家族会議。
久田の下心…かなり強いのかも…
着替えをして、階下のリビングに行く途中、話し声が聞こえて来た。
「…って、なんでそぉなるのよ!?」
この大声は翔子さんだな?
「それは仕方無いでしょ?優秀な男なんだから。ま、何を以って優秀とするかは個人の考え方だけど、私にとっては、コレまで見て来た男の中で一番よ。そりゃぁ興味を持つのは仕方無いでしょ?」
この声は宮乃杜か?内容から察するに、良い男の条件?みたいな事を話してるのかな?
「黙って無いで、美久も何とか言いなさいよ!!」
翔子さんは久田に何やら助け舟を求めている。
「私からは何とも…ただ、私はお零れが少し頂ければそれで満足です。」
なんか知らんけど、久田はキッパリ言い切った。
「んがっ!?話にならないわよ!?お義母様!!お義母様はどぉお考えで!?」
なんだ?今度は母さんにトバッチリか?
「はいはい。そんな事で揉めないのよ。翔子ちゃんももっと広い視野を持たないと、嫌われちゃうかも知れないわよ?束縛も時と場合に因るのよ。」
なんか母さんが優しく諭して、少し会話が途切れたぞ?出て行くなら今だな。
僕は意を決してリビングに入った。
「何やら盛り上がってたみたいだけど、何を話してたの?」
僕が声をかけながらリビングに行くと、皆んなバツが悪そぉに顔を背けた。僕には話せない事だったのかな?
「うふふ、静也も大変ね。」
母さんが意味有りげな笑顔を向けて来る。ホントに何だったんだろ?
「それより、ソロソロ暗くなるわね。静也、宮乃杜さんと久田を送って行ってあげなさい。二人共女の子なんだからそのくらいの気遣いはしてあげなさい。」
母さんの優しく諭す感じの言葉には逆らえず、
「あぁ…そぉだね。うん、そぉするよ。二人共それで良いかな?」
「はい。」
「お願いね。」
久田と宮乃杜は頷き、腰を上げた。
「あっ!!ぢゃぁわたしも!!」
と、翔子さんも立ち上がろぉとしたけど、それを母さんが制し、
「翔子ちゃんは一緒にお料理をしましょ。」
って母さんに台所に連行されて行った。
「では、奥様、失礼致します。」
「お邪魔しました。」
と、久田と宮乃杜は母さんに挨拶をして、玄関に向かう。
さて、僕も母さんの言い付けを守らなくちゃね。
何事も無く、二人を駅まで送り、分かれた後、
「静也!!」
と、声をかけられた方を振り向くと、
「えっ!?父さん!?えっ?どぉしたの!?」
夜中ぢゃ無いと帰らないって言ってた父さんがソコに居た。
「あぁ、仕事が早く終わったから帰る所だ。乗って行くか?」
「うん、そぉするよ。」
と、父さんの車に乗り込み、母さんに父さんも早く帰る旨をつたえると、恋する乙女みたいな反応が…ハタから見ると微笑ましいんだろぉけど、母親がそんなになるのは…ちょっと…勘弁して下さい。
「父さんの分も作ってくれるってさ。」
電話を切り、母さんからの伝言をめちゃくちゃ端折って伝えた。
愛の言葉を長々と紡がないで欲しいです。
「ははは。相変わらずだな。音漏れが聞こえて来たぞ。」
父さんは、仕方無いと云った感じで笑っていた。
ホント、青春時代って大事なんだな…母さんの事は見習わない様に気を付けよ…ちゃんと楽しい青春を送れるのか不安になって来たぞ…
いや!!大丈夫だ!!いざとなったら高木君や相田を頼ろぉ!!何かしら面白い事に出会えるハズだ!!
一人でうんうん頷いていたら、
「ん?何か問題が解決しのか?」
父さんが不思議そぉに聞いて来たけど、そぉぢゃ無いんだよ。
「いや、ちゃんと青春時代も楽もぉと思ってね。」
「そぉだな。勉強も大事だが、そっちも大事だよな。彩音なんか、青春時代が今みたいな感じだしな。」
父さんは笑いながらそんな事を言っていた。ホント仲の良い両親で良かったよ…
前言撤回!!仲の良過ぎる親は子供が居ヅラい!!
家に帰った後、両親と僕と翔子さんで食卓を囲んだんだけど、父さんも母さんも僕達の前でいちゃいちゃすんなよ!!翔子さんが俯いて何も出来なくなったぢゃんか!!
翔子さんを隣のマンションに送って帰ってから、母さんと、今回の事件について父さんに説明をした。
「なるほどな…警察と繋がってたならコレ程の事をしてても捕まらない…急場を凌げていたのも頷けるな…しかし、こんな事案は近代ぢゃ、とんと見かけなくなったのになぁ…」
なるほど…昔は結構有ったんだ…昭和とかぢゃ有った事なのかな?
ま、それは置いといて…
「あら?一条ぢゃ普通にしてる事だよ?ま、企業スパイとか、それを使ってたヤツ等限定だけど。」
僕が口を開こぉとしたら、母さんがとんでもな発言をした。
一条はしてるんだ…知らない事って意外と多いなぁ…
「それは俺も知っている。手も貸してるからな。だが、今回のコレは違うだろ?私利私欲の為に何の罪も無い少女が犠牲になっている。証拠はヤツ等が公開しているが、警察がどれ程動くか…」
「そんなの簡単よ。メディアを使うから。その上で警察との癒着も公表すれば良いのよ。一人でも見逃せば、癒着の証明になるとかワイドショーとかで大々的に取り上げさせるの。何の為に多大な広告費を使ってると思ってるのかな?」
なるほど…一条に睨まれたら日本では生きて行けないレベルだね。
衝撃的過ぎて、何を言おぉとしてたのか忘れちゃったよ…
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