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暴力反対。

週一連載…意外と内容が解らなくなる…

僕と、水野さんが並んで歩いていたら、


「おい!!強姦魔!!今度は水野さんを狙ってるのか!?」


と、クラスメイトの…誰だろ?憶えて無いや。


「何だ。相田くんか…朝からそんな根も葉も無い事言ってる暇が有ったら少しでも勉強したら?」


と、水野さんが口撃していた。

そぉか…相田って云うのか…


「何言ってんだ?オレはキミを心配してだなぁ…」

「心配?何が?」

「えっ!?そんな強姦魔と一緒に居て…」

「御堂くんは強姦魔なんかぢゃ無いよ?よしんば、そぉなったら、わたしは嬉しいけどね?」


って、水野さんは僕の腕に絡み付いて来た。


「「えぇ〜…!?」」


僕と相田の声が重なり、驚いていた。

そりゃぁねぇ…強姦されたら嬉しいとか、こんな可愛い女の子が言うとパンチ力がスゴく、僕と相田は腰を引いてしまった。

朝から思春期男子には強烈な一言でしたよ!!


「ちょっ!?二人共どぉしたのよ?」

「胸にやぁらかい腕が…」

「はぁ?」


いや、水野さんは見た目の割に大きいってのが解った。


「う、うやまやしくねぇかんな!!」


と、相田はそぉ行ってポッケに手を突っ込んで男にしか解らない不自然な膨みを持って先に歩いて行った。


「ホントどぉしたのよ?」


この天然童貞キラーめ!!


「水野さんは何も感じ無いだろぉけど、僕にはちょっと刺激が強くて…」

「刺激?」

「えと…男女の違い…的な?」


と、僕が言うと、ボン!!って音がしそぉな勢いで可愛い顔が真っ赤になって、照れてるし…そんな所も一々可愛いとか反則だよね。

教室に入ると、懐かしいなぁ…一切隠さ無い敵意…コレがどれだけストレスか…コイツ等知ら無いんだろぉなぁ…


「なに?この空気…」


さすが元いぢめられっ子だ。この空気を敏感に感じてるみたいだね。

しかし…クラス中にあの有り得ない事を吹聴したのかな?それがウソと解ったらどぉなるやら…


「ねぇ、御堂くん…大丈夫なの?」

「多分ね。柴田って教師がどぉ動くか知りたいねぇ…」

「既に何かしてたのね…抜け目の無い…」

「いや、昨日たまたまウチに来てね…その時に…」

「どっちにしろ、意外と腹黒いのね…」

「そんな事無いよ。」

「あるわよ!!」


と、他愛の無い話をして僕は自分の席に…ふむ…椅子には画鋲、机には罵詈雑言の何の捻りも無い落書き…


「おい!!てめぇどのツラ下げて学校まで来てんだよ?」


と、相田が睨んで来た。


「どのツラって言われても…キミよりイケメンなツラとしか言えないんだけど?」


と、僕の答えに顔を真っ赤にしてるし…同じ真っ赤でも水野さんとはエラい違いだな…ま、比べるのは水野さんに失礼だな。


「てめぇ!!」


ぶん!!がずっ!!っと、僕の顔面は殴られたけど、今回は頑丈を使ってるから、核爆弾でも大丈夫なんだよね。


「うぎゃぁ〜!!」


相田は悲鳴を上げ、右手を抱えてうずくまる。


「ちゃんと牛乳飲んでる?」


僕を殴ってうずくまる相田に言い放つけど、痛がってて聞いてくれて無いみたいだね。


「相田!?大丈夫か!?」

「てめぇ!!何しやがった!?」


と、相田の友人と思しき二人が来て、一人は相田を介抱し、一人が僕と対峙する。


「僕は何もして無いんだけどなぁ…」

「うるせぇ!!相田は空手の有段者なんだぞ!!」

「へぇ…空手家って、無抵抗の人間にいちゃもん付けて殴るんだね。そして…多分骨折してるんだけど…鍛え方が足りないよね?」

「んだとぉ!?」


ってコイツは僕の顔面に蹴りを繰り出した!?今度は頑丈は使って無い!!僕は腕で防御出来たけど…ドンガラガッジャァーン!!と机や椅子を薙ぎ倒して、吹っ飛ばされた。

めちゃくちゃ痛いんだけど?


「うぐぅ…」


と、なんとか意識は残ってるけど、


「御堂くん!!」


と、水野さんが駆け付けてくれた。


「大丈夫!?」

「うん、なんとか…左腕は折れてるかもだけど…」


見ると、左腕は曲らない方向に曲がってる。


「ちょっと!!こんなのただの暴力ぢゃ無い!!なんでこんな酷い事が出来るのよ!!」


と、水野さんは泣きながら叫んでいた。


「そんなの決まってるぢゃ無い!!ソイツが強姦魔だからよ!!さんざん私を犯した罪はそんなのぢゃ贖えないわよ!!」


と久田美久が叫ぶ。淋病菌を撒き散らすなよ…

と、その時、チャイムが鳴り、教師の柴田が教室に入って来た。


「ほらぁ、席に着けぇ。」


と、仕方無いので、みんな席に着いた。


「よし、ホームルームの前に…」


と、柴田は教室を見回し、


「御堂、立て。」

「はい。」


と、僕は立ち上がった。


「なんだか、御堂が強姦魔だとか云う噂が有るらしいが、見てみろ、男として細身で、見るからに非力で、廃校になった中学で、いぢめの標的だった御堂が強姦魔?そんなワケ無いだろ?バカでも考えなくても解る内容だ。アホに煽動されて御堂に危害を加えたヤツとかまだ居ないよな?居たらただのバカだからな。って事で、出席を取るぞ。」


と、出席を取り始めたけど、


「先生、僕、病院に行っても良いですか?」

「ん?どぉした?」

「腕が折れてるかも知れませんので…」

「なに!?歩けるか!?」

「タクシーでも呼びますよ。」

「バカ!!保健の吉高先生に病院に連れて行って貰え!!取り敢えず保健室に行け!!誰か付き添ってやってくれ!!」


と、本気で焦ってないか?


「はい、わたしが付き添います。」


と、水野さんが一緒に保健室に行ってくれた。

暴力は振るった方が悪いのか、振るわせた方が悪いのか…

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