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侑の決意。

ちゃんと皆んなに[神眼]を使えるんだろぉか?

高木君との話し合いの結果、皆んなにはちゃんと説明するけど、記憶は消させて貰う事に決まっていた。案の定大ブーイングだった。皆が皆高木君の様に冷静に考えられる人ぢゃ無い事が解った。

それはそぉか。集団心理ってヤツだろぉね。

高木君を見ると、アメリカ映画顔負けのオーバーリアクションで首をふるふる横に振り、「収集が付かないから、そのままやっちまえ。」と云う合図だ。うん。やっぱり高木君は良い性格してるね。

僕は問答無用で皆んなに[神眼]を使った。

皆んなの動きが止まった時、


「ほら、オレにもそれ、しろよ。オレだけお前の秘密知ってるまんまって、ある意味拷問だからよ。」


高木君は最初からそのつもりだったんだろぉけど、


「お断りだね。僕も相談出来る同性の友人が欲しいからね。」


僕は高木君の申し出を断った。これは本心で、高木君が僕を利用したとしても恨みはしない。その覚悟の上だ。


「…お前、良い性格してるな…」


高木君はため息混ざりに僕を睨んだ。


「そんなに褒めても何も出ないよ?」

「褒めてねぇよ!!」


僕のお約束な反応にお約束で返してくれた高木君。うん。親友ってこんな感じだよね。

皆んなに[神眼]で、操られない様にして、ココで僕の能力に関しての記憶を消して、何故ココに居るのか…その理由が解らない状態になってしまって、その辻褄合わせに僕の怪我を使う…それも高木君の案だ。いや…それだけ頭の回転が速いのに、なんで勉強が苦手なんだか…絶対勉強したら、成績もぐんぐん上がるハズなんだけどなぁ…


「…それ、本当なのか?」


僕の怪我に関して説明に冷静を装いながらも怒り心頭な感じで侑さんは聞き返して来た。


「はい。途中までなら翔子さんも説明出来るかも知れませんが、聞かないで上げて下さい。その…恥ずかしいと思うので…」


トイレでの事は流石にね…


「それがホントだったらソイツ死刑でも生ぬるいぞ!!」


今度は涼ねぇが火を吹いた。


「そぉよ!!あんな可愛い人にそんな事して!!」

「百回殺しても殺し足りないよ!!」


飛鳥ちゃんと弥生ちゃんも涼ねぇに同調して、怒りをぶちまけていたけど、


「いや…そいつが逮捕されて、裁判で有罪が確定したら、それ以上の事が待ってるだろぉな…」


侑さんは冷静に状況分析をしていた。一番怒るかとおもってたんだけどなぁ…


「どぉ云う事っすか?」


戸次君が侑さんに問いかけた。


「知り合いの話なんだが、婦女暴行で逮捕されたヤツは、ムショでは最低ランクにされて、日々生きるのがイヤになるほどの仕打ちを、他の受刑者から受けるんだとさ。ま、最低の犯罪だから、当たり前だけどな。」


ニヤリと微笑み、侑さんはそぉ言った。


「…そして、ソイツが警察官だったり、署長だったりしたら、逮捕された恨みがどれ程のモノになるかな?」


この侑さんの言葉がトドメになったみたいだ。皆んなこの世の終わりみたいな表情になったけど、


「でも、初犯って事で、執行猶予が着くかもね…しかも警察官としての経歴が有るから、思い切り刑が軽くなるかも…」


僕の言葉に怒りを顕にして皆んなが怒声を上げ出した。


「で、でも!!お前の親父さんがブチギレてるんだろ!?」


すかさず高木君がフォローを入れてくれた。


「うん。父さんだけぢゃ無く、爺ちゃんもお爺様もね。」


これで、あの署長達が後が無いと云う事が高木君と涼ねぇには伝わったかな?


「うわぁ…そりゃぁ気の毒だな…アイツ等の家族に同情するよ…」


うん。やっぱり涼ねぇにはちゃんと通じたみたいだね。


「あの…涼音さん?どぉ云う事ですか?」


恐る恐る戸次君が涼ねぇに訊ねた。

涼ねぇは僕の方を見た。「教えても良いか?」その瞳はそぉ言っている様だった。ま、僕も隠してるつもりも有るけど、いずれバレる事だと思うし、知られて不利益は無い。僕は頷いて、「話して良いよ。」と涼ねぇに目で伝えた。

涼ねぇは頷き、僕の父さん、爺ちゃん、お爺様について話した。一番驚いたのは侑さんで、


「…なぁ…翔子はいつ嫁にしてくれるんだ?」


侑さんは突拍子も無い事を言い出した…


「えと…僕は一条とは無関係になる予定なんですけど…まぁ、父の跡を継ぎ、弁護士への道を歩むつもりですので、ご期待には添えないかとは思いますが…」


僕の言葉を聞いて、侑さんは、


「余計に気に入った!!オレも、ちゃんと真面目に働く事を誓うぞ!!」


真面目に働く事を目指して無かったのかな?いやいや、それは無いか…新たに誓いを立てたってトコでしょ。

と、ココでしなければならない話は全部終わり、後は…坂下当太を探すだけか…多分ソレが一番難しい事なんだよね…

僕の怪我については三週間…ゴールデンウィーク明けまではこのままらしいけど、すぐに治すよ?痛い思いを続けたく無いからね。

そして日々は過ぎて行き、僕はお爺様の所に行く準備をしていた。今回は、翔子さんも一緒に行く事になっている。まぁ、翔子さんだけぢゃ無く、御両親もなんだけどね。母さんの関係者として…

この時の僕は知りもしなかった…ゴールデンウィーク中に起きる凄惨な事件を…

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罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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