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神眼ジュースの威力。

幽霊ホテルではどぉなるんでしょぉか?

僕に殴りかかった人達は拳を蹴って来た人達は足をそれぞれ痛めてた。それだけぢゃ無く、僕は[神眼ジュース]の効果を確認する様に痛がってるヤツ等を見た。すると、一人、また一人と、黙り込んで雰囲気が変わる。そぉして毒島以外がそぉなる。


「皆さんは僕に恨みがあるんですか?僕は友人の為に動いただけで、正当防衛が適用されて、無罪になるんですけど…ソレでも皆さんは僕を恨んで、拉致してあんな武器で殴りかかったんですよ?明らかに殺人未遂罪が適用されますけど、裁判しますか?皆さんを犯罪者にしたヤツにまだまだ従いますか?」


と宣言した。あからさまにアイツをヤレとは言わない。そんな事を言ったら僕が犯罪者になってしまうからね。

僕の言葉が終わると、チンピラさん達は正気に戻り、毒島に向かって歩きだした。


「んな!?なんだよお前等!!悪いのはアイツだろ!!アイツをヤレよ!!アイツを殺せよぉ〜!!」


完全に殺人教唆だね。あ〜あ…やっちゃったなぁ…

丁度その頃、パトカーのサイレンが鳴り出した。

うん、コレはちょっと宜しく無いかな?父さんにも迷惑がかかるし、被害者とは云え、あんなヤツ等と接点が有るってだけで学校がどぉ判断するか…

僕はその場をそそくさと逃げ出し、駅に向かって走る。今ならまだ二限目…三限目には間に合うハズだからね。

駅に駆け込むと…


「御堂くん!!大丈夫だった!?」


って…なんでキミがココに居るんだよ!?


「あれ?学校は?」

「御堂くんを放っぽって行けるワケ無いでしょ!?」

「行ってくれてた方が気が楽だったよ…僕のせいで素行不良とか云われたら居た堪れないよ…」

「あ…ごめん、そこまで考えて無かったや…」

「ま、待っててくれたのは男としては嬉しいかな。」

「…ん?それ…どっちを選んでも御堂くんとしては良かったって事になるんぢゃない?」

「…うん…そぉだね…そぉなるかな?」

「それって卑怯ぢゃない?」

「なんでさ?」

「私の無事が確認出来たら全部嬉しいんでしょ?」

「…あぁ…まぁそぉなるか…」

「一人だけ危険な目に遭ってて、私だけ無事ならソレで良いとか…」

「一応僕も男だからね。」

「なにそれ?カッコ付けちゃって。」

「カッコ付けてもカッコ付かないタイプだもんね。」

「自分で解ってるなら良いよ。ほら、ガッコ行こ?」

「うん、そぉだね。」


と、少し遅いけど学校に向かった。

学校に着いたら既に二限目の途中、こりゃ三限目からの出席で良いかな?とか思ってたら、ガラガラガラ…ってあの…水野さん?堂々と授業中に…僕もコッソリ教室に入る。


「はいそこ、堂々と遅刻とは良い度胸ね。」


リクルートスーツ姿のアラサー女性教師に見付かり、声をかけられた。


「はい、事故に巻き込まれまして。申し訳ありません。」


って、教師の言葉に涼しい顔で答えてる。すげぇ…見習わなきゃ!!


「そぉ、なら仕方ないわね。ソコのコッソリくんもそぉかしら?」


うん、バレバレだったか…


「はい…」

「そぉ、なら堂々と入って来たら良いのに。」

「すみません…」

「良いわ、早く席に着きなさい。」

「はい…」


女性教師はザーマス眼鏡をくいっと上げて授業を続けた。

うん、この程度ならサボってても問題は無かったかもね…

き〜んこ〜んか〜んこ〜ん…

と、午前中の全授業が終わり、お昼ご飯の時間になった。お弁当…買いそびれたなぁ…仕方ない。購買に行くか。


「あの…御堂くん…お昼はどぉするの?」

「うん、今から購買か学食だね。」

「そぉ、良かったら一緒に食べない?」

「ん?あぁ良いけど…待たせる事になるよ?」

「そんな事にはならないわよ。」


と、僕の前の席の椅子に座り、お弁当を二つ?出した。こんなちっこ細い体でその量を食べるの!?


「はい…コレあげるから…食べて良いわよ。」


水野さんは頬を染めながら、僕に一つ差し出して来た。


「あの…」

「昨日!!昨日言ってたでしょ!!」

「昨日?」


僕は暫し考えて…あ、確かに言ったよ…


「あ、アレは冗談だったんだけど…」

「解ってるわよ!!要るの!?要らないの!?」


少し怒り気味に詰め寄って来た。


「はい!!欲しいです!!食べたいです!!アレルギーは有りません!!」


と、答えるしか無かった。


「よろしい、ぢゃ、食べましょ?」

「はい、お言葉に甘えまして…頂きます。」


お弁当は野菜中心でヘルシーな感じだけど、この手の込んだ調理…


「コレって水野さんが作ったの!?」

「そぉよ?美味しくない?」


美味しくないワケが無い、美少女の手料理ってだけで美味しさにブーストがかかるのに、親の仇が作ったとしてもこの味には白旗を挙げるレベルだぞ!?


「こんなに美味しいモノ初めて食べました…」


僕は涙を流しながら一口ずつ味を確かめながら食べ進める。


「ちょっと!?何泣いてんのよ!?」

「感動する美味しさだもん…」

「そ…そんな褒めても何も出ないわよ!!」


語気は強いのに顔を真っ赤にして俯くとか…あざといなぁ…あざといの嫌いぢゃ無いから良いけど…


「ご馳走様でした。」

「お粗末様でした。良かったらまた作ってあげよぉか?」

「えっ!?あ…いや…嬉しいけど…大変ぢゃ無い?」

「一人分も二人分も変わらないわよ。」

「そぉだね…ぢゃぁ…たまにお願いします。」

「たまに?」

「うん、毎日だと無い時が悲しくなるから、何かのお祝いって感じだと余計に嬉しくなるからね。」

「そぉ?うん、良いわよ?」

「ありがとぉ。」

「そぉ…コレは[神眼ジュース]の命令なんだからね!!良いわね?」

「は…はい…」


まだ昨日の事根に持ってるのか…

そんな針のむしろなお昼ご飯は終わりを告げた…

なんか羨ましい展開なんだが…

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