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暴力事件。

御堂くんは久々の遊びに出ましたが、水野さんをちゃんとエスコート出来るんでしょぉか?

何も考えず駅前まで来たけど、何か目的を探さないとね。


「何かしたい事とかある?」

「ん〜…この辺あんまり散策して無かったから、取り敢えず歩くだけでも良いかな?」

「そっか…ぢゃぁ色々見て回ろっか?」

「うん!!」


と、二人で駅前のお店を一軒一軒見て回る。


「あっ!!小物屋さんだぁ!!ねぇ!!ちょっと見て良い?」

「ん?気になる物があるの?」

「うん!!」

「ぢゃぁ見てみよっか。」


ウキウキしてる感じの水野さんが、なんだか可愛くて、お兄ちゃんになった気分だよ…


「わぁ…コレ可愛いぃ…」

「うん、水野さんに似合いそぉだね。」

「ホント!?」

「うん、そぉだ!!それ、僕に買わせてくれるかな?」

「ん?御堂くんも気に入ったの?」

「うん、なんか気に入ったかな。」

「そっか…わたしとお揃い?」

「あ、水野さんは買わないで欲しいかな?」

「えっ?なんで?」

「えと…僕が水野さんにプレゼントしたいから…かな?」

「んな!?良いの?」

「うん…水野さんがイヤぢゃ無いなら…」

「イヤぢゃ無いよ!!うん、スッゴい嬉しいよ!!」


と、水野さんが気に入った髪留めを買い、小物屋さんを出る。


「はい。」


と、僕が出渡すと、その場で水野さんはその場で髪留めを着けた。


「どぉかなぁ?」

「うん、よく似合うよ!!」


大きなブルーのリボンがポイントらしく、良く似合っている。でも、年相応ぢゃ無いって事は伏せておこぉ…小学生とかなら大丈夫だとは思うけど…ま、見た目的にはそのくらいだから大丈夫かもね?


「ん〜?何か失礼な事考えて無い?」

「えっ?そんな事無いよ!?水野さんが可愛い過ぎてまともに見られないからちょっと寂しいかな?とか考えて無いからね!!」


と、考えても無かった事を言ってみると、


「んな!?そ…そんな事で騙されたりしないんだからね!!」


と、顔を真っ赤にしてそっぽを向いて頬を膨らませた。

何か悪い事言ったのか!?謝るのが良いのか!?

そんな事を考えていたら、水野さんは僕の右手を取って歩き出した。

何も言わなかったのが正解だったのか!?

そんな感じで散策してたら、


「おっ?御堂ぢなねぇか!?」

「なんだなんだ!?女連れか!?」

「女連れ!?って…小学生か?」


と、前から三人組の男達が…誰だ?


「この頭の悪そぉな失礼な人達って、知ってる人?」

「いや…記憶に無いけど…誰だろ?」


と、僕達が話していたら、


「てめぇ…ナメてんのか!!」


と、最初に声をかけて来たヤツが殴りかかって来た。

周りに人も居るし、目撃者も沢山居て、いきなり殴りかかるってのはタダのバカだよね?

僕は頑丈を半分にしてワザと殴られる。

ごつっ!!

あんまり痛くは無いかな?でも、派手に吹っ飛んであげて、水野さんに目配せする。


「いってぇ…テメェが怒らせるから右手が痛いだろぉがぁ!!」


と、更に難癖を付けて蹴ってくる。ソレに他の二人も加わって、三人がかりで蹴りまくられる。


「いやぁ〜!!止めてぇ〜!!」


そこに水野さんの悲鳴が重なったモノだから、周囲の注目は一遍に集まった。

すると、その中に正義感の強い人も居れば、警官も居るワケで…


「こらぁ〜!!何をやってるぅ〜!!」


と、警官の声が響き、制服の警官二人が走って来た。

ヤツ等は逃げる体制になってたので、僕はその内の一人の脚を、右手一本で捕まえる。


「んな!?テメェ!!離せこのヤロー!!」


と、更に蹴って来たけど、僕は相手の脚を離さない。


「テメェ…」


と呟いて、僕の左肩にブスリとナイフが突き立てられた。いくら頑丈半分とは云え、コレには勝てない。

でも、僕は相手の脚は離さない!!


「このヤロー!!良い加減にしろ!!」


と、肩から抜いたナイフを今度は首に押し当てて来た。


「離さねぇと殺ろすぞ!!」


なんて怒鳴るモノだから、売り言葉に買い言葉、


「やってみろよ!!」


と叫んだ瞬間、


「何やってんだぁ!!」


がしっ!!

っと、警官にソイツは押し倒され、ナイフを取り上げられた。

そして早々と逃げた二人は、

がすごすばき!!

先に逃げた二人が、二人組に吹っ飛ばされ警官の前に突き出された。


「お巡りさん、コイツ等もその子を蹴ってたよ。」

「逃げらんない様にしてね。」


カッコいいな…僕なら何もしないし、出来ないだろぉけど、この二人はソレをしたんだなぁ…


「協力感謝します。」


と、警官が言って、二人は…


「事情聴取とか有るんだろ?」

「逃げるヤツを捕まえるのに協力したとは云え、今のは間違い無く暴力だからな…」


って、カッコ良過ぎない!?


「いやいや、この場合は、コイツ等が死んでてもお咎めは無いでしょぉね。一応お名前とかお聞かせ頂く必要が有りますので、同行して頂けると幸いです。」

「ソレは良いけどさ…救急車要らないの?」


短髪細身の男性に言われ、今まで放っておかれた僕にみんなの意識が向く。

二人の活躍の後に注目されるのは少し恥ずかしいな…

ソレから数分で救急車が来て、僕は担架に乗せられ、水野さんがソレに着いて来た。

犯人逮捕に協力した人達と警官はパトカーで移動して行った。

いきなり街中で暴力事件…そんな事有るんでしょぉか?

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