勝てばよかろうなのだァァァァッ!!
ーミスター??はー
2度と現実世界へは戻れなかった……
小説とイラストの中間の存在となり
永遠に妄想空間をさまようのだ。
そして 死にたいと思っても死ねないので
ーそのうちミスター??は 考えるのをやめた。
ゼロ「オイ!戻ってこい!オイコラ!戻れピカ○ュウ!おーい!!!」
「……抜けない……抜けないのね……ちょっとゼロ!そこにいるのはわかってるのね!ひっぱるのね〜!」
「……ヘイヘイ。」
「ありがとうなの……いだだだだだ!!!って、尻尾引っ張るんじゃないのね!!」
ゼロは片手でレイアの尻尾を強引に引っ張り、レイアを引っこ抜いた。
「ほい。」
スポッ……
「うぉあ!!!……あ、抜け……たぁ!?!?痛ぅ〜〜〜……」
レイアは抜けた反動で後頭部を木にぶつけたようだ。
「だ、誰かぁ〜!降ろしてぇ〜!!」
「あれ!?ナイフが無い!」
「頭に血が上ってきた……」
「あ、あが、が……せ、背中……」
「ぜ、絶対2、3本折ったよコレ……」
「う、腕が、腕がぁぁ!?あらぬ方向にぃぃ!?」
人間達も相変わらず混乱&発狂&悶絶中のようだ。
「ゼ、ゼロ……さっき矢をまとめて折ってたけど、一本二本ならわかるわ。でも、何十本も一気に折れるもんなの!?」
「んなもん楽勝だろ。金属製でも折れるぞ?……まぁ、ヴェルさんはたぶん一本も折れないと思うが。」
「そ、そんなことないわよ!ゼロは私を弱く見過ぎよ!さすがに一本くらい……」
ヴェルが矢を一本拾うと力をかけた。
「ん!ん!……むぅ〜〜!!……ふぬぅ〜〜〜!!!」
矢は少し曲がりはするのだが、折れる様子はない。
「……まさかマジで折れねぇとは……じゃあヴェルさん。ちょっとやり方を変えよう。」
ゼロはレイアの尻尾に刺さっている槍を勢いよく抜いた。
「よいしょ。」
ズシャッ!
「痛ィッ!?!?」
「いっかい足で踏んで、そして先っぽを持ち上げるようにすれば……」
バキッ!
「これなら折れるだろ?」
ヴェルはゼロを見ながら同じように動いてみた。
「えっと、足で踏んで、持ち上げるように?」
パキッ!
「あ、折れた。やった!折れたよ!ほら!一本くらいなら私だって折れるわよ!」
「それで折れなかったら、さすがのオレも心配するぞ……」
「な、なんで……レイアだけ……こんな、痛い目に……」
「……全く、騒がしいな……どうしたモブ達?」
その時、森の奥から他よりも一際派手な飾りをつけ、自分よりも大きな斧を持ったこの部族の長らしき人が出てきた。
「なんかトラブルでも……って、どうしたモブ達!?」
「「「「「ぞ、族長ぉ〜〜!!」」」」」
「なに!?この状況!?何があった!?」
「いやぁ〜私たちにもさっぱり……」
「たぶん、骨やりました……」
「あ…ありのまま、今起こったことを話すぜ!」
「私たちは罠にかかった獲物を仕留めるために武器を手にとったと思ったら、いつのまにか私たちが罠にかかっていた。」
「な…なに言っているのかわからねーと思うが、私たちも何をされたのかわからなかった……」
「頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ。」
「もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」
「お、おう……私にもさっぱりわからん……その獲物っていったい……ん?」
族長らしい人とゼロの目が合った。
「あ、どうも。」
「いえいえこちらこそ。」
お互いが頭を軽く下げた。
「……っていやいやいやいや!?!?お前達何やってんの!?思いっきり人じゃん!?」
「え?でも、罠にかかったらとりあえず仕留めろって……」
「『人以外は』の話だよ!?私たちは首狩り族じゃないんだから!!」
「でも、あいつら角とか尻尾とか生えてますよ?どう見ても『人間』じゃないっスよ?」
「う……いや、見た目的に人間よりだし、倫理的に無理。だったら、お前達は「私を食え」って言ったら……」
「「「「「いただきます。」」」」」ガブッ
「いででででで!!!って本気で食うのかお前達は!?」
「「「「「はい。」」」」」キッパリ
「やだこの部族怖い……ってそんなことよりも……」
族長らしい人はゼロの前までくると、跪いた。
「この度はまことに申し訳ない。私の部下が鹿か何かと間違えたらしい。」
「なんだ、てっきり「仲間の仇!」とかってオレに斬りかかってくるのかと。」
「なんでここにはサイコパスしかいないの……」
「やれやれ〜族長〜!!」
「思いっきり振りかぶって〜!!」
「やらないからな!?盛り上げるな!?というかずいぶんと元気だなお前達!?」
「……すまん。冗談で言ったつもりだった……なんだかお前、オレと似てる気がするな……」
「……そういうと、えっと……」
「あぁ、名乗ってなかったな。オレはゼロ・リドリーだ。」
「私はニュム。見ての通り、この部族の族長だ。ゼロもどこかのパーティーのリーダーだったりするのかい?」
「そういう訳じゃねぇんだが、14人兄弟の長男なもんでな……」
「お互い大変だな……ところで、怪我はないか?」
「オレとヴェルさんはなんともないが、そこの『ドラゴン』のレイアだな。」
「主にゼロにやられた気がするのね……」
「オイ!!お前達!!何してんだホント!?とっとと謝れ!!」
「「「「「メンゴメンゴ♪MNG♪」」」」」
「真面目にやれーッ!!!」
「大丈夫か?レイア?」
「だから、主にゼロにやられたって言ってるのね……」(怒)
「はい。薬草。」
「……やっぱりヴェル、『天使』じゃないのね?」
「だから『大悪魔』だって……」
「『回復薬』だ。使ってくれ。」
「ありがとよ。ほらよレイア。」
「ゼロからもらうって、なんか納得いかないのね。」
「まぁまぁ……」
「え『回復薬』やっちゃうんですか〜?」
「もったいないじゃないスか〜。」
「「「「「ももももったいな〜い♪」」」」」
「誰のせいだと思ってるんだ。誰の。」
「「「「「私だ。」」」」」
スッ(斧を振りかぶる)
「「「「「ヒッ……」」」」」
「じゃあ、オレ達はもう行くからな。」
「あぁ、足止めしてしまって、改めて本当に申し訳ない。」
「いいっていいって。オレはなんともねぇし。」
「だからレイアがなんともあるのね。」(怒)
「まぁまぁまぁ……」
「んじゃそゆことで、じゃあな〜。」
「あ、これハチミツ入ってるのね。」
「『回復薬グレート』じゃねぇか。」
「……あ、そういえばそこにも罠があるから気をつけ……」
ガチャッ……
「って、なのぉぉぉおおお!?!?」ヒュルルル……
「「「「「あーー……」」」」」
???「オレに個性をくれ!」
ゼロ「いきなりだな。」
うp主「よかろう。じゃあいきますよ。へああああああ!!!」
ゼロ・???「「掛け声カッコ悪!」」
うp主「へああああああ!!!」
・・・
???「何も変わってねぇぞ。」
うp主「ばれたか。HAHAHA!!!」
???「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!ゥアリィ!」
バラバラ……
次回『アリーヴェデルチ』
ゼロ「う、うp主がバラバラに……」
うp主「何度でも蘇るさ!」
ゼロ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」
???「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!」
うp主「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」