疑問。
松木(松本)のクセにスルどいな!!
松木(松本)の考えは完全に正鵠を得ていた。それだけに、今後の展開が読めなくなって来たぞ…
「…もし、その考えが正しかったとして、松木はどぉしたいんだ?」
僕は松木の考えを肯定も否定もせず、問い返した。
「…どぉするって…何も出来ないだろ…これだけの事件を起こせるとなると、マンガやアニメなら暗殺とか出来るんだろぉけど、現実問題を考えると、そんな事が出来ても何もならないだろ?」
なるほど…暗殺か…ソレも有りだな…ただ、居場所が解らないんだよな…
「現実的にか…そぉだな。居場所が判明して、そこに行けたとしても、これだけの事件を起こす事が出来る相手だ…周りに何人も居るんだろぉしね。」
そぉ、信奉者が居てもおかしくは無い!!
それこそ宗教団体とか作ってたり、その黒幕に落ち着いていたりとかしたらお手上げな感じもするな…
いや、僕の背後からいきなり声をかけて来たくらいだ。そこそこの自己顕示欲は有るハズだ。付け入る隙は絶対に有る!!
「それも有るだろぉが、坂下は目立たないヤツだし、見た目もそこら辺に埋もれる様な感じだし、見付けても直ぐに見失うだろな…だから、知ってても何もしない…それが身を守る為に出来る事だろな。オレは何もしない事を選ぶよ…」
事無かれ主義な日本人に有りがちな選択肢だな。いや、いぢめられない様にするには、いぢめられっ子と仲良くしない…いぢめる側と仲良くする…無関係な立場になる…そのいずれかだと誰かが言ってたな…松木はそれを忠実に守るタイプか…ならこれまで通りの対応で良いか…
「ならそぉやって、何もせず逃げ隠れしていれば良いさ。誰もお前には期待していないし、お前も無理する必要は無いからさ。」
何の意味もない会話だったね…真実は知りたいが深入りはしたく無い。小市民の代表みたいなヤツだ…いや、ソレが悪いとは云わないよ?週刊誌が売れる要因の一つだしね。一条にもその類のモノが有るしね。
「…なんかその言い方引っかかるんだが?」
あれ?何でだろ?睨まれちゃったぞ?
「そぉ?松木の言ってる事は、普通の事だよ?」
そぉ、普通なんだよ。今回の僕の様に、自分から首を突っ込む方が外れた動きなんだ。
「…普通か…そぉだな…俺みたいに嘘に踊らされたり、今回みたいに恐怖に震えて考えるのを放棄したヤツにはお似合いなんだろな…」
松木は自重気味に微笑んで教室に入って行った。哀愁?漂って無かったよ?
何がしたかったんだろ?
僕が呆けていたら、
「彼は、静也様ち協力したかっのかも知れませんね…」
と、僕たちの遣り取りを見ていただろぉ久田が背後からそんな事を言いながら近付いて来た。
「…協力ねぇ…足を引っ張られるだけだと思うんだが…」
「否定はしません。」
僕が毒付くと、久田はその意見を肯定しちゃったよ…
久田は僕以外には結構厳しいな…
「そぉだな…さて、オレは電話する相手がまだ居るから、久田は教室に戻っててくれ。」
「はい…」
久田は僕に従って教室に戻ってくれた。
そして、僕は電話をかけた…
『おぉ!!無事だったか!!こっちから連絡しよぉと思ってた所だったぞ!!』
電話に出た彼は、挨拶もせずに僕の無事を喜んでいる様だった。
「あはは、元気良いね。こっちは学校に乗り込まれてそこそこの被害が出てるけど、翔子さん達も無事だよ。そっちは?」
『おぉ、こっちも学校に乗り込まれたけど、血の気の多いヤツばっかで、何人か撃たれはしたけど、命は有るみたいだったぞ。』
血の気が大いにしても限度って無いかな?銃に向かって行くって…
「高木君はそんな事して無いよね?」
そぉ、電話の相手は高木君だ。心配になって電話をしてみたんだけど、その返答がこれだった。
『…そ、そんな事してねぇよ?』
なんで疑問形?って云うかあの間は…
「僕の目を見てもぉ一度言ってみて?」
ま、電話だから目を見るとか出来ないんだけどね。
『うぐっ…ごめんなさい…何人も殴り倒しました!!』
正直でよろしい。ってそぉぢゃ無いよね?
「…危ない事はしないでね?ま、怪我が無いならそれで良いかもだけど…」
僕は半ば呆れながらお小言を言った。
『あぁ、今後は気を付けるよ。』
高木君も納得してくれた様で一安心だけど、
「それと、今回の事なんだけど、坂下当太が関係してるっぽいんだよね。」
僕はこれまでの情報を高木君に伝えた。久田の両親が亡くなった事は伏せて…だけどね。
『人を操り人形にして動かすってか…人数がスゴい事になってるけど、そんな事可能なんだな…』
そぉ、今回は数千人規模で操られていた…中には周りに合わせてって人も居たかも知らないけど、それでもおかしい事だ。
今朝、指名手配がされて、その後警察やカタギぢゃ無い方々を操ったとして…それを一人で全てとなると無理が有る…何人かを操って、それが伝播する様な秘密があったなら辻褄は合うんだけど…僕が知らない、解らないだけで何か有るハズだ。
それを解明しないと、最悪数千人を相手にしないと坂下当太に辿り着けないとかなりそぉでコワいな…
「坂下はそれを可能にする手段を持ってるって事だろぉね…僕には思い付きもしないよ。ま、高木君達が無事だったんだからそれで良いよ。」
『そぉだな…また後でな。』
多分高木君も僕達を心配してくれていたんだろな…うん。持つべきは親友と呼べる人物だね。
そして、僕達の話も終わり、僕は教室に戻った。
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