セクハラ。
さて…学校ではどんな感じになるんでしょぉか?
「一緒に来ても良かったの?」
僕は一緒に保健室に行く水野さんに聞いてみた。
「仕方無いんぢゃ無い?御堂くん、わたし以外に安心出来る人居ないでしょ?」
「確かにそぉだけど、神眼の能力を使えば…」
「そんな、見境無しに使ってちゃボロが出るわよ。便利な能力な分、慎重に使った方が良いわよ。」
「なるほど…考えもしなかったよ…」
「って云うか…腕は痛く無いの?」
「大丈夫だよ。痛みにも耐性が有るから。でも、全く痛くないワケぢゃ無いんだけどね…」
「まったく…便利な身体で羨ましいわ…」
「ん?どこか痛いの?」
「男の子には解らない痛みが女の子には毎月有るのよ…重い時は学校を休みたいくらいだわ。」
ん?男には解らない、毎月ある痛み?あ…
「女の子の日ってヤツかぁ…漫画とかでたまに出て、めっちゃツラいって書いてたなぁ…」
「変なトコだけ察しが良いんだね…」
って、軽蔑する感じのジト目で睨まれたよ…
「あ…えと…それより、水野さんこそ僕なんかに付き添ってて、クラスに帰ってから何か言われたりしない?」
「あら?心配してくれるの?」
「そりゃそぉだよ。クラスで唯一マトモに話せる相手だし…巻き込んでるみたいで気が引けるよ…」
「ふぅ〜ん、御堂くんみたいな人でもそんな気、回すんだ?」
「みたいなってなんだよぉ?」
「知〜らない!!」
と、保健室に着いちゃった。
「今度じっくり聞かせて貰うからね?」
「そんな小さな事、男の子が気にしちゃダメだよ。」
って、鼻で笑われたよ…聞き流しとけって事かな?
ガラガラ…
「おはよぉございまぁす。」
ドアを開けながら、水野さんが挨拶をしたので僕もそれに倣う。
「おはよぉございます。」
保健室には保険医の吉高先生が居た。
「あら?こんな時間にどぉしたのかな?」
保健医さんが聞いて来たので、
「ちょっと色々ありまして…左腕を痛めました…」
と、ホントの事を説明してみる。
「ちょっと診せて貰えるかな?」
「はい。」
吉高先生の言葉に素直に従い、上着を脱ぎ、腕を捲ってみせる。
「ちょっと腫れてるわね。熱もある…痛みは?」
「かなり強いですね。」
吉高先生は僕の腕を取り押したり引いたり…
「あの…痛いんですけど…」
「その程度の痛み?」
しまった!!痛みの耐性が入ってた!?
僕は慌てて痛みの耐性を切ってみた。すると…これ…かなり痛いんだけど!?
「いや…心配かけたく無くて…」
「あら?男の子ね。一応病院に行きましょぉか?」
「はい…」
「あ、貴女はもぉ教室にお帰りなさいな。」
「…えっ?あ、はい…では、あとはお願いします。」
吉高先生に言われ、水野さんは保健室を出て行った。
「彼女良い娘ね。」
「そぉですね…優しい女の子ですよ。」
「あら?付き合っては無いの?」
「誰と誰がですか?」
「キミとあの娘…」
「付き合っては…無いと思いますよ。仲良くはしてますけど…」
「あら?そぉなの?」
ん?なんか声のトーンが変ぢゃ無いか!?
「なら、私が喰べちゃっても、問題無いわよね?」
「ん〜多分問題有ると思いますよ?法的に…」
「あら?そぉなの?それぢゃぁ法的に良いってなるまで待つしか無いわね。」
「そぉですよ。」
って…いきなりなんなんだ?この反応は?
「でも…よくよく見れば見る程良いわね…」
って舌舐めずりし出すし…なんだこの状況!?
「あの…吉高先生?」
「だぁめ、二人きりの時は真弓って呼んで…ううん、もっとこぉ…おいとか、お前とか…そんな感じが嬉しいわ…」
って話が見えないんだけどぉ!?
「…あの…それはそぉと、病院に連れて行って欲しいんですけど…」
「…はぁ…そぉね…せっかく楽しめると思ったのに、この、腕ぢゃぁね…仕方ないわね…その代わり、治ったら…楽しませてよね?」
うん、この人にはあまり近付かない様にしよぉ…なんかコワい…
ソレでも病院には吉高先生に、連れて行って貰わなきゃなんだよなぁ…
車の中でも吉高先生の攻撃は止まらず、胸元パッカ〜ンって開けてたり、さっきまでと違ってミニスカートだし…パンツ見えてますよ?ワカメちゃんですか!?
「あら?ギアレバーと間違っちゃったわ。」
って…間違うワケ無いでしょ!?
にぎにぎモミモミして来るし…欲求不満なのか!?こぉ云うセクハラって男性教師の特権ぢゃ無いんですか!?いや…特権ぢゃ無いか!?
「間違ったんなら離して貰えませんか?」
「えっ?なんで?」
「爆発したらどぉするんですか?」
「あら?爆発しそぉなの?そぉね…男の子だものね…仕方無いわね…あとで楽しみましょ?」
って、ウインクして来やがった!!やっぱこの女は危険だ!!水野さんに相談…しない方が良いかな?
そぉして病院に着くなり、吉高先生は受け付けと交渉し始めた。
「急患よ。電話して来たから状況は解ってるわよね?」
「はい、先にレントゲンを撮ってからになります。」
と、僕は吉高先生に、連れられて、レントゲン室で両腕の写真を撮られ、待合室で暫く待つ事になった。
「御堂君、痛みはどぉ?」
「はい、少し収まってはいますが…」
「そぉ?こっちはどぉ?」
って、股間に手を伸ばして来やがった!?
「先生みたいな美女が、そんなはしたない事するべきぢゃ無いですよ。」
「あら?美女とか嬉しい事言ってくれるわね。」
って、ここはそぉ云う事する場所ぢゃ無いと思うんだけど?そんな感じですったもんだしながら待ってたら、診察室に呼ばれた。
「うんうん、見事に折れてるな。どこかにぶつけたか?」
「いや…蹴られて…」
お医者さんに素直に応えたら、吉高先生が、
「蹴られたですって!?誰によ!?」
って、喰ってかかって来た。
「ちょっ!?まっ!?」
「吉高先生落ち着いて下さい!!」
僕が悲鳴を上げたら、お医者さんに止めて貰えた。
その後、ギプスを巻いて貰い、
「ぢゃぁ、一ヶ月したらまた来てね。痛み止めは要るかい?」
「いえ、大丈夫です。」
と、処方はお断りした。
「おっ?さすが男の子!!ぢゃぁ、一ヶ月は無理をしない様にね?」
「はい。」
と、返事をし、一ヶ月ギプス生活を余儀無くされた。帰りもずっと吉高先生にセクハラをされました…クソ!!ベッドでして欲しいな…
骨折しちゃいましたね。痛みにも耐性が有って良かったですね。




