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ニュース。

侑の疑念は晴れたのでしょぉか?

翌日、朝から父さんも母さんも慌しく、六時には仕事に行ってしまった…アレぢゃ五月病とかも無縁なんだろなぁ…

僕は父さん達と一緒に朝食も摂ったし、母さんが弁当も用意してくれてたので、翔子さんが来てから一緒に学校に行くくらいかな?ってか、母さんは何時に起きたんだ?

翔子さんを待つ間、昨夜の呼び出しが祟ったのか、ウトウトしてしまった。

ぴんぽ〜ん!!

玄関のチャイムが鳴り、僕は目を覚ました。

慌ててカバンを取り、口を濯ぎ、玄関に向かう。


「静也くんおはよ。朝だよ。目、覚めた?」


玄関を開けた所には元気な笑顔の翔子さんが居た。五月病とは無縁らしい。


「翔子さんおはよ。さ、学校に行こっか。」

「うん!!」


それからいつも通りの通学をし、教室に入ると…


「おっす。お前等人探ししてんだって?警察も一緒に探してるって話だけど…」


相田が朝から話しかけて来た。


「ん?なんで?」


何の事か、思い当たる節は有るけど、一応聞いてみる。


「何でも、ここ最近の犯罪の黒幕だって噂で、県警上層部との繋がりも有ったんぢゃないかって憶測まで飛び交ってるんだが…」


相田はそぉ言いながら、携帯電話を見せてきた。

どれどれ…

[…と云う事で、未成年ではあるが、警察は異例の指名手配をする事に決定した。]

と、見せられた画面には最新ニュースが表示されていて、どこにでも居そぉな、なんのとくちょうかも無く、知っていても見逃しそぉな少年A…坂下当太の写真が載っていた…

こんな顔してたんだな。オレに探索の能力とか有っても確実に見付けられる自信無いぞ…


「な?こんな特徴らしい特徴が無いのが特徴って感じのヤツが凶悪犯罪者っても信じらんねぇよな。」


相田は続けて「こんなヤツホントに見つかるのかねぇ…」とこぼしていた。


「コレが坂下当太?ホントに何の特徴も無いのね…」


翔子さんもニュースのページを開いて驚いて呟いていた。


「元クラスメイトの僕でも、名前も顔も、存在すら知らなかった相手だよ?普通に見つかるとは思えないよ。人混みに紛れたらそれまでかもね…」


初めて…ぢゃ無いとは思うけど、どこかで見たって感じだけど、記憶に残って無いんだよね。

しかし…こぉなると坂下当太がどんな動きをするか解らなくなるな…人混みに紛れてしまうか、県外に逃げるか…警官や市民を操って逃げおおせるか…どっちにしても被害は水面下で大きくなるよなぁ…

僕がそんな考え事をしてたら、


「静也様、申し訳御座いません。この度は父が事を大きくしてしまいました…」


久田が本当に申し訳なさそぉに僕に小声で話しかけて来た。


「ん?どぉ云う事?」


久田の言うには、久田の父が県警のお偉いさんに情報を漏らして、更には一条絡みとまで言ってしまったから、即日でココまで話が大きくなり広まったとの事だ…


「…はぁ…コレは僕のミスかな…なるべく水面下で探して、水面下で何とかしたかったんだよね…」


僕はその部分を徹底して無かった事を後悔していたら、


「…はい…私も静也様がそぉしたいとお思いだろぉ事は父に話しましたが…」


先走ったって事か…誰が云ったか、「真に恐るべきは、有能な敵では無く、無能な味方だ。」だっけ?

久田の父は無能ぢゃ無いけど…いや、有能だからこその先走りかな?


「…是非も無し…信長ならそぉ言う場面だな…」


僕は思考の海に溺れ、そんな呟きを漏らしていた。


「ぜひもなし?何言ってるの?」


ひょこっと翔子さんが僕の視界に入って来た。


「どわぁっ!?」


可愛い過ぎる翔子さんがいきなり目の前に居たらそりゃ驚くよね。


「ふふふ、そんな驚いてどぉしたの?」


翔子さんは、悪戯っ子の様に微笑み、僕を見上げている。

いや、可愛いから止めなさい!!


「う、うん…ちょっと考え事してて…」


久田の話を聞いたのは見てたでしょ?


「今の美久の話?何を言ってたのか聞こえなかったけど…」


翔子さんと話していたら、むにっ…と背中に幸せな感触が…

慌てて背後を振り返ると、


「おはよぉ…私を無視するのは良くないよ?」


そこに居たのは数日振りの宮乃杜だった。


「おはよぉ。無視してたワケぢゃ無くてね。」


僕より少し背が低い彼女も、翔子さんには少し及ばないにしても充分に美少女だ。


「…って、さっきの背中の感触って…」


背中に二つの柔らかい幸せな感触…


「童貞には刺激が強かった?」


やっぱりかぁ!!かなり嬉しい感触だったんだけど!?初めての感触だったよ…


「んな!?ど、ドーテーって…」


僕がドギマギしてると、


「なにはしたない事してるのよ!!」


と、翔子さんが間に入ってくれた。腰に手を当て、身長の割に膨らんでる胸を突き出して…


「あら、翔子もおはよぉ〜!!」


そんな翔子さんを、宮乃杜は自分の胸に翔子さんの顔を埋めさせる様に抱き寄せた…

いや、翔子さんがうやまやしいワケぢゃ無いからね!!

周りでその様子を見ていた男共は腰が引けた様に感じる…いや、あからさまに美少女二人の百合な感じを見せられたら、完全な男子高校生として当然の反応ですね。

そんな朝のひと時は、先生のホームルーム開始の合図で終わりを告げた。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。


今回、羨ましいと表記する所を、うやまやしいと表記したのは静也の中の本能と理性がせめぎ合い、バグを起こしているから…と判断して下さい。

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