(^q^)オレニツヅケ!(^q^)イクゾ!(^q^)オウ!
うp主「最近、初めてエアガン買いました。」
ゼロ「サバゲーでも始めるのか?」
うp主「気になりはするんだけどねぇ……会場遠くない?」
ゼロ「田舎もんのお前にとっちゃそうだろうな。」
うp主「送ってくれぃ……」
ゼロ「お前が空飛びゃあいい話だろ。ちなみに何買ったんだ?」
うp主「『MP5』。3万した。」
ゼロ「『MP5』って、『サブマシンガン』かよ……。「最初は『ハンドガン』からだ。」って結構聞くが……」
うp主「我輩はいったい何人にそれ言われるんだろう……」
「気ぃすんだ?」
「……うん、ごめんなさい、見苦しいとこ見せちゃって……」
「なんか、キャラ変わってるような気がする……。まぁ、いいってことよ。……そろそろいいか。ほら、焼けたぜ。」
「ぐすっ……ありがとう……」
「オイオイ……」
ヴェルさんは、この世の全てに感謝するような顔でやはり涙をぽろぽろ流しながら鹿肉にかぶりついている。
たぶん今の「ありがとう」も初めて言ったんだろうな……
こいつ……ホントに『悪魔』なのか?
どことなく『天使』にも見えてくるが……
……まぁ、こんな『天使』いないか……
改めて彼女の姿を見てみると、
頭の左右から上に曲がって伸びている白い角。
オレほどデカくはないが、背中から生えてる蝙蝠みたいな黒い大きな翼。
いかにも「悪魔ですよ〜」感漂う黒い尻尾。
さっきからチラチラ見えてる鋭いキバ。
本人はそんなつもりないらしいが、露出度の高いピンクの服は、黒いツインテールだから尚更際立つ。
そして、首、手首、足首には宝石のような飾りがついた金色の金輪。
…………。
見た目は典型的な『悪魔』なのに、性格は『見捨てられた天使』……みたいな?
騙している感じも全くない。
……オレは『心が『天使』ならなんでも『天使』説』を唱えてみようと思う。
読書のみなさんはどう思うよ?
まぁ、これでも騙しているんなら「機械を欺くとはなかなかやるな。」と褒めてやるが……
「あの……私に何か?」
オレがヴェルさんを見続けていたため、彼女も気になったようだ。
「ん?あぁいや、ヴェルさんってホントに『悪魔』なのかなぁ〜?っと。」
「『悪魔』は『悪魔』でも、『上級』の『大悪魔』よ!……って、なんだか私もわからなくなってきたわ……。」
「な、なんか、すまん……」
なんか、余計ネガティブにさせちまったな……
って、渡した肉もう食い終わってるじゃねぇか。
よほど腹減ってたんだな……
「こんなにお腹いっぱいになったのは何十年ぶりかしら……」
その後、彼女は鹿を3分の2ほど食い尽くした。
「そりゃあ良かった。」
まぁ、腹が減っていたとはいえ、ここは『悪魔』かなぁ……
この食いっぷりは。
「あなたは食べないの?」
と、ふいに訊いてくる。
オレか……
「オレは『機械(アンドロイド)』だからな。別に食えないわけじゃねぇが、必要とはしない。だから、全部ヴェルさんの分でいいよ。」
「そういうものなの?……私からも言わせてもらうとあなたもとても『機械』に見えないけど?」
だろうね。
「オレは『機械』だ。」
って言って一発で信じてくれたやつは今まで3人しかいない。
っつーか、今思えばよく信じたなこの3人。
「そりゃそうだ。『人間』に近づけて作られたからな。それに擬似的な『心』もあるし……」
「『擬似的な心』?」
「あぁ……」
オレは左胸についている……いや、埋め込められている水晶玉のようなものを指差した。
白い電源マークが中心に浮かぶ水色の玉。
ガラスのようなもので球形に包まれている。
「オレを作った『博士』曰く、『機械の心』っつうらしい。珍しくこの時はネーミングセンスよかったんだよな……いや、悪いのか?……まぁいいや。実はこっちがオレの『本体』だったりする。」
「へぇ〜……じゃあそれが無くなるとそれこそ『機械』になるの?」
「いや、『機械』どころか見たもの全て破壊する『殺戮兵器』になっちまうぜ?」
「なにそれ、怖い……」
ヴェルさんが離れてしまった……
まぁ、誰でも殺戮兵器には近づきたくはないだろうな……
「いや、そう簡単に外れないし、コレも『物理攻撃』や『魔法』どころか、例え世界が消えて無くなるようなことがあっても傷ひとつつかねぇから、大丈夫だって……」
「それはそれでもっと怖い……」
もっと離れちまった……
どうしようか……
「……あら、そういえばもうこんなに暗いのね……」
「ん?あぁ、そうだな。」
「そろそろ寝ようかな……」
「まだ、早くねぇか?」
時計でいえば20時くらいか……
いやまてよ……?
「『悪魔』って夜に活発になるイメージあるんだが……」
「え?……あれ?……そ、そう……だっけ?」
「いや、オレもわかんねぇけど……」
「「・・・。」」
「わ、悪かったわね!夜に寝る習慣ついてて!もう寝る!」
オレは『機械』だ。
だから、別に『睡眠』という行為はあまりしない。
『疲労』も無ければ『眠気』も無い。
『五感』は敏感だが、『ダメージ』を『痛覚』とは認識できない。
「……あなたは寝ないの?」
と、さっきの鹿の毛皮の上で寝ているヴェルさんが訊いてきた。
寝てたんじゃねぇのかよ……。
「……何度も言うが、オレは『機械』なんでな。」
「でも、いくら『機械』だからって、全く休憩がないわけではないでしょ?」
「まぁ、それもそうだが……たまに『夢』を見るんだよ。」
「……なんか、さっき言ってた『機械』ってのと矛盾してるんだけど……」
「まぁ、とにかく見るんだよ。」
「ア、ハイ。」
そういえばヴェルさんって、結構かわいい寝相してるんだな。
「じゃあ、その『夢』ってどんな夢なの?」
なんなのこの子、質問責め?
異世界からやって来たやつがそんな気になるか?
……いや、なるか……
っていっても説明が面倒だな……
「オレ達のトラウマ。まぁ、簡単に言えば『悪夢』だな。……というか、「『夢』を見るから寝たくない」って時点でわかってくれよ……」
「そ、それもそうね……。ごめん、余計なこと訊いちゃって……」
彼女は悪そうに顔をそらした。
「まぁ、別に大丈夫だ。もう過ぎたことだし。」
「『マシンド』も影響してる」とか言えば説明が面倒だし、また今度言うことにしよう。
「……そういえばさっき、「オレ達」って言ってたけど、あなたの他にも誰かいるの?」
「また質問か……」
「あ、ご、ごめんなさい……」
「あ、いや、オレこそすまん。まぁ、それぐらいなら。オレが自己紹介したときにちらっと言ったがオレには『兄弟』がいてな。」
「そうなんだ。」
「ちなみに長男のオレと十三つ子の弟。つまり、14人兄弟だ。」
「…………へ?」
「オレ『機械』だから。」
「な、なるほど……?」
なんか、オレにとっては「『機械』だから」は万能な気がする……
「……ねぇ、だったら、一緒に寝てあげようか?」
と、ヴェルさんがいきなり提案してきた。
「……なぜ?」
「いや、あの……ほら!『一緒に寝れば怖くない!』みたいな!」
「なにその『みんなで渡れば怖くない』みたいな……もしかして、あれか?『今までずっとぼっちだったから一緒に寝てほしい』ってか?」
「い、いや、そういうわけじゃ……」
「本当に?」
「本当よ!」
「本当に本当に?」
「本当に本当よ!!」
「本当に本当に本当に?」
「〜〜〜〜〜ッ!!!」
ヴェルさん、もう声になってないし、顔が赤くなってるぜ……
……しゃあない、寝てやるか……
「わかったよ。一緒に寝てやるよ。……いや、一緒に寝てくれますか?」
ヴェルさんの顔がぱぁっと明るくなる。
なぁ、神が生み出したかは知らねぇが、どっかの神様。
なぜ、ヴェルさんを『悪魔』にしちゃったんです?
オレは『天使』の方が向いていると思います。
◇◇◇
「ね、ねぇ、その……ゼロ……?」
「なんだ?」
「ちょ、ちょっと、危なくないかなぁ?って……」
「大丈夫、大丈夫。オレ寝るときいつもこうだから。」
「い、いつも!?で、でも私の上ってのは……。」
「「一緒に寝よう」って言ったじゃねぇか。」
いや確かに言ったけど、その体勢はちょっと……
「んじゃ、おやすみ〜」
私はさすがに我慢ならずはね起きた。
「いや、天井にぶら下がって寝るのやめて!」
ゼロは尻尾の先を洞穴の天井に突き刺して、コウモリみたいに逆さまでぶら下がっていた。
「……なぜ?」
「いや、なぜって、そのまま落ちてきたらあなたの角が私に『グサッ!!』じゃないの!」
「いや、正確には『ズグッシュォァア!!!』って感じだな。」
「なんかもっと怖い擬音が聞こえるんですけど!?」
「まぁ、大丈夫だ。今まで34回しか落ちたことないから。」
「34回も落ちたことあるんじゃないの!っていうか、これじゃ『一緒に寝る』っていわないわよ!」
「じゃあどこに寝ろと?」
「私のと!な!り!!!」
まぁ、なんやかんやあったけど、やっと一緒に寝ることができた。
これが寝るときに誰かがいるって感じなのか……
自分で言っておいてなんだけど、ちょっと気まづくなってきた……
それになんだか、ドキドキしてきた……
……どうしよう……眠れない……
「ね、ねぇ……」
「・・・・・・。」
ゼロはまるで死んだように眠っている。
だよね……
寝てるよね……
・・・。
と、とにかく寝よう!
確か羊を数えるといいとか聞いたことがあったような……
「えっと、羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹……」
「……ぉ……ぃ…ぉ…〜ぃ……」
遠くから声が聞こえる……
いや、となり……?
「お〜い……お〜い。」
「……?あ、ゼロ……」
「はいはい、ゼロですよ。おはよ。」
「……オハヨウ……?」
えっと……なんでゼロがとなりに?
……あ、一緒に寝たんだっけ……
「でだ、離してもらえるとありがたい。」
「…………?」
離す?
何を?
ふと自分とゼロを見る。
ゼロは仰向けに寝て私を向いている。
私はそのゼロの左腕に抱きついて……
って近ッ!!
私はとっさに飛び退く。
「いや、そこまで驚かなくても……」
「ご、ごめん……」
なんだか、さらに気まづくなってしまった……
「ん?どしたヴェルさん?顔赤いぞ?」
「〜〜〜〜〜ッ!!」
顔を覆ってしまう。
『顔から火が出そう』とはこのことか……
『穴があったら入りたい』って言葉もあったかな……
あ、でもここ『洞穴』か……
……でも、ちょっと違うかな〜……
「……?なんか、ヴェルさんってかわいいな。」
「〜〜〜〜〜ッ!!!」
私は声にならない声を上げて、そのままうずくまってしまった……
あぁ……穴があったらさらに掘り進めたい……
「まぁ、起きたことだし、朝メシみたいなのなんか採ってくるよ。」
「……う、うん……」
ゼロは、私に構わず大きな翼を広げた。
「んじゃ、行ってきま〜す。」
と言って……
・・・・・・。
いや、飛んでいいけど……
「ヴェルさん。「行ってきます」と言われたら「行ってらっしゃい」だぜ?」
「え?……あ、あぁ、それも『挨拶』?えっと、いってらっしゃい?」
「そうそう。んじゃ改めて、行ってきま〜……」
ドォォォン!!!
ゼロが飛ぼうとした瞬間、ものすごい地響きが洞穴の前で起きた……
その地響きの正体を知った私は、赤かった顔がいっきに真っ青になった。
「グルゥゥオォォ……」
ものすごく大きな翼。
強靭な四肢。
蛇のように長い首と尻尾。
恐ろしいほど鋭い爪。
岩をも噛み砕くような牙。
天をも割る勢いの角。
剣も通さないような堅い鱗。
睨み殺せるぐらい鋭い眼光。
それはまさしく、私のよく知る……いや、誰もがよく知る、『ドラゴン』だった……
???「遅い、遅すぎる!速さが足りない!」
ゼロ「今回はお前か。」
???「もう本編一文字でいいだろ!」
うp主「いや、それはあかんでしょ。」
???「これ読んでる間に地球何周できると思ってんだよ?」
うp主「36万……いや、1万4000……」
???「あぁ、そんくらいだ。」
うp主・ゼロ「「マジか……」」
???「つーわけでさっさと終わらせるぜ!」
次回『「この結婚が終わったら戦争するんだ」ってアニキが言ってた。』
ゼロ「ツッこまねぇからな?」
うp主「まった見ってねぇ〜♪」