表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

今日も楽しく気ままな生活 2

ユーイには、秘密がある。


会ったこともない公爵との結婚が持ち上がり、その待遇にも不満を抱くが、自由に生きるためにユーイが動き出す。

私、ユーイには家族とルル、カイだけが知る秘密がある。


私が、実家で多くの時間を過ごし、寄宿舎へはいなかった要因でも有る秘密。



私には、前世の記憶がある。


それに気がついたのは、5歳の誕生日を迎えた頃だった。


現代日本という世界で、暮らし、大学に通う女子大生だった私。


選考は、薬学で学部の最終学年だった。


元々、家族の縁とは薄く共働きの両親に不自由なく育てられていた。


大きな問題もなくかと言って、お互いに興味もないそんな家族だった。


アルバイトの帰り、フッと空を見上げるとストロベリームーンと呼ばれる月が輝いていた。


それが、私の最後の記憶。


月を見ると物悲しくなり、毎夜ユーイとは容姿も住む場所も違う者の夢を見る。

夢とは思えないほどのリアルさ。


前世の私が、小説で読んだ魔法の物語の中の呪文を唱えてみた。

ルモス


部屋が光に包まれた。

優しい光ではなく、刺すような目を開いているのも辛い強い光だ。


それに慌てた両親が部屋に入ってきた。


驚き目を見開く両親に私は、微笑んだ。


そして、大粒の涙が流れた。


光が収まり、両親に夢の話をした。


夢の中で見た言葉を紡いだら光が発生した事。


溢れんばかりの魔力を持て余していた事。


これまで、何度も不安だった事。


話を聞き終えた両親は、転生者と呟いた。

両親の話では、稀に前世の記憶を、持ち合わせたものを転生者と呼ぶそうだ。

これもまたごく稀に前世の能力を引き継ぐこともあり、私はこれに当てはまるそうだ。

現代日本では、魔法があったわけではない。

能力を引き継ぐとは、どんなことなのだろう。


それから、両親はユーイの、魔力を抑える方法と発散すら方法を、探す事になった。


まだ幼く小さな体にはとどめておけない、魔力。


前世の知識を生かし、魔力で作るポーションを作る提案を両親にされ、この世界で生きていくために前世の記憶を頼りにポーション作成を始めた。



まずは、ギルドにあるレシピでポーションを作る事にする。

ギルドには、基本的なポーションの作り方のレシピが売られている。


幸いにも屋敷の周りには森があり、そこで材料の多くを調達できた。

魔力を込めながらつくるポーションは、作り手の魔力で効果に差があった。


ユーイの作るポーションは、魔力量も多く高純度のものが多かった。


ポーション作りに精を出し5年が過ぎた頃、

ユーイは、ギルドに冒険者登録を行なった。


屋敷の周りだけの薬草では、新たなポーションを作ることが難しくなっていたからである。


その時、ルルとカイも冒険者登録を行なった。


ユーイは、貴族である身分を隠し登録をした。もちろん、登録に両親は賛成してくれた。


ついでに、商業ギルドにも登録しポーションを買い取ってもらう事にした。


高純度ポーションの買取は、一本金貨1枚だった。

作り置きしていたポーションを100本買取してもらい金貨100枚を手にした。


冒険のクエストの多くは、森の中の依頼でクエストをこなしながら、材料採取を行なった。


時には、魔物に襲われた時もあったが、カイやルルにより呆気なく仕留められていた。


これをギルドに持ち込むとポイントとなりランクを上げることができた。細かにこなすクエストに加え、魔物の討伐のポイントで登録から一年だCランクの冒険者になっていた。


カイやルルの戦闘能力は高いが、ユーイも負けてはいなかった。


ユーイの作るポーションも人気で、週に800本ほど商業ギルドに買取を依頼していた。

初めは、一本金貨1枚だったポーションが、今は金貨5枚になった。

1週間に4000枚の金貨が、ユーイの手元に届いた。

この金貨は、貯金しクエストで稼いだお金は、カイと、ルルに渡した。2人から3等分するように何度も頼み込まれ今は三等分にしている。



ポーションだけでかなりの稼ぎがあり、財産を築いていた。


この財産で、ユーイは街に小さな家を買った。


この部屋の一室に、ユーイの時魔法で屋敷へと続く扉を展開させた。


屋敷のからギルドへ通うと身元がバレる可能性があり、安全を確保するために必要な事だった。


時魔法が使えると分かったのは、夢で見た事を想像して、○○ドアとふざけて扉を開けたら、そこに別の空間が広がっていて、行ったことのある場所にポイントと呼ばれる目印を設置すればいつでもその場所へ行けることがわかった。

ただし、この扉はユーイとユーイからポイントにて買われている魔石を、託されたものしか開くことが出来ない。


街にある家と実家を行き来できるのは、ユーイを混ぜて3名のみで、ユーイ、カイ、ルルだけだ。

前世の記憶があることで、想像した魔法が展開できやという特殊能力を世間に広めるわけにはいかず、長い時間を自宅で過ごしているように見せていたのである。


本当たところは、冒険者ギルドでほとんどの日をクエストして過ごしていた。




加筆を加えながら進めて行っています。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ