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水野翔子。

ケンカダメ!!暴力はんたぁい!!

「なんで御堂がこんなトコに居るんだよ?」


と、高木君に聞かれた。


「いや…駅から帰るのにこの公園通ると近道だから…」


僕はちゃんと説明した。


「通るんなら向こうだろって話だよ。」


と、鈴木君が捕捉する。


「うん、知ってる声がしてたからさ…」

「だからって見に来なくても良いだろ?」

「いや…危険な事になってたらと思ったらさ…警察や救急車とか要るでしょ?」


僕の言葉に三人は言葉を失った。そりゃそぉだよね、誰しも怪我はするし、大人数が相手なら負ける事も有るんだから。


「あれ?それよりお前制服は?」

「あ、途中で脱いで来たんだった。」


佐藤君の指摘に制服の事を思い出し、来た道を帰ろぉとしたら、高木君たちも着いて来た。良いんだけどね。

途中で制服を拾い、林を抜けて、ベンチのある場所に来たら、ベンチに子供?が僕のカバンを持って座ってる…いや、子供ぢゃ無いぢゃん!!水野さんだよ。何してんのかな?

ボク達が近付くと、あからさまに身構える。


「あの.まさか待っててくれてた?」

「うん、あと十分遅かったら警察に電話するトコだったよ?」

「先に帰ってくれてても良かったのに…でもありがとぉ。」

「うん、それよりあの三人は?」

「ん?あぁ、僕の友達だよ。」

「えっ!?まさか…あっち側の人!?」

「あっちってどっち!?」

「まぁ良いわ…」


と、水野さんは立ち上がり、高木君達の方に歩いて行く。僕は慌ててカバンを取り、後を追った。


「あ…貴方達は何ですか?御堂くんを悪の道に誘いに来たんですか!?」


って、何を言ってるだよ!!

高木君達は鳩が豆鉄砲を喰らった様な表情かおになっていた。

僕は間に入って、


「ちょっ、水野さん、こっちは僕の幼馴染の高木君で、こっちの二人は中学の時の同級生で、友達何だよ。僕がいぢめられててもなんとかなってたのは彼等のお陰なんだよ!!」


と、説明する。


「えっ!?悪人ぢゃ無いの?」


ってめっちゃ失礼ぢゃね?


「全然!!全くそんな事無いよ。どっちかって云うと、曲がった事が嫌い過ぎて、周りに馴染めなかったって感じの人種だよ!!」


と、説明し、


「あの、この娘は今日知り合った娘で、水野翔子さん、松木…ぢゃ無く、松本が僕に攻撃した時に助けてくれたんだ。」


と、高木君達にも紹介する。


「はぁ?松本?あんなの軽くヒネれるだろ?なんで自分でなんとかしなかったんだ?」


と、鈴木君が言い出す。


「そんなの…面倒ぢゃん?あんな頭の悪いヤツの相手とかさ…」


と、オレが言ったら、


「そぉね、自分が上位に居るって勘違いしてる人の相手をする事程無駄な労力は無いわよね。」


って、水野さんが肯定してくれた。


「オレにゃ解らん内容だな。あ、オレは御堂の幼馴染で高木俊一。」

「オレは佐藤健さとうたてる。」

「オレ、鈴木宗光。よろしく。」


と、三人が自己紹介したのに対して、


「あ、私は水野翔子。」


と言って、僕の腕に絡みついて来て、


「御堂くんの性奴隷よ。」


って、何を言ってるんですか!?


「「「なにぃ!?」」」


って、三人の声が重なる。


「おい!!御堂!!どぉ云う事だ!?あんな可愛い娘に何をやらせてるんだ!?」

「てめぇ!!いつの間にあんな娘と…」

「裏切り者ぉ!!」


って三人が、僕の襟首を持ってガックンガックン揺すり、血の涙を流す勢いで詰め寄って来る。

その状況を見て、水野さんは笑い転げている。


「あははは…ホントに仲の良い友達なんだね!!あはは…今のは冗談ですよ。みんな面白いね。」

「僕は面白くないよ!!」


水野さんにツッコんでみたけど、三人は何かを察したみたいで、


「なぁ、そんな悪い冗談はやめよぉよ…」


と、高木君はジト目で水野さんを睨んでる。


「ま、みんなが友達だって事はよく解りました。変な冗談言ってごめんなさいね。でも、そぉね…御堂くんにならめちゃくちゃにされたい…かな?」


って、小悪魔的に微笑んでいる。そんな冗談止めてください!!


「そんな冗談云うタイプだったんだね…」


でも、そのおかげでその場は笑いに包まれて、水野さんは高木君達にも受け入れられた。

ソレから五人で同じ方向に歩き出す。ま、みんな家が同じ方向だからね。


「しかし…お前、どぉしたんだ?人を殴った事とか無かったんぢゃねぇのか?」

「え?うん、初めてだよ。」

「初めてでアレかぁ…中学ん時暴れてりゃ誰もお前に手出し出来なかったんぢゃねぇのか?」


あ、ヤバい…何か言い訳しなきゃ…えっと…


「転校してから少し鍛え出したんだ…やっぱり身体も鍛えなきゃって思って…あんまり筋肉は着かなかったけど…」

「たった半年で人間って変わるか?」

「変わるモノなんだね。」


と、高木君達と話してたら、水野さんから私も混ぜろ!!ってオーラが…


「そ、ソレより、水野さんって松本をやり込めた時、めっちゃカッコ良かったんだよ!!」


と、話を振ると、三人の喰い付きったら、入れ喰いの釣り堀かってくらいに喰い付いて、話の中心は水野さんになった。

コロコロ笑う彼女を見ていると、昔この娘がいぢめられていたなんて、とてもぢゃ無いけど、信じられないな…

お笑い好きなんでしょぉか?

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