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フリーター兄弟  作者: 黒熊
3/10

面倒臭がりの兄ともっと面倒臭がりの弟。

兄は面倒臭がりである。

いや、と言うより「イラチ」である。

イラチ過ぎて面倒臭がる節がある。

例えば兄は、よくお手洗いに行く。

酷い時は二分に一回行く。

しかし、兄はトイレを流さない。

なぜなら次に入った時、イラチな兄はトイレをすぐ済ませてしまうため、流す水が溜まっていないなんてことがよくあるのだ。

だから兄はトイレを流さない。


弟は面倒臭がりである。

兄とは違い、生粋の面倒臭がりである。

部屋の片付けはしないし、衣服は脱ぎっぱ。

しんどいことは後回し。それが信条と言わんばかりの面倒臭がり屋である。

そのくせ変なところに気合いを入れる。

例えば上京したとき、部屋の片付けをしないために両親が仕方なく片付けにきた。

そのときに部屋にある大量の出しっぱの漫画を父親が適当に直した所、

「アホか!なんでこの漫画が左から順に並んどんのに、こっちは右からやねん!考えたらわかるやろ!」

とぶちギレて綺麗に並べ出す程だ。

それ以降、父親が独り暮らしの弟の部屋に行くことは無くなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


兄「なぁ、これ捨てといて。」


兄は鼻をかんだちり紙を此方にむける。


弟「いや、ゴミ箱そこにあるやん!」

兄「えぇやんか。捨てといてや。」

弟「嫌やわ。自分で捨てろや。」

兄「じゃぁ、後で捨てるわ。」


兄はかんだちり紙を机に置き、

新たなちり紙を取り出す。


弟「何しとんねん。汚いなぁ。」

兄「後でまとめて捨てるやん。」

弟「ありえへん。ホンマ。」


弟はリビングを出て、ダイニングに置かれた広告を一枚取ってくる。

そして丁寧に簡易ゴミ箱を織り出して兄に渡す。


兄「、、、、、いや、ゴミ箱持ってきた方が早いやろ。」


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