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お寿司。

いとこなら婚姻も可能らしいけど、中々居ないですよね?

僕は半分諦め、自分に割り当てられた部屋に戻る道すがら、父さんと母さんがいちゃいちゃしている姿を見てしまった…

うん。二人は場所を考え様か?


「わぁ…静也くんのご両親って、仲良いねぇ…」


横から翔子さんに話しかけられた。


「うん。そぉだね。家に居てもあんな感じなんだよね。」


だから僕は大体部屋に居て勉強をしていたのを思い出す。


「そっかぁ…ぢゃぁ、わたしといちゃいちゃする?」


うおっ!?めっちゃ可愛い笑顔を向けられたぞ!!

めちゃくちゃ嬉しい申し出だけど…


「今はまだダメかな…アイツを…坂下当太を探し出して、何とかしてからぢゃないと安心出来ないから…」


ヤツさえ何とかなれば良いよ。と伝えてみた。


「そっかぁ…むぅ…ソイツ邪魔だね…死んで欲しいよ…」


流石にそれは…アリかな?


「先に見付けないとね。」


相手の見た目も解らないままだから、今は久田が頼りかも…

そんな感じで夕食の時間になって、今日は板前さんが出張って来てのお寿司だよ。


「ちょっ!?まま!!回ってないし、パックにも入ってないお寿司だよ!!」


翔子さんのはしゃぎっぷりが可愛い。


「むっ?ちょっとアナタ!!少しはしたないわよ!!お食事はゆっくり味わって食べてほしいですわ!!」


未だにメイド服な彩奈が何故か翔子さんに突っかかる。


「えっ!?あ…はい…」


職人による握り寿司にはしゃいでいた翔子さんは素直に従って、少ししゅんとしていた。これは何も言わない方が角が立たないだろ。

僕も久々のお寿司に舌鼓を打った。コハダにエンガワ、イワシに関アジ関サバ…サバって生食出来るんだな…シメサバなら食べた事有るけど、生は初めてだよ…コリコリした食感とカボス?の相性がスゴい!!


「ぼっちゃんは通何ですね。」


板前さんにそんな事を言われた。


「通…ですか?」


僕は聞き返していた。


「はい。ぼっちゃんくらいの歳の子は、大トロや炙りを食べたがると思うのですが…」


なるほど、そっちか…


「それも好きですけど、コッチの方が好きなんですよね。ソレに、サバが生食出来る事に驚いてしまいましたし、思ってたのと違って、食感も味もスゴく良くて、カボス…ですか?初めての組み合わせで面白いし、それだけぢゃ無く、めちゃくちゃ美味しいですよ!!」


僕は気付いたら、板前さんをベタ褒めしていた。


「あぁ、サバですね?この関サバの取れる大分県では、普通に刺身として食べられていたそぉですよ。足が早いのでコチラの方では中々食べられてませんが、仮死状態にする技術が開発されまして、コチラでも食べられる様になったんですよ。この漬け…リュウキュウと云うらしいのですが、サバ、醤油、カボスの味が楽しめますよ。」


板前さんは僕の前に小鉢に入ったサバの漬けを出してくれた。

僕は板前さんのオススメっぽいそれを一切れ口に運んだ。


「んな!?こ、コレは…」


僕が驚いていると、


「ソレがリュウキュウと云われる大分の郷土料理なんですよ。サバとの相性がスゴく良くて、私も大好きな一品ですよ。」


にこやかに語る板前さんの言葉に嘘偽りは無い!!こんな美味しいモノ、初めて食べたよ…


「なるほど…コレはお箸が止まらなくなりますね!!」


気付いたら小鉢のリュウキュウは、にこやかにそんな事を言う翔子さんのお腹に入ってしまっていた…


「…えと…」


僕が恨めしそぉに翔子さんを見る前に、板前さんがもぉ一鉢、リュウキュウを出してくれた。


「…うんうん。これはホントにクセになる美味しさですね。ご飯に乗せて食べたくなります!!」


僕は新たな料理を閃いた感じがして、なんだか誇らしかった…んだけど、


「リュウキュウ丼ですね。大分ではポピュラーな食べ方ですよ。」


…そりゃそぉか…ご飯の国の人間が一番最初に試す食べ方だろぉし…

翔子さんは、ずっと鮭やトロや大トロを食べていたのに、リュウキュウを食べて以降は関サバの握りを食べていた。


「お嬢ちゃんも気に入ったか?」


板前さんは翔子さんにも気さくに話しかけてくれた。


「はい!!最初はシメサバかと思ってたんですけど、生は良いですね!!」


翔子さんも気に入ったみたいで良かったよ。

その後も、ブリの握り、フグ刺し、カレイの煮付け、椎茸寿司!?

椎茸寿司とか初めて食べたけど、煮付けられた椎茸の旨みがダイレクトに口一杯に広がる。


「この椎茸は干し椎茸なんですよ。」


板前さんがお爺様に説明していた。


「ほっ?コレが干し椎茸なのか!?」


お爺様も驚いていた。


「はい。大分県産のドンコですよ。椎茸の戻し汁が良い出汁になりまして、そのお吸い物にも使ってます。」


ん?大分県産?


「ほぉ…大分はこんな良い物が多いのか?」


ありゃ?お爺様が食い付いたぞ?


「はい。本日のモノはほとんどが大分県産ですよ。シャリからフグ、ブリ、関サバ、関アジ、カレイ、ヒラメ、紋甲烏賊、椎茸にカボスと醤油まで、酢飯にもカボスを使っていますので、食材との相性もバッチリです。」


えっ!?そんなに大分県って美味しいモノが豊富なの!?


「ほぉ…他に何かあるかの?」


お爺様の興味は尽きないみたいで、


「そぉですね…肉類は牛、豚、鶏と、ドレを取っても他の産地にも負けませんし、鶏肉に関しては消費量で全国一ですから、こだわりが食べれば解りますよ。」


その後、板前さんを囲んで、大分食談義が始まってしまった…

なんか、閑話みたいになってしまった…


何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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