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超絶の二重人格(ジキルハイド)  作者: トロリン
5/10

第5話〜開戦

7月20日23時を回ろうとしていた頃、俺、兄貴、萩谷はリビングで、俺が昼頃手を出した暗部の奴について調べた。彼は、暗部『ダークマター』の下っ端であった。更に『ダークマター』について深追いをしてみたら、恐ろしい資料を見つけた。また、同じ頃リビングのドアの奥で早希が話の内容を聞いてたのだ…。

「何だ?この資料『東京破壊計画』って奴は⁈」

「とりあえず読むぞ、『東京破壊計画』とは、7月22日打ち上げ予定の人工衛星『プロテクター』に搭載されているスーパーコンピュータを利用した計画だ。目的としては『東京破壊=ミュータンツの絶滅』である。」

しばらくもの間沈黙が保ったが、先に口を出したのは俺であった。

「萩谷、もう寝ていいぞ。」

萩谷は言われた通り無言で部屋を出てった。部屋のドアを閉じて前を見たら、早希がいたが、何も言わずに通り過ぎて行った。

「おい、この計画どうする?今から通報しとくか?」

俺は兄貴に聞いてみたが、即答であった。

「通報したところでこんな計画ただのイタズラとしか解釈されないぞ。」

「そうだな…普通じゃ、考えられない事だしな」

「んじゃ、俺達で潰しに行くか、この計画」

「俺達って兄貴も協力してくれんのか?」

「ここまで、計画の真相を知って見過ごしてはいけないからな」

「サンキュー。今夜は遅いからしっかり寝て明日奮発してやるか。」

「そだな、いつ頃出て行く?」

「6時半くらいでいいでしょ」

「結構早いな、何でだ?」

「あの2人に心配かけて傷付けたりしちゃあかんからな」

「お前…あの2人の事好きなのか?」

「…になるかもしれないな…まだ、付き合って1日だし。それに…」

「アイツらを守りたい。だろ?」

「あぁ、とりあえず目覚ましかけると起きるかもしれないから早く寝て早起きするか」

「そだな」

兄貴は寝室に向かおうとしてた。

「あー、そっちは女が占領してるから…」

「マジか。ソファーか床で寝るか」

「そういう事だ」

俺は電気を消して、適当に床に寝転がった。

「んじゃお休み」

「おう」

こう言ったにも関わらず、早希だけはまだ起きていた。正確にには寝てる時トイレに行きたくなり、トイレに行く為に起きたから眠いはずなのだ。だが、あの話を聞いて眠気は覚めた。とりあえず寝室にとっとと戻り、電気を点けて空にさっきの話の概要を説明した。

「ねぇ、彼らには申し訳ないけど、ついて行く?」

「私、彼と幼馴染だから彼の事よく分かってるけどね、あの人本当に私達の事を危険から守ろうとしてるんだよ」

「へぇ、彼、いい人じゃん昔でもアンタのことを守ってくれたんだね。」

「うん。だから、彼に心配かけないためにも行かない方がいいと思うよ。」

「うん。アドバイスありがとう。お休み空」

「お休みなさい早希」

しかし早希の心の中で呟いた

「でもね、ゴメンね。私あの人のこと好きにだから、あたし見に行ってくるね。本当にゴメン…」


7月21日6時半

「んじゃ行くとすっか」

「島、覚悟はあるか?」

「無くてどうそる?」

そう言って。彼等は女どもの為に「夜までには帰ってくる。」と紙に書いて2人はこっそり出てった。2人が出てってすぐに早希はこっそりと気づかれない様に出て行った。

「私も頑張るんだから…」


7時頃、2人は適当にワクドナルドで朝食を済ませ「ダークマター」の居場所を探す事にした。結構探し回ったが、何処にもそれらしき気配は感じなかった。そして挙句の果てに昨日俺が正田と戦った廃ビルの地下室へ行った。するとドアの向こうから何やら声が聞こえてきた。とりあえず誰がいるか尋ねるためにドアを開けた。

「すいません、あなた方は『ダークマター』ですか?」

すぐに奴らはこっちを振り向いた。目の前に第1位と第2位がいたため、恐る恐る本当の事を言った。

「おぉ、ダークエンジェルにジキルハイドかよ。俺達はそうだが何か用でもあんのか?」

俺はポケットから『東京破壊計画』の資料を取り出した。

「お前ら、こんなふざけた計画を何で首謀してるんだ?お前達ミュータンツだろ?」

やはりキレてる時の俺は口調がとても変貌する。

「一応そうだ。だけど、つい先日まで俺達『ダークマター』は普通の人間だった」

「通りで初めて聞いた名前だったって訳だ」

兄貴は至って普通の口で話す。

「人間にとってミュータンツは敵だからこうして全滅させようとしてるってこと」

「でもよ、人間はミュータンツを利用しようとしてるんじゃなかったっけ?確か人間兵器として使うとか…」

「バカかよ第2位。お前達は何で東京から出られないかって知ってないのか?」

「よく分からん」

「ミュータンツは自分達が人間兵器として使われるんじゃないかって恐れてきたため、人間に逆襲をしたんだ。そこでこうならない様にお前らミュータンツを東京に収容したって事だ。だがよ、どうせミュータンツも近い未来、誰か東京を抜け出して人間を殺すかもしれない。そうなっては遅いからとっととお前らミュータンツを殺そうと考えてるってこと」

俺と兄貴は真相を知って汗をかいてた。同じ頃ドアの向こうで2人に付いてきた早希も怯えてた。しかし俺はそれに対して即答した。

「計画執行の理由を知った事にはサンキューだな。でもよー、そんなイかれた理由でミュータンツ全員を巻き込むのはバカなんじゃねーの?そんな訳で……ブチコロス…!」

俺は自分のバッグからピザカッターを取り出した。

「問題でーす。ピザカッターを使って人を殺せるのでしょうか?」

「第2位どうした?気狂ったか?ハハハハハ」

「お前達、弟を怒らせると怖いめに会うぞ」

「でもよ、ピザカッターで人を殺せるとかアホかよ」

「では、そろそろ正解を教える時間でーす。」

すると、『ダークマター』の一員の体がいきなりフワリと宙に浮き、そのまま俺の方へと引き寄せられて地面にバタンと叩きつけられて仰向けにされた。

「君、名前は?」

「か、か、柏木だ…」

もちろんそいつは自分の意思でないのに自然と、自分の体が動いたのでとても恐ろしい。

「では柏木君を使って実験しましょう」

「まずは、ピザカッターを大きくさせます。」

すると20センチ程のピザカッターがふいに1メートル20センチくらいの大きさになった。みんなそれに圧倒されて声が何も出なかった。

「そしてこのピザカッターを股に置いて手前に引くだけで出来るんですよ。」

柏木の股にピザカッターが置かれた時には号泣していた。しかし、その3秒後くらいにはその声は止んだ。ピザカッターで真っ二つに切断された体から大量の血が噴き出した。また、真っ二つに割れた脳みそも見えていた。他の人も絶叫しようとしてたが、その声も出せないくらい恐ろしい光景であった。

「そんな訳でお前ら全員ぶっ潰す」

俺は兄貴よりスキルの持続性がない為、俺は自分の持っているピザカッターを振り回した。次々と暗部の奴らの体を切断してった。しかし、暗部の奴らもやられてばかりではいられない為反撃しようと考えた。

「ふざけんな!暗部舐めてんのかクソ野郎!」

暗部の1人が兄貴に飛びかかって来たが、

「ふざけてんのはお前らだろ?バカ野郎」

そう兄貴が言った瞬間にそいつのお腹に自分の手を突っ込んで、心臓をもぎ取って足で踏みつけた。というのも兄貴も俺と同じ万物をも操るスキルを持ってる為、人の体に手を突っ込む事など簡単である。そうこうしてるうちに暗部を残り1人まで追い詰めた。

「さぁてギブアップしますか?」

「バカだなお前。テレビ見てねぇのかよ。『プロテクター』の打ち上げは早まったんだよ。今日の14時頃種子島から打ち上げだぞ。知らなかったなら本当のバカだな」

「コロス」

最後の1人は見事に巨大なピザカッターによって真っ二つに切断された。

「とりあえずどうするんだ?もう1時半だぞ」

「とりあえず今から種子島何て間に合わない、」

「んじゃどうすんだよ。このまま見過ごすのか?」

「んな訳ねーだろ。とりあえず衛星軌道上に乗ったらそこを潰す。打ち上げてる途中に撃墜したら、残骸が地上に降り注ぐからな」

「んでも、どうやって宇宙まで行くんだよ?」

「万物をも操るスキルを使って、呼吸なしでも生きられるようにスキルを使えばいいんだ。」

「なるほどな」

「んじゃどっか休憩すっか。暴れまくって疲れたからな。」

「そだな」

「こいつらどうするんだ?」

兄貴は血だらけになった暗部の奴らを見て言った。

「地面に埋めるか」

そういうと、全員の死体が地面の中に溶け込んでいった。

「お前こんなことにスキル使うのかよ…まぁいいかっ。とりあえずここを出るとすっか」

「そだな」

俺達はここを出ようとして後ろを向いたら、ドアが開いていた。そこには早希が怯えていたのだ。

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