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新たな懸念。

助けた友人…リーゼント君とパーマ君の名前…出るのかなぁ?

それから話題は表彰に移った。


「…担任の話だと、下手したら警視総監賞になる可能性も有るんだとよ。」


話の流れで、高木君がそんな事を言って来た。


「「「「「警視総監賞!?」」」」


僕、翔子さん、久田、宮乃杜の声が重なった。


「あぁ、被害規模と、コレからの被害者数、県警幹部達の逮捕、所轄幹部も逮捕…警察の面目丸潰れな事件を解決に導いたからなんだとさ。」


と、戸次君が付け加えてくれた。

確かに放っていたら翔子さんも久田も宮乃杜も涼ねぇもあのリストに名前と写真が有ったから、未来の被害者を救出出来たって事にもなるのか。そぉなると警視総監賞とかも現実味が有るね。


「でも、警察としては隠蔽したい事件ぢゃ無いのかなぁ?報道規制とか敷きそぉなんだけど…」


そぉ、警察は自らの汚点は殆ど揉み消す組織だと思ってたけど、今回は大々的な報道までされている。ココが引っかかるんだよね…


「今回は難しいんぢゃ無いか?逮捕者が全部で三十人以上だし、報道関係者の娘さんや、警察関係者のお嬢さんとかも被害者に居るらしいからな。」


戸次君の説明にも納得出来るね。


「それに、人の口に戸は建てられない。小さな噂で終われば良いけど、このご時世だ。被害者が表に出て訴えたりしたら、警察叩きが物凄い事になるだろ?先に叩かれてりゃそれ以上の叩きは無くなるだろぉって事ぢゃ無いのか?納得したく無い現実だけどな。」


高木君の説明で合点がいった。

臭いモノに蓋をしてもその臭いは漏れる事も有る。それならば一層の事辺りにばら撒いて蓋をすれば、漏れても気付かれ難いし、その内臭いも薄まって忘れられるって事か…


「そこまで考えての報道なのか…」

「後は見せしめだろ?警察関係者が犯罪を犯せばどぉなるか…多分県警本部長の家族は悲惨な目に遭うだろな…」


鈴木君が一番恐ろしい事を言うんだよなぁ…


「確かにソレは有るかもねぇ。女の子だったら悲惨だよね?」


翔子さんが反応して、久田が畳み掛ける。


「そぉね…被害者の兄弟とかから被害者が遭った事以上の事をされたりする可能性も有りますわね…他にも、関係無い警察官の家族や娘さん達も…」

「あ〜!!それ有るかもね!!日本人ってそんな気質の有る人多いから…」


宮乃杜も久田の意見に賛同する。


「そぉね…静也さ…んの時もそんな感じだったものね…誰も真実を確かめもせず悪者と決め付けてたもの…」


自分のせいだったって意識が有るのか、久田の表情は暗く、今にも中出しそぉだ。無理して自虐しなくて良いのにな…

その辺を察したのか、翔子さんが久田を連れてトイレに行った。

多分慰めてるんだろぉな…


「…ま、まぁ、宮乃杜ちゃんの言う通り、警官の関係者とか狙われるかもな…」


佐藤君はその場を何とかしよぉと口を開いた。

その時、僕は想像してしまった。半年と少し前に会った藤田洋介警部補の娘さんや奥さんの事を考えていた。

もし今、佐藤君の言った事が正鵠を得ていたら…

僕は立ち上がり走り出した。

背後から何事かと声をかけられたけど、一刻も早く知らせないと!!

暫く走り、近所の派出所に駆け込んだ。


「おいおい、そんなに慌ててどぉしたんだい?」


もぉ直ぐ定年か?って感じの警官が声をかけてくれた。

僕は肩で息をし、一度深呼吸をする。


「ふ、藤田警部補に連絡は取れますか!?」


僕は慌てて、警官の襟首を掴んで叫んでいた。


「取り敢えず落ち着きなさい。」


警官のおじさんは僕の腕を優しく振り解き、落ち着かせ様としてくれた。


「あっ…すみません…」


警官の襟首を掴む…公務執行妨害を取られても仕方無い行為だったね…


「藤田警部補だね?どんな用なのかな?」


そりゃそぉか…今の県警は大忙しだし、所轄署も上を下への大騒ぎだろぉし…もっと落ち着いて行動するべきだったかな?ま、用件を伝えないとね。


「すみません。落ち着いて来ました。あまりお手を煩わせるのも悪いので、単刀直入に申し上げます。」

「うん。落ち着いて話してくれよ。」


おじさんも落ち着いて聞いてくれる様だ。


「今、報道に有る事に関係してるんですが、藤田警部補に限らず、あの事件に関係してない警察関係者の奥さんや娘さん達の身の安全を確保してあげて下さい。」

「ん?どぉ云う事だい?」

「間違った正義感を振り翳す善良な男性達に嬲り者にされる可能性が有るからです。」


さっき公園で話していた事を話してみた。


「はっはっは。そんな事にはならないと思うけどね。」


善良な派出所勤務のおじさんは僕の話を笑い飛ばしてしまった。

まったく…楽天的で、脳味噌お花畑な日本人の典型みたいな人だな…


「そぉですか?それは些か楽天的ではないですか?」

「ん?そぉかい?そんな事、起きるとは思えないけどね。」


はぁ…最近の大人は…

[志茂田亮介、五十六歳。部長。妻と三人の娘が居る。長女と次女は既に結婚しており、三女の亜里沙は高校一年生。]

ん?下田亜里沙?どっかで聞いた名前だな…

僕は[鑑定]で見た内容に少し引っかかった。


「まぁ、僕の友人達の懸念は志茂田部長に話した事は日記に書き記しておきますね。警察関係者の若い女性に何か有ったら責任取って下さいね。」


僕はそぉ言い置いて派出所を出た。

何か設定上で質問等ありましたら感想欄にお願いします。

質問はユーザー名を伏せて後書きでお応えします。


罵詈雑言でも構いません。

お時間がありましたら他の作品「(仮)日本古武術の可能性」「忍者が異世界転移したらこぉなった!?」も合わせてお読みください。

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