プロローグ……のはず2
もし、ここから読んでいる人がいたら「プロローグ……のはず1」を読んでからをオススメします……
「博士ー、うるさいぞー?」
「うん、全く。」
と少し離れたところから聞こえてくる。
「いや、ゲームやってるお前達が一番うるさかったよ。つーか、会議中だろうが!」
まぁ、始まってないんだけど……
全く……コイツらやる気あるのか……?
「そうだそうだー」
とオレの左隣から聞こえてきた。
「だったらさ……ゼロもなんとか言ってくれよ!長男だろお前!」
唯一オレ以外で真面目にしているのだが……
「そう言われても、この光景もう見慣れてるし、今さら注意してもダメだろ?」
まぁ、確かにそうなんだけど……
つーか、そんなことよりも!
「あのなぁお前達……この会議は次に誰がどの世界に行くかを決める結構大事な会議だと思うんだが……?」
そして毎度返ってくるのが、
「「「「「博士が行きゃーいいじゃん。」」」」」
「「「「「うんうん。」」」」」
驚きのハモり人数。
さすがオレ合わせて15人いるだけあるな。
そしたらオレはこう返す。
「お前達、『リスキル』って言葉、知らないとは言わせないぞ?」
リスキル……リスポーンキルの略。ゲーム用語。殺した相手を復活した瞬間またすぐ殺すこと。
オレももちろん他の世界に行ったことは何回かあるが、3回ほどリスキルされて酷い目にあったことがある。
「お前達と違ってちゃんと痛み感じるし、能力も戦いに向いた能力ではない。よって、オレは行きたくない。」
それにゲームじゃなくて現実だからな?
いくら『不死身の体』と言っても痛いものは痛い。
「不死身なのに?」
「不死身だからだよ!?『生き地獄』ってまさにそうゆうことだよ!つーか!いつになったら会議始めんだよ!?」
するとオレとゼロ以外、少し考えるように上を見て
「「「「「「「「「「「「「あと5分」」」」」」」」」」」」」
「それ7回くらい聞いたーーー!!」
「正確には9回だな。」
「ああああああああああ!!っもう!!」