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面接。

お迎えがリムジン…現実味が無いなぁ…

「ちょっ!?ぱぱ!?何でこんな所に!?」


母さんも意表を突かれて、お爺様の登場に驚いていた。


「お義父とぉ様、御無沙汰しております。」


って、流石に父さんは冷静だな…いや、頬を伝う冷や汗が平気ぢゃ無い事を物語っている。


「うむ。隆也も息災そぉで何よりぢゃ。彩音もしっかり幸せにしておる様で安心したぞ。」


お爺様も満足そぉだ。


「お爺様、お久しぶりです。その節はお世話になりました。」


僕もお爺様に挨拶をした。


「うむ。儂の可愛い孫にそんな真似をするヤツ等なんぞにかける情けは持ち合わせて無いのでな。彩奈も心配しとったぞ?」


彩奈は母さんの御兄様、僕にとっては伯父様の娘で従姉妹で、今十歳だ。


「そぉですか。嫌われていると思ってたのですが…」


前のいぢめ解決の時の事を思い出してみた。


「はっはっは。あの時は一族総出で対象したからの。皆、「一条を舐め腐りやがって!!」と息巻いておったから、彩奈を甘やかす者が近くに居なくてヤキモチを妬いていたのぢゃよ。気にせんで良かろぉ。」


なんだ。彩奈のあの時の態度はそぉ云う事だったのか。


「はい。可愛い妹に嫌われたら悲しいですからね。」


と僕も挨拶をしたら、


「会長、お初お目にかかります。御堂次長の下で働かせて頂いております水野で御座います。コチラは妻と娘です。」


翔子さんのお父さんはお爺様に深々と頭を下げ、挨拶と共に家族を紹介した。紹介された翔子さんのお母さんと翔子さんも深々と頭を下げていた。


「ふむふむ。お主の話は聞いておるぞ。彩音の部下で、かなりの有望株らしいな。ほれ、皆そんな所に突っ立っとらんで、早よ乗れ。周りの迷惑ぢゃて。」


確かにかなりの注目の的になってるな…お爺様はこの辺では市長よりも権力が有るからなぁ…知らない人は居ないってくらいだし…この辺でこんなリムジンで乗り付けるとか、お爺様くらいだから注目されても仕方無いよね。

お爺様に急かされ、荷物をトランクに入れ、全員がリムジンに乗り込む。


「ほれ、水野、お主もイケる口ぢゃろ?」


皆んながリムジンに乗り込み、席に座ると、お爺様直々にスパークリングワイン…シャンパンロゼを注いで、皆んなに配っている。


「はい!!お流れ頂戴致します!!」


水野さんのお父さんも流石にお爺様に注がれたお酒は断れないらしく、恭しく受け取っていた。


「ねぇ、お流れって何?アレお酒でしょ?」


隣に座った翔子さんがコッソリ僕に聞いて来た。


「お流れって云うのは、目上の人にお酒を注いで貰った時にお酒を指す言葉らしいよ。地域に因ってお酒の飲み方にも違いが有るから、気を付けた方が良いかもね。」


僕もこっそり教えて上げた。


「ふぅん。中々難しいんだね。」


と、お酒に関しての情報に翔子さんも不思議そぉだった。あのシャンパンのお値段を知ったら腰を抜かすだろね。


「…んな!?何ですかコレは!?ココまで美味しいシャンパンは初めてですよ!!」


翔子さんのお父さんはシャンパンを一口呑んで、目を見開いた。


「ん?そぉか?よし!!土産にひとケースくれてやる!!遠慮せずに持ち帰れよ?」


なんかお爺様も御満悦な感じだ。


「はい!!ありがとぉ御座います!!」


まぁ、そぉなるよね。お爺様は褒められるのが大好きで、気に入った人には甘いからなぁ…ってなると、翔子さんのお父さんは気に入られたみたいだね。


「所で、お主には息子が二人居るらしいが、今回は何故来なかったらのだ?」


お爺様は楽しみにしていたのに…って感じで質問していた。


「はい。二人共アルバイトが忙しいらしく、ゴールデンウイークは特に…」


言い難そぉに翔子さんのお父さんは口を開いた。


「ふむ…儂より自身の仕事を優先したと云う事か。」


お爺様の悪いクセが出たぞ!!この返答次第で、翔子さんのお父さんを見極めるつもりだな。


「…申し上げ難いのですが、端的に言えばそぉなります。しかし、二人共、お客様も抱えております故、お客様を優先したと云う事で、大目に見ては頂けませんでしょぉか?」


翔子さんのお父さんは、言い難い事を、しっかりとお爺様の鋭い目を見据えて話した。これは…


「天晴れ!!水野、ヌシの息子達、就職に困ったら儂を頼れ!!絶対に悪い様にはせぬぞ!!」


やっぱり気に入ってしまったか…

侑さんも侑二さんも御愁傷様だね…いつか、いきなり二人の前にお爺様が行って、直接スカウトとかする可能性が出て来たよ…


「は、はい。もしもの時はお世話になります。」


翔子さんのお父さんも無難な返事をして、その場は切り抜けられた様だ。


「…して、静也や。」

「はい?」


お爺様がいきなり僕に話しかけて来だぞ?どぉしたんだろ?


「そちらのお嬢さんと仲良しな感じかの?」


あっ…そぉだよ!!普通、あんまり仲良く無かったら隣同士にはならないだろ!!普通は親を挟んで遠くに座るハズだ!!コレは少々…


「はい!!静也くんとは仲良くさせて貰ってます!!」


ドヤ顔で翔子さんはお爺様に言い切った。

うおい!!何のつもりなんですか!?


「ふむ…ならはお嬢さんには色々勉強して貰わなきゃならんかな?」


お爺様はニヤニヤしながら僕を見て、母さんに目配せをした。


「翔子ちゃんなら大丈夫よ。私がちょくちょく教えてるから。」


母さんは何でも無いと云った感じでお爺様に言っている。

僕の意見はどぉなるんですか?

そんな感じでリムジンはお爺様の家に着いた。

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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