悪い表情(かお)。
法の番人に有るまじき発言…
じぃちゃんのとんでも発言で、場が白けたかと思いきや、
「…ソレも有りかも…」
「四人で代わるがわる…」
「わ、私も何かして貰える?」
宮乃杜、滝上さん、久田が何やら触発されたみたいにぶつぶつ呟き出して、変な空気を垂れ流し始めた…
「ちょっと!!三人共正気に戻って!!静也くんはわたしのなんだからね!!」
うおい!!翔子さんや!!キミも正気に戻ってくれ!!
「はっはっは!!もぉ、四人共嫁にすれば解決ぢゃ無いか!!」
じぃちゃんも喜ぶな!!
「ふむ…そぉなると、議員に圧力をかけて法改正をする必要があるか?」
父さんも正気になってよ!!
「あの…それより、あの署長はどぉなるの?」
ツッコミを入れるより、正気を失ってる全員を、現実に引き戻す作業をした方が賢明だと判断し、質問を投げかけてみた。
「ん?あぁ、その件か?まぁ、最終的には執行猶予が付くだろな。本気で遺憾だがな。」
そぉか…冤罪を吹っかけられ、無抵抗の少年に全治二ヶ月の大怪我をさせたにも関わらず、警察署長は執行猶予はんけつになるのか…
「ま、殺人未遂で起訴出来れば、そのまま実刑も有り得るんだがな…」
殺人未遂…かなりハードルが上がったな…無抵抗の少年を殴り付けるだけぢゃ、なかなかそこまでは無理が有るか?
「確か、藤田さんが止めに入ったんだよな?」
父さんは藤田警部補と知り合いなのかな?
「うん…藤田警部補が止めに入らなかったら、もっと怪我をしてたかもね…」
ホント、藤田警部補が居たからすぐに引き離されたって感じだもんね…アレ?藤田警部補が居なかったら、本気で殺されるくらいは有ったかも…しかも事故死とかにされててもおかしく無いぞ?
「殺害の意志は無かったとしても、結果として死んでいた可能性が有れば、実刑も有り得るんだがなぁ…」
じぃちゃんは正気に戻った様で、本気でかんがえ出した。
「そぉ言えば、前の事件の解決に尽力したって表彰されてたよな?」
父さんが思い出した様に呟いた。
「うん。あの署長が自分で賞状を渡してくれたね。」
父さんの言葉に相槌を打って肯定する。
「そんな相手に暴力を振るうってのはどぉなんだ?」
父さんの疑問に、じぃちゃんが悪い笑みを浮かべる。
「そんな相手を容疑者だと決め付けるのは頂けんなぁ…」
うん。何か悪い事を思い付いたって表情をしているぞ?
翔子さん達は完全にドン引きしてるからかなりのモノなんだろね…
「…ま、難しい話は二人に任せるよ。僕はちょっと着替えたいかな?なんせ、お風呂にも入れて無かったからね。」
うん。もぉ春だし、少し臭わないか不安なんだよね。
「ん?そぉか?そぉだな…皆んなも静也の部屋でゆっくりして行くと良い。」
と、父さんも納得してくれて、僕達は部屋を移動する事にした。
「えと…少し待ってて貰えるかな?着替えて来るから…」
皆んなの返事を待たずに、そそくさと部屋に入り着替える。
制服とかは今夜洗濯すれば大丈夫だろぉ。トランクスも変えて…靴下は。そのままでも良いかな?
少し洒落たスウェットに着替える。出かけるワケぢゃ無いもんね。
と着替えて皆んなを迎え入れる。
僕の部屋には小さな冷蔵庫も有り、飲み物は大丈夫。後は摘めるモノだけど…チーズが有るからソレで大丈夫かな?
「お待たせ。」
部屋の扉を開いて、四人を迎え入れる。
「うわっ!?広っ!!」
「えっ?思ったより片付いてる!?」
「何コレ!?ウチのリビングより良い部屋だよ!!」
「静也様の匂い…全身で吸収しなくては…」
翔子さん、宮乃杜、滝上さんはそれぞれの感想を口にする。
うん。久田はなんかコワいぞ?
皆んなを適当に座らせ、
「えと…皆んなわざわざ来てくれてありがと。何もおもてなし出来ないけど、寛いで行ってね。」
出来るだけにこやかにお礼を述べた。
「うん。静也の部屋に入るの初めてだなぁ…ホント、こんな部屋に一人だと、少し寂しく感じるよね?今度、泊まりに来て良い?」
僕の左側に座っている翔子さんが、久々に呼び捨てをして、そんな事を言う…
「構わないとは思うけど…家族の了承は取ってね?」
「うん。お兄ちゃん達が良いって言えば大丈夫だと思うよ。」
そぉ、翔子さんの一番の懸念はシスコンのお兄さん達なのだ!!
侑さんとは仲良くなれたとは思うけど、問題は侑二さん!!この人が怒らなきゃ大丈夫なハズ!!
「私はそのお泊まりには反対かな?それより、御堂君のお爺さんって何者?ヤケに法律に詳しそぉなんだけど?」
お泊まりに反対するのは宮乃杜だ。
「えっ?じぃちゃん?検事総長だよ?」
僕はさらっと答えてやる。
「そっかぁ…それで法にも詳しそぉだったんだ…うんうん。検事総長ね…えぇ〜!?検事総長ぉ〜!?」
うん。声が大きいよ?
驚く宮乃杜を置き去りに、滝上さんが携帯電話で検索し出した。
「…あっ、本当だ…検事総長、御堂勇也…写真も出てる…うん。間違い無くさっきの人だよ!!」
「えっ!?ウソっ!?げっ!!ホントだ…」
翔子さんの向かいに座ってる滝上さんの携帯電話を横から宮乃杜が覗き込んで、驚きの声を上げる。
「ん?なんで美久は驚かないの!?」
宮乃杜の質問に、久田は当然と云った態度で、
「私は静也様に仕える立場よ?そんな家族構成くらい知ってて当然でしょ?」
久田は僕の出したジュースを一口含み、そぉ言い切った。
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