表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
162/172

でっち上げ。

小学生女子に抱き付かれて理性崩壊寸前とか…やっぱり静也はロリコンなのか!?

お爺様の家から帰ったその日の夜…


「…全部解ってんだからな!!ちゃんと答えろよ!!」


家の隣のマンションの駐車場で、大きな男性に胸ぐらを掴まれ、壁に持ち上げられ押し付けられていた。足、プラプラしてるんですけど…コレが壁ドンなのか!?

そして、その大きな男性の背後には両手を合わせ、ごめんねポーズを取る一際小さな女の子が…

そぉ、今、僕を壁ドンしているのは侑さんで、その背後でごめんねポーズをしているのが翔子さんだったりする。

事の成り行きはは、侑さんの怪我がアホみたいに早く治った事に疑問を持った侑さんが色々家族に聞いて、お医者さんからも何故か解らないけど全開しているとの診断を受けている事に疑問が爆発し、翔子さんに詰め寄った事で、僕への疑念が膨らんだとの事らしい…

ま、当然と云えば当然なのかな?

そして、翔子さんに呼び出され、今に至るんだけど…


「全部解っているならこんな事しなくても良くないですか?」


僕は真剣にこの状態から抜け出す手段を頭の中で組み立ていた。


「お前の口からちゃんと聞きたいんだよ!!」


なるほど…ホントは何も解って無いって感じだね。


「そぉですか…何処でその情報を得たのか知りませんが、その情報を知ったからには生きていて貰っては困りますね…会話までは聞かれてはいないでしょぉが、この状況だけでも侑さんが消される可能性が高いとは考えませんでしたか?」


全部解っている。この言葉の意味する事が何なのか…一般人が一条の関係者にそれを言うと云う事は…そぉ云う事だと侑さんが気付くのは僕の言葉を聞いた瞬間だった。


「…あっ…いや…全部は言い過ぎだった…」


そぉ言い、侑さんは僕を壁ドンから解放し、


「…その。オレの怪我はオレが一番良く解っているから、お前が何かして治ったと思って…」


そぉ続けた。なるほど、そっちか…それなら、


「一条の家は、古くは皇室を守護する立場でもありました。今でも宮内庁に顔が効くらしいですし、天皇陛下や皇太子殿下にも御目通りが適うんですよね。そして、一条にはごく稀に特殊な人間が産まれます。かの蘆屋道満あしやどうまんもその一人と聞いてますが…ま、知らないでしょ?」


蘆屋道満…陰陽師として名を馳せている傑物で、物語では安倍晴明の敵役として描かれる事もしばしばだけど、その実、天文学者で、そこから吉兆を占っていたらしいけど、今の日本人の殆どが陰陽師と聞くと、式神を使ったり呪文や印を結んで超常現象を起こす者みたいに思ってる節が強いかな?

確かに病を式で治したとか、呪いをかけたとか伝説には有るけど、そんなのは僕に言わせれば「病は気から」と変わらないのでは?と思う次第で…蘆屋道満が一条と関係が有るか?そんなの知りませんが何か?


「んな!?あの蘆屋道満が一条の関係者だと!?」


あれ?蘆屋道満を知ってた?


「彼も類稀な能力を発揮したらしいですが、邪な者の策略にハマって悪役にさせられた様ですが…ま、話を戻しますと、侑さんの怪我を治したのは間違い無く僕です。翔子さんの悲しむ顔を見たく無いですからね。」


ココで強調するのは翔子さんの存在だ。この件を穏便に済ませる為には必要なんだよね。


「…そ、そぉか…えと…この件は…忘れた方が良いんだよな?」


おっと?かなり弱気になって来ましたね?でも、それだけぢゃちょっと弱いかな?


「それで話が終わると思っているんですか?そんな簡単に話が終われば、誰も行方不明とかにならないと思うんですけどね…」


僕は思わせ振りな事を言う。

実際一条が絡んでいる事件も無いとは云わないけど、日本中で年間何人が行方不明になってるんだか…冷静に考えたら解るだろぉけど、一条の名はそれ程に影響力が有るのが現実だ。


「…オレ…どぉすりゃ良いんだ?」


侑さんは半泣き状態で、既に人生を諦めた様な目付きだ。


「言ったでしょ?僕は翔子さんを悲しませたく無いんですよ。」


僕の言葉を聞いて、侑さんの目に希望が戻った。


「…どぉするつもりだ?」


希望が戻りはしたけど、まだ不安が有るみたいだね。


「簡単な事です。侑さんにはココでの出来事を忘れて貰い、怪我もホントに大した事無かったって事になって貰います。それで何もかも丸く収まりますから。」


侑さんは僕の言葉を聞き、かなり安心した表情をする。強面なのに表情がコロコロ変わるのがなんか可愛く見えるのが不思議だ。涼ねぇはこんな所にやられたのかな?


「解った…今回の事は忘れるし、誰にも何も言わない…」


と、侑さんは一方的に約束してくれたけど…


「何を勘違いしてるんですか?忘れるのは記憶に一切何も残さないって事ですよ?今の話を聞いていた翔子さんにも同様の処置をします。」


僕は宣言した。記憶を全て無かった事にするのは[神眼]を使えば難なく出来る。コレは翔子さんも理解している事だ。そして、翔子さんにそんなアホな事をするつもりも無いけど、侑さんを説得する為には必要な事だ。


「わたしも!?まぁ…うん。そぉなるよね…」


おっ!?役者だなぁ…ちゃっかり話を受け入れた振りをしてくれたよ…


「ありがとぉ。って事で、侑さんの車に移動しましょぉ。儀式を監視者に見られるワケにもいきませんので。」


もっともらしい事を言うけど、実際にはその場で倒れる可能性が有るからなんだよね。

侑さんは僕の提案をすんなり受け入れてくれて、車に移動し、僕と侑さんは後部座席で向かい合い、僕はなんかそれらしい呪文を唱え[神眼]を発動させ、説明した通りに、侑さんの怪我は元々大した事が無かったとして、脳震盪を起こしていたって事にした。そして、僕のでまかせの情報も忘れて貰った。


「…で、わたしにも同じ事するの?」


侑さんの車の助手席に座っていた翔子さんが僕に訊ねて来た。


「翔子さんがお望みならね。」


僕は悪戯っ子の様に翔子さんにはしない事を宣言した。


「そぉ…ねぇ、わたしの気持ちとか、そんなの[神眼]で操って無いわよね?」


ん?何の事だ?


「…心当たりが無い事だね。僕が翔子さんにしたのは、誰にも操られない様にってだけだけど?」


翔子さんは何を言ってるんだろ?


「…そぉ…なら良いんだけど…わたしって思ったより独占欲強いかも知れないから気を付けてね?」


ん?独占欲?何の事だ?

翔子さんと侑さんは、深夜ドライブをして、帰って来たって事にしたみたいで、今夜の事は無かった事になった。翔子さんの機転も素晴らしいな。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ