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神眼ジュース

今回は少々違った内容になるかも…

僕達は途中で分かれ道で分かれた…なんでキミ一緒なの?


「あの…水野さんもこっち?」

「えぇ、そぉよ?イヤ?」

「いえいえ、光栄です。ソレに聞きたい事も有ったし…」

「聞きたい事?好きな男のタイプ?」

「んな!?いや…そこも気になるけど…神眼ジュースの事でね…」

「神眼ジュースがどぉかしたの?」

「使い方が解んなくて…」

「…必要?」

「知らないよりは良いかと…」

「…そぉね…あ!!それよりアナタ、私を鑑定したって言ってたよね!?どんな内容を見たのよ!!」


うわっ!?そこ聞くの!?僕がびっくりしていると、


「教えないなら、私も教えないからね!?」

「あ…えと…はい…僕が見たのは、名前と年齢と身長だね。体重やスリーサイズは見てないし、中学一年の時にいぢめを苦に自殺をしよぉとして、その時に神眼ジュースを飲んで思い留まったってくらいかな?」


ギリギリ処女ってトコは忘れよぉ…


「ホントにそれだけ?いぢめの内容とかは?」

「見てないよ。気にはなったけど、女の子だし、恥ずかしいいぢめも有るでしょ?」

「恥ずかしいいぢめ?」

「裸の写真を撮られたり…売春させられたり…ね?」

「あぁ…ま、いぢめの内容を見られて無いなら良いよ。で、神眼ジュースの何が知りたいの?」

「使い方かな?注視ってくらいだから見詰めたりするのは解るけど…」

「ん〜…見詰めて、意識を集中して…」

「見詰めて…意識を集中する…」


僕は水野さんを見詰めて意識を集中してみた。


『パスが繋がりました。命令権が行使出来ます。』


って、頭に変な声が…あっ!!コレが神眼効果か!!って…ダメダメ!!水野さんにそんな事出来ないよ!!キャンセル!!


『キャンセルを許諾。今回は何も起こりません。』


良かったぁ…深層心理とかまで操れるって云うんだから、彼女を思い通りに出来るとか…したいけど、確実にいぢめるヤツ等と同じになるよね?それだけはイヤだね。クズにはなりたく無いから。


「アレ?私どぉしたの?」


一瞬だけど、意識が飛んでたのかも…


「ごめん、水野さんがあまりに可愛いから見詰めてたらパスが繋がったとか言われて…」

「私に何を命令したの!?ヤダよ!?無理矢理言う事聞かせられるとか!!」


何かすんごく慌ててるな…面白いから少しからかってみよ…


「あぁ〜…うん、そこはその…僕を心の底から好きになれって命令しちゃった…」

「はへっ!?そ…そんな事してどぉするつもりさ!?」

「ん?そぉだなぁ…あ!!お弁当作って貰ったり?」

「えっ?それだけ?」

「えっ?それだけって?」

「御堂くんも男だよね?だったら…え…エッチな命令とかも出来るんだよ?」


と、顔全体を真っ赤に染めて俯きながらそんなことを言っている。なんだこれ?面白いぞ?


「エッチな命令かぁ…ソレも良いけど、心が無いと虚しくない?」

「そ…ソレはそぉかもだけど…」


って、更に俯きもじもじし出した。

アレ?あ!!僕が本当にそんな命令したとか勘違いしてるのかも!!ちゃんとウソだって教えなきゃ!!


「なんてね。嘘だよ。キャンセル出来たからそっちを選んだんだ。」

「はぇっ!?」


と、水野さんは僕を見て、プルプルと震え出し、カバンで思いっきり叩かれた。


「バカっ!!」


って…流石にからかい過ぎたかな?


「ご…ごめん、ちょっとからかっちゃったよ…」


水野さんは顔を真っ赤にして、涙を浮かべていた…やり過ぎたかな?


「ホントにごめんなさい…」


僕は素直に頭を下げた。


「もぉ、知らない!!」


ぷぃっと後ろを向き、水野さんは歩き出す。

僕もそれに釣られて歩く…


「ちょっと!!着いて来ないでよ!!」

「あ…いや…僕んちコッチだし…」

「なら、先に行って!!ストーカーみたいで怖いから!!」

「はぁい…」


うん、かなり怒ってらっしゃる…流石にあの冗談は無かったかなぁ…

と、反省し、もぉすぐ家に着くって時に、


「反省した?」


って、後ろから話かけられた。


「うん、ちょっと冗談が過ぎたかとは思った。」

「ちょっとぢゃ無い!!」

「はい、冗談でも言っちゃダメな方でした。」

「もぉしない?」

「はい、二度としません。」

「なら許す。」

「ありがとぉ…」


と、僕の家に着いたので立ち止まる。

とすっ…軽いモノが当たった感触が…


「いったぁ…」


って、俯いて歩いて居たのか、立ち止まった僕に水野さんがぶち当たってた。


「ウチ、ココだから…」

「えっ?」


水野さんは僕の住んでいる家を見上げて、


「うそ…こんなに近所だったの?」


と、呟いた。


「えっ?そんなに近かった?」


と、僕が聞いた時、隣のマンションを指差し、


「コッチが私んちなんだけど…」

「えっ!?」


なんと隣のマンションだと!?にしては全く顔を合わせて無いのが不思議なんだけど…


「こっちに来たの半年前だよね?よく今まで顔を合わせなかったなぁ…」

「そぉね…学校が違ったから?」

「うん、かも知れないね…ちなみよく行くスーパーは?」


二人で反対方向を指差した…

コンビニも学校も、全部背中合わせになる様な位置に在るため、僕達はほとんどと云うか、全く接点が無かったみたいで、マンションの出入り口も、僕んちからは見えない位置にもぉ一つ有るらしく、コレまではそっちを使っていたそぉだ。


「そりゃ、見た事の無い人ってなるのも必然か…」

「だね…私もこっちの方に来たのは初めてだったから。」


と、二人で笑い合って分かれた。

何事も無く…は無いけど、平和な下校でした。

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