ドン引き。
キャットファイトはどぉなったのかな?
バチバチバチ…
何をトチ狂ったのか、僕の周りで火花が散る展開に…
「えと…何でまだこんな状況が続いてるんだ?」
女の子達の状況を眺めながら、誰にとは無く僕は呟いた…
「まぁ、こぉなるのは早いか遅いかの問題だったと思われます。私としては、静也様をお支え出来ればソレで良いのですが…あの方々は隣に立ちたい御様子ですから…」
僕の呟きに久田が明確な答えをくれた。
「僕の隣に立ちたい?」
言葉の意味がイマイチ解らないんだけど?
「そぉですね…解り易く云えば、静也様のお情けを頂いて、静也様のお子を授かりたい…その唯一の女になりたいと…そぉ云う事ですわ。斯く言う私も授かれるものなら…とは思いますが。」
何を言ってるのか解らないけど、久田の目は本気と書いてマヂと読むって感じなんだけど!?
「もっと解り易く言うと?」
僕は混乱しながら簡単な説明を求めた。
「要は静也様のお嫁さんや愛人希望と云う事です。」
なるほどね…僕の…
「…お嫁さん!?いやいや!!無い無い無い!!まだまだそんなつもりは無いよ!?そりゃぁ、いずれはとは思うけど、そんな大事な事、今決められないし、僕の意思は!?」
「静也様が明言を避けてらっしゃるのも一つの原因かと…」
なるほど…僕がハッキリ言って無いから争いが起こるのか…でも…
「僕って、そんなに取り合いする程のモノなのか?こんな事、今まで無かったんだけど…」
そぉ、僕に付き合ってくれとか言って来た女の子は一人として居なかったんだよなぁ…
「ああ…それは、僭越ながら私が歯止めを利かせておりましたし、中学が変わられてからは、髙木君達といつも一緒に居たからでは無いでしょぉか?」
なるほど…高木君は女の子は近藤涼子ちゃんにしか興味が無いし、鈴木君と佐藤君は飛鳥ちゃんと弥生ちゃんが居るから他に目が行かない…そりゃぁ女の子が寄って来る余地は無いか…
そして高校に入って、三人と離れ、一連の事に一応の片が着いた今、[魅力ジュース]の効力をどぉするかだね。
「…ソレは有るかもな…となると…ココの収め方は…」
四人が睨み合ってるのは、一つは[魅力ジュース]のなせる業だよね?こんなになるとか怖いな…
「はいはい。四人共そこまでだよ。」
僕はぱんぱんと手を打ち鳴らし、睨み合う四人に割って入った。
「ちょっ!?静也くん!?邪魔しないで!!」
翔子さんから抗議の声が上がった。
「ほら、静かにして。ココは病院なんだから。周りの注目を集めてるよ?恥ずかしい事になってるのに気付いて?」
僕の言葉に、睨み合っていた四人は辺りを見回し、
「「「「あっ…」」」」
四人が四人共顔を赤らめ椅子に座った。
「吉田先生?貴女は大人と云う立場に居るんですから、しっかり見張って、こんな事が起きない様にしないとダメでしょ?」
僕は、まず吉田先生を叱った。
「…はい…」
大人がしゅんと項垂れてるとか、見てられないな…
「宮乃杜も、いつもの冷静さはどぉした?感情的になるのはいただけないぞ?」
「…仰る通りです…」
宮乃杜もしゅんとしちゃったよ…
「翔子さんもらしく無いよ?かわいい顔が台無しだよ?」
僕の責める様な言葉に、翔子さんは…何で目輝かせる!?
「かわいい!?やっぱりわたし、かわいいよね!!」
あっ、そこに喰い付くのか!?
「…そ、そぉだね…さっきの睨み合いは可愛く無かったけどね…」
「うぐっ…」
翔子さんも項垂れちゃったよ…ま、コレは仕方無いよね。
そして最後に…
「滝上さん。何があったかは知らないけど、ケンカは良く無いよ?他人の神経逆撫でする様な事はなるべくしない方が魅力的に映るからね。」
ちゃんと悪い所は指摘してあげないとね。
彼女も普通にしてれば充分に可愛いんだから。
「…はい…久田さん、気にしている事をズケズケと言ってごめんなさい。他の皆さんも不快な思いをさせてごめんなさい。」
僕の言葉に滝上さんは素直に従い、久田や翔子さん、宮乃杜、吉田先生に頭を下げて謝罪してくれた。
コレで何とか丸く収まってくれれば良いんだけどね…
「良く出来ました。」
僕はその微笑ましい滝上さんの頭を撫でて褒めてあげる。
「んなぁ!?なんでそぉなるの!?」
翔子さんが驚きの声を上げ、わなわなと震えている…
アレ?僕の対応失敗してるかな?う〜む…
「翔子さんも手を出すとかせずに我慢出来てスゴいよ。」
と、翔子さんの頭を撫でてやると、
「ふへぇ〜…」
ふにゃふにゃとホッコリした様な表情になり脱力し、さっきまでのピリピリ感が無くなってくれた。
翔子さんの状態を確認した時、僕の服が引っ張られ、そちらを見ると、何やら宮乃杜が…
「静也様、彼女の頭も撫でてあげて下さい。」
久田がそんな事を言って来た。
なるほど…翔子さんと同じく[能力]を使わなかった事を褒められたいって事かな?
精神年齢小学校低学年か!?
「宮乃杜も良く我慢したね。」
僕は久田に促されるままに宮乃杜の頭を撫でてやると、翔子さんの様な反応を示した。
何だろ?仔犬とか仔猫をあやしてる感じになるぞ?
「えっと…私は?」
そこに何でか吉田先生が加わろぉと僕の服を引っ張って来る。
僕は蔑んだ目を向け、
「良い大人が何を言ってるんですか?」
と突き放したが、コレがイケなかった…
「はうぅ〜…!!最上級の御褒美!!頂きました!!」
吉田先生は頬を染め、くねくねと動いていた…誰かこのキモい生物止めてくれ!!
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お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。




