第1話〜忙しい生活の始まりだ
46年程前、日本のある研究所で、人間の細胞を研究して、遺伝子操作を行った結果ミュータンツと呼ばれる人が産まれたのだ。実験の対象は俺の母親であった。ミュータンツとは、外見は、普通の人間に見えるが彼らは、スキルを持っているのだ。これを機に日本の研究者達は、ミュータンツを大量生産しようと考えていた。理由は簡単である。ミュータンツはスキルを持っている。スキルには、人を助ける物もあれば、人を殺す物までもある。つまり、ミュータンツを生物兵器にしようと考えていたのだ。だから、ミュータンツを大量に生産した。況してや子供をミュータンツにさせれば、教育させることで、自分なりの人間兵器が作れると考えて、産まれてきた子供をすぐにミュータンツにさせたのだ。それから数年経つと、ミュータンツも自分は研究者の実験対象なのだ、と真実を知ることになった。そこで、ミュータンツの反撃が起こった。研究者達を次々と攻撃していった。研究者達も黙っている訳にはいかない。そこで、研究者達は東京を破棄してそこを、ミュータンツの町にしようと考えた。ミュータンツもこれに承諾して全てのミュータンツは、東京へ移り住んだ。
俺、犬養島久は今から4年前つまり小学6年生の時に2つ年下の女に恋をした。名前は大原空という。順調に恋愛を重ねていたが、当時俺はミュータンツであるのにもかかわらず自分の持っているスキルが分からなかった。しかし彼女の方は炎と水を操るスキルを持っていた。これを機にして俺は別れた。それから3年間自分で一体何のスキルを持っているのかを永遠に追求していった。その結果、俺は万物を操るスキルがあるという事が分かった。
そして今俺は高校1年生だ。あの女の事がとても気になった夏休みの初日7月19日、俺は買い物ついでにあいつのいる寮へ行こうと考えた。