誤魔化し。
キャットファイトに男は入らない方が身の為です!!
「何考えてたの?」
女の戦いが終わり、翔子さんがトイレに入ったのを見計らって宮乃杜が話しかけて来た。
「ん?何が?」
何を聞きたいのか解らないので聞き返した。
「さっき、おっぱいの魅力の話のときか、少し変だったぢゃない?」
うがっ!?見られてたか!?いや、カマをかけられただけだ!!
「男の子で興味無いとかは無いと思うんだけどなぁ?」
宮乃杜は制服越しにおっぱいを強調して来た。
そんなモノ、思春期男子が抗えるワケも無く…
「そんなの卑怯ぢゃ無いかな?思春期男子がその魅力に抗う事が出来るワケ無いだろ?」
興味無いなんて事は無いし、その大きさは魅力的だが、人としては翔子さんにギリギリで軍配が上がるから、あぁ言っただけだよ。
「…本音がダダ漏れになってない?」
宮乃杜に白い目を向けられ、僕が口にした内容を考える。
「えっ?僕、なんて言った!?」
僕の声に応えたのは久田だった。
「静也様は、「そんなの卑怯ぢゃ無いかな?思春期男子がその魅力に抗う事が出来るワケ無いだろ?」と、仰られました。境子さんのおっぱいを揉むのが憚られるのでしたら、私の等如何ですか?後腐れは有りませんが、妊娠した事の無い方の様な張りは有りませんが…」
うぉい!!僕は何て事を言ったんだ!!「興味無いなんて事は無いし、その大きさは魅力的だが、人としては翔子さんにギリギリで軍配が上がるから、あぁ言っただけだよ。」って言ったつもりで居たよ!!何本音言ってんの!!
「揉まないから!!触ってみたいし、大きなおっぱいは揉んでみたいけど、まずは坂下当太をどぉにかしてからだよ!!」
僕はまた何か変な事を言ったんぢゃ無かろぉか?
「…あっ、そ、そぉだよね…うんうん。御堂君は今はそっちが重要だよね。よし!!私も協力して、ソイツを探してギャフンと言わせてあげるわ!!」
「そぉね…私もアイツとは因縁があるものね…私が静也様に嫌われる様になった原因なんだもの…死ぬより酷い目に遭わせ無きゃ腹の虫が収まらないわ!!」
宮乃杜と久田はガッチリと握手をしているけど、
「…でもまぁ…この後僕達はお爺様の所に行くんだから、宮乃杜は一人で無茶はしない様にね?」
勝負はゴールデンウイーク明けだからね?
「あら?心配してくれるの?」
宮乃杜は目を輝かせて聞いて来た。
「当たり前だろ?折角友達になれたのに、あんなヤツ等の毒牙にかかって欲しく無いからな。」
これは本音だ。過去に酷い事が有った彼女達にこれ以上イヤな思いはして欲しく無い。
「あらあらあら?私も脈有りぃ?御堂君なら、いくらでも抜いてあげるわよ?」
宮乃杜はジャンケンのグーをしているけど、親指が人差し指と中指の間に入れて、親指をピコピコ動かしている。
ぱしん!!
宮乃杜の頭を久田が叩いた。
「境子さん。女の子がそんな手をしちゃダメですよ。」
うんうん。注意されて当然だよね。
と、その時、翔子さんが帰って来た。
「静也くんお待たせ。」
翔子さんには僕しか見えてないのか?
「ぶぅ〜!!私達も待ってたんだけど?」
唇を尖らせて、宮乃杜が抗議している。
「えっ?貴女達は帰る方向逆ぢゃない?待ってなくても良かったのよ?」
うわぁ…トゲしか無い言い方しちゃダメだよ!!
「確かにそぉなんだけど、少しでも御堂君を誘惑したいぢゃない?」
宮乃杜も負けじとおっぱいを強調させて翔子さんを煽り出した。
「…ふ、ふん!!そんな無駄肉、静也くんは興味無いんだからね!!静也くんはおっぱいより脚派なんだから!!」
おっぱいも大好きです!!
って、久田!!スカートを捲し上げるな!!周りの男達の目が釘付けになってるぞ!!
「こんな脚はダメなのでしょぉか?」
パンツが見えるギリギリのラインまでスカートをたくし上げ、潤んだ瞳で僕と翔子さんに久田は語りかけた。
久田はグラビアアイドル顔負けのスタイルの良さが有るからなぁ…
僕は翔子さんを見るけど、翔子さんは歯を喰い縛り、ヒロインがしちゃダメな表情をしている。
「おぉ〜…流石美久だね。見た目だけなら完璧な女だわ…」
宮乃杜はポツリと溢した。
見た目だけかぁ…その言い方もどぉなんだ?
「…そ、それより早く帰らないと、父さん達が待ってるよ!!」
僕はいたたまれなくなり、翔子さんの手を引っ張って歩き出した。
まぁ、久田が魅力的な女の子である事は否定はしない。僕もいつまでも頑なに久田の好意を拒否し続けるのは気が引けて来てたしね。認める所は認めてあげないと流石に可哀想になって来たよ。
「少し見惚れてたでしょ?」
早足で歩いていると、翔子さんが声をかけて来た。
「ん?何に?」
まぁ、言わんとしている事は解らなくも無いけど、やっぱりここは知らん振りだな!!
「ふぅ〜ん…誤魔化すんだぁ?境子のおっぱい…大きくて形も良いよねぇ?美久の脚もスラっとしてて柔らかそぉで、堪らないよねぇ?」
うぐっ!!確かに…確かにそぉだよ!!そぉなんだけど…認めるワケにはいかない!!
「確かに魅力的だけど、そのどちらも翔子さんの方が魅力的だよ。」
僕は振り返って翔子さんにそぉ告げた。
翔子さんはモジモジしながら頬を染めて、満更でも無い様子だった。うんうん。なんとか誤魔化せたね。
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