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お見送り。

久田一家は最終的にどぉならんでしょぉか?

「ま、適当な所に座って寛いで下さい。話はそれからです。」


僕はそぉ宣言し、お茶を淹れ始めた…


「静也様!!私が…」


久田美久が僕のしている事を横取りしよぉとして来たけど、それを睨んで制し、


「コレは僕の仕事だから…僕の仕事を取るのかな?」


と、相手にグゥの音も出さない様にして、退がらせた。

僕がお茶を淹れ振り向くと…いや、寛いでって言ったのに、なんで…?


「…えと…自宅でもそんな感じで寛いでいるんですか?」


僕は内心で頭を抱えながら聞いていた。


「あ…いえ…」


久田父は言い淀んでいた。


「僕は寛いでってお願いしたんだけどなぁ…」


彼等に取って、僕のお願いは命令と同等の意味を持つはずなんだけど、軽く無視されてしまっていた。コレは少し悲しいかな?


「で、ではお言葉に甘えて…」


と、やっとソファーに座ってくれた。それでも寛ぐ所か、緊張が見て取れる。

ま、コレからする事に何の支障も無いんだけどね。

僕は久田一家にお茶を出し、全員が一息吐いた所で[神眼]を発動させた。要するに、久田の両親にも操られない様に先に操ってやるってだけなんだよね。

[神眼]をかけ終わって、久田の両親にお茶を勧め、学校での事を話してみた。


「…ほ、本当に寛大な判断、ありがとぉございます!!」


久田父は本日何度目かの土下座を決めていた。


「つきましては、静也様はまだ童貞であるとか、おイヤで無ければ、美久を使ってやっては下さいませんでしょぉか?元々静也様に使って貰う予定でしたが…その…病気にもなったりして汚れまくってはおりますが…」


うぉい!!自分の娘を捕まえて、そんな言い方しちゃダメでしょ!?まぁ、かと云って使う使わないって話にはならないけど…


「僕はまだその気が無いので遠慮しますし、自分の娘をそんな風に言ってはいけませんよ。」


一応注意はしてみた。久田も、本来なら生娘で、僕にベッタリな状態だったんだろぉけど、坂下当太のせいで…


「そ、そぉですか…」


久田父はあからさまにガックリと項垂れてしまっていた。

まぁ、僕としても、裏が有ったとは云え、いぢめの首謀者に見えてた久田を抱くとか考えられないしね…

だから、久田も悲しそぉな表情をしない!!


「それより、坂下当太に関しての情報収集と、可能なら本人を僕の前に連れて来る、この二点に付いてだけど…」


ここで、最近の数々の事件の黒幕が坂下当太では無いかと憶測を話してみた。


「なるほど…静也様はそれ程にその者を危険視されておいでなのですね?」


危険視かぁ…確かにそぉとも取れるかな?


「そぉだね。これ以上ヤツに因る被害者を出したく無いとは思っているけど、居場所すら解らない状態だからね…って事で、大人の力を借りても仕方無いと思ったんだよ。」


一条の能力を動員すれば直ぐにでも発見出来るのでは?との考えも有るんだけど…どぉだろ?


「それでしたら私にも妻にも伝手は有りますので、それ程お待たせせずに探し当てる事が出来ると思います。」


なるほど…周りを巻き込むつもりなんだな。だったら…


「そぉですか。なら、協力者は全員僕の所に来て頂けると助かります。何と云っても、坂下当太には人を操るって事が出来る節が有りますから…それは美久が身に染みて解っていると思います。」


僕は久田を見たら、身体をビクッと震わせ、嫌悪感がその顔に浮かんでいた。


「…はい…私の身も心も静也様のモノでしたのに、あの卑劣漢に操られ、良い様に使われ、ボロボロにされていた事、はらわたが煮え繰り返る思いです…」


本当に坂下当太本人を目の前にしたら殺しかねない感じがするなぁ…


「…そぉだな…僕が罰を与えた後、気が済むまでいたぶってやれば良いよ。」


僕の言葉に、久田は悪魔の様な笑みを浮かべていた。

僕の久田一家との話も終わり、久田一家は帰る事になった。


「くれぐれも静也に迷惑をかけるで無いぞ?」


いや、お爺様…それ、見送りの言葉ぢゃ無いからね?


「…はい。身命を賭しまして。」


久田父も賭さ無くて良いからさ!!


「ま、しっかり働いて禊ぎにするんだな。」


伯父様!?アンタの初めての相手って聞きましたよ!?もっと優しい言葉を選んで下さい!!


「はい…この身が引き裂かれ様とも。」


久田母も覚悟決め過ぎですから!!

ん?お爺様も伯父様も何を期待して僕を見てるんですか?何か一言とか?そぉですか…母さんもワクワクしてないで下さいね?


「報連相は徹底して下さいね?皆さんに何か有ってからでは遅過ぎますから。」


僕は努めて冷静に、その上でしっかり情報は僕の下に集まる様にお願いした。


「はい。全ては静也様の為に。」


って、久田は傅くな!!僕の靴に口付けとか、何処の世界の人だよ!?中世の忠誠の証か!?

そんな見送りを終え、久田一家はタクシーで帰って行った。コレで肩の荷も降りた…かな?


「ふぅ〜ん…お兄ちゃん優しいんだね…あの女の事、気に入ってるのかな?」


可愛らしいメイド服に身を包んだ彩奈にそんな事を言われた。


「ん?優しい?何処が?」


ホントにワケが解らないんだけど?


「報連相の徹底とみんなに何か有ってからぢゃ遅いって…みんなの事、心配してるんでしょ?ほら、優しいぢゃん!!」


彩奈はほっぺを膨らませ、唇を尖らせて拗ねてしまった。

なるほど、それを優しさと見たのか。

僕は膨らんだほっぺをツンツンし、本心を告げた。


「コッチが本気で動いている事が相手にバレちゃったら、逃げられるだけだろ?そんな事になったら目も当てられない。彼等がどぉなろぉとも、目的だけは達成しなきゃならないからね。」


アレは優しさでは無いとハッキリさせれば機嫌も直るだろ。


「そっか。お仕事が上手く行く様にってだけなんだね?」


ほらね。もぉ笑顔になった。

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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