プロローグ
この作品は私が初めて書いた小説です。本と芝居をこよなく愛するごくフツーの、物書きのノウハウも解らない人間の作品なので、多少お見苦しい点があると思います。「ま、所詮素人作品だっ」と是非とも温かい気持ちで見守って頂けるとありがたいです。宜しくお願いします。
「はぁ…」
ため息をついて、PCをシャットダウトする。
軽やかな音を立てて、画面が暗くなった。
PCの傍に置いてある携帯に手を伸ばし、時間を確認する。
09:15
(もう こんな時間)
うーんと伸びをすると、背中がばきばき鳴った。
(あ、固まっちゃった…さてと、帰るか)
てきぱきとデスクの上の資料やらファイルを片付けると、床に置いてあった鞄を掴みデスクルームから出る。
今日 用事があって…
すいません。代わってもらっちゃって…
今度 ご馳走しますぅ…
彼女達の言葉を思い出す。
「合コンかぁ」
彼女達は帰り際、ロッカールームで念入りに化粧直しをしていた。
(別に誤魔化さなくても、怒ったりしないわよ。私には興味ないし。でも、遅くなった分は絶対に奢らせてやる。)
私は守衛室にデスクルームの鍵を返すと、足早にメトロへ向かった。
◇◇◇
メトロを乗り継ぎ、マンションのある駅に到着する。
小腹がすいたので、鞄の中にあったカ〇リーメイトを取り出して食べる。
(やっぱ、足りないかぁ)
ランチから今まで何も食べずに働くと、流石に飢える。
帰り道の途中にあるコンビニに立ち寄って、食料を調達することにした。
納豆巻きと辛子明太子、そしてビール6本入りパックを買い込んで、自宅に向かった。
◇◇◇
コンビニと自宅マンションは陸橋を挟んだ、斜向かいだ。
携帯のメールをチェックしながら、陸橋を渡る。
「あっ、」
あるメールを見て立ち止まる。
あの言葉が頭をよぎる。
どうして そんなに冷たいの!
君って ホント冷めてるよ…
(私だって、本当は…)
携帯を閉じてその場に立ち尽くす。
(あれは いつのことだった?あの時私は…)
…消してしまいたい…
ドンッ!!
(えっ!?)
手から携帯が落ちる。
「あっ、携帯…!???」
携帯を拾おうと振り向いたその先は…
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
私はそのままコンクリートの階段を頭から転げ落ちていった。
これからも頑張って書いていきますので、又遊びに来てくださいませ。