぢめに遭ったのか、その調査もしてたんぢゃ無いかな?」

「そっか…お爺様、そんなに心配してくれてたのか…今度ご挨拶に伺わないとだね…」

「そぉだな。ゴールデンウィークにでも行ってみるか?」

「うん、」

「となると…アレだな水野さんも誘ってみるか?」

「えっ?」

「そぉだな、水野さんの御両親にお伺いを立てる必要も有るか。」

「いやいや、そぉぢゃ無くて!!なんで水野さんまで!?」

「ん?あぁ、まぁ…なんだ、客が多い方がお義父さんも賑やかになって喜ぶだろ?」

「確かにそぉかもだけど…」

「なら決まりだな?」

「うぅ…水野さんの御両親の許可が出たら…ですよ?」

「解った。」


と、あの二人の正体も解り、なんか安心しちゃったよ…

お爺様かぁ…少し苦手なんたよなぁ…ま、もぉあんな赤ん坊みたいな事されないよね?

ソレからお風呂に入るんだけど…


「ほら、肩を出せ。父さんがシート貼ってやるから!!」


と、なんが血走った目で見られて少し怖いんだけど…そして、


「なんで一緒に入るのさ!?」

「たまには親子水入らずもいいモンだぞ?」

「…男同士ってのが気持ち悪いんだけど…」

「彩音と入りたかったか?」

「なんで母さんと!?そっちもそっちでイヤなんだけど!?」

「なら水野さんだったら?」

「イヤイヤ、なんでそこで水野さんが出てくるのさ!?」


とか言いながらも、水野さんと入るお風呂を妄想しちゃったよ…

お父さんも水野さんを気に入ったみたい…まさか!?お父さんはロ…ゲフンゲフン!!

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