作戦会議。
また明日…お休みの日なのに?
あれ?お休みの日ってなんだっけ?
びんぽ〜ん!!
朝起きて、母さんと朝食を摂り、一息着いて、勉強してたら、呼び鈴が…誰だろ?
「はぁい!!」
玄関に行き、覗き穴を覗くと…こんな時間にどぉしたんだ!?
僕は玄関を開けて、その人を、招き入れる。
「おはよぉ、水野さん、今日はどぉしたの?」
「おはよぉ…今日は、今後の事を話したくて…」
「今後の事?」
「仕返しするんぢゃ無いの?あの女に…」
「あぁ、あれね。うん、そのつもりだけど?」
「ソレに付いて話したくて…」
「そっか…うん、ぢゃぁどぉしよぉ…取り敢えず上がって。」
「えっ?お義母様は?」
ん?おかぁ…さま!?えっ!?
「あぁ、居るよ。今僕が、勉強中だし、洗濯とか掃除とかしてくれてるよ。」
「そっか…うん、お邪魔しまぁす。」
と、リビングに通して取り敢えず冷たいお茶を出してあげる。
「あ、ありがとぉ。」
と、水野さんは一口お茶を飲む。
僕は僕で大学入試用の問題集を解いていたのを、一旦止めて、
「一つ聞きたい事があるんだけど…」
「ん?なぁに?何でも聞いて!!」
どん!!と、水野さんは胸を叩いて応えてくれる。
「ぢゃぁ訊くけど、女の子がされて死ぬ程イヤな事って何だろ?」
「えっ?そりゃ…エッチな動画を晒される事とか?」
「ん〜…アイツにその手の嫌がらせが通じるかなぁ…」
「あ…あぁ、うん、確かにあのメスブタには通じないかも…」
「でしょ?何か良い仕返し無いかなぁ…」
と、二人で頭を悩ませていたら、母さんが二階から降りて来た。
「この話はココまでかな。」
「みたいね。」
と、母さんの登場で、話は中断してしまい、僕は勉強の続きをし、水野さんは所々質問して来た。僕は手を止めて一つ一つ説明してあげる。そんな勉強もどきを母さんの前でする。
「あら?翔子ちゃん、来てたの?」
「はい。お邪魔してます。」
「良いのよ。自分の家だと思って寛いで。」
「はい。お言葉に甘えます。」
「敬語も要らないわよ。」
「はい。」
と、なんか打ち解け過ぎてない?
「静也?せっかく翔子ちゃん来てくれてるのに、勉強なの?」
「ん?あぁ…ダメかなぁ?」
「ダメってワケぢゃ無いけど、たまには楽しい事しなさいな。」
「楽しい事?」
「そぉね…翔子ちゃんとなら散歩するだけでも楽しいわよ?」
「そぉか…うん、外もいい天気だし、勉強は夜にでもするとして…水野さんはどぉしたい?」
「そぉね…うん、散歩も良いかな。」
「ぢゃぁ、公園にでも行こぉか?」
「そぉね。お義母様、しばらく御堂くんをお借りしても?」
「えぇ、良いわよ。いってらっしゃい。」
「行って来ます。」
って、僕がなんか除け者っぽいな…悔しいから僕も、
「ぢゃぁ、いってきます。」
って少し強引に割り込んでみた。
「はい、いってらっしゃい。」
と、母さんは優しい微笑みを浮かべて、僕たちを見送ってくれた。
「…で、母さんが警察沙汰にしよぉしたのを必死で止めて、大騒ぎしてたんだよね。」
「うわぁ…流石一条のお嬢様…行動力スゴいね…」
「ホントソレだよね。」
昨夜起きた騒動を掻い摘んで話してみたところ、母さんの危険度を理解して貰えた。
その後、公園のベンチに座り、久田美久に対するバツを考えた。
条件として、法の内側での対処、証拠が無ければなんとでもなるからね。
そして、変な病気を感染拡大させない事…アイツ、絶対に感染しまくってるはずだからね…あっ!!
「ねぇ!!こんなのはどぉかなぁ?」
僕は思い付いた一つの策を水野さんに語った。
「うわぁ〜…良くそんな事思い付いたね…引くくらい、あのメスブタぴったりな案だよ!!」
と、僕の提示した復習方法は水野さんに受け入れられた。
方針は決まった…あの女には生涯生き地獄を味わって貰おぉ…
「あ、そろそろお昼だけど、ご飯はどぉする?ウチは昨日の残り物しか無いけど…」
「ん〜…そぉだね…うん、御堂くん所で食べて、そのまままた散歩しよ?」
「うん。」
と、一旦家に帰ると、
「あ、静也!!丁度良かったわ。」
「どぉしたの?」
「私、今からフランスだから!!」
「フランス!?」
「うん、あとお願いね!!」
と、荷造りしながらタクシーを呼んでいた。やっぱり一条は忙しいんだなぁ…
「えっ!?フランスですか!?」
「そぉよ。あ、時間が有ったら、翔子ちゃんにお土産買って来るね!!」
「そんな、悪いですよ…」
「大丈夫!!お義母さんに任せとかなさい!!」
「ではお言葉に甘えます。」
って、いつからアンタは水野さんのおかぁさんになったんだ!?
と、荷造りを終えた母さんは玄関に来たタクシーに飛び乗って行ってしまった…
「元気なお義母様だねぇ…」
「うん…ま、そのおかげで僕も助かってるんだけどね。」
と、お昼ご飯を昨日の余り物でちゃちゃっと済ませて、二人で駅の方に歩いて行く。
「ねぇ、お義父様は何をしてるの?」
「ん?あぁ、弁護士だよ。一条の顧問でもあるんだ。お爺様がどぉしてもって、当時中学生だった母さんを無理矢理婚約させてね。」
「あれ?もしかして夫婦仲…あっ…立ち入った事聞いてごめんなさい…」
「うぅん、夫婦仲は頗る良い…いや、未だに付き合い出したイチャラブバカップルみたいな感じだよ。」
「えっ?何ソレ?」
「家で二人が揃ってたら、僕がお邪魔虫みたいに感じるくらいには仲良しこよしなんだよね…」
「わぁ…倦怠期とか無いの?」
「夫婦とは云え、たまにしか顔を合わせられないからさ…」
「ご両親共忙しいんだね…」
「うん、だからかなぁ…あんまり忙しく無い仕事に就きたいよ。」
「そぉしてくれると、わたしも嬉しいな…」
水野さんの最後の呟きは良く聞き取れなかったけど、ま、突っ込んで聞く事でもないかな?
そんな感じで街中まで来て、休日を楽しむ事にした。
水野さんはノリノリなんですね…




